肌画像診断器「VISIA」と「トリニティ」治療による美容医療
最先端機器の導入により、一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を可能としました。
- 濵口 雅光 医師
頼れるドクターが教える治療法vol.121
皮膚科
目次
ひとくちにニキビと言っても、進行状態によって大きく3つの種類があります。乳白色の発疹が生じる初期段階の「白ニキビ」、白ニキビが進行して毛穴が詰まり、盛り上がった皮脂が酸化して黒っぽく見える「黒ニキビ」、さらに黒ニキビが悪化して、毛穴に詰まった皮脂に細菌やアクネ菌が付着して繁殖し、炎症を起こして赤く腫れあがる「赤ニキビ」ですね。ニキビができる原因は主に「毛穴の詰まり」「過剰な皮脂分泌」「アクネ菌の増殖」ですが、そもそもの体質や、食生活の乱れや疲れ、ストレスなどの生活環境が引き起こすこともありますし、男性であれば髭剃りの刺激も原因となります。
一般的に、白ニキビや黒ニキビで来院される患者様は稀で、ほとんどの方が「赤ニキビにまで進行してしまったが市販薬やセルフケアではどうにもならない」という段階で初めて医療機関での治療を検討されます。当院でも「いろいろな方法を試したけれど治らなかった」という患者様は多いですね。
確かに、以前の日本はニキビ治療において後進国であり、医療機関で処方できる薬も赤ニキビに作用するものしかありませんでした。しかし2006年頃から、毛穴に皮脂が詰まって肌表面にザラつきを生じさせる微小面皰(マイクロコメド)に働きかける薬が登場。2016年には保険適用の塗り薬や内服薬など、世界的な治療薬はほぼ出揃い、初期ニキビから治療できるようになりました。
ニキビが進行してから治療を開始すると、ニキビそのものは治ってもニキビ跡が残ってしまう可能性が高くなります。ニキビ跡に悩む患者様は多いにも関わらず、ニキビ跡の治療は保険適用外ですから、自費診療でしか改善できません。しかも、進行したニキビだけがニキビ跡になるのではなく、毛穴の詰まりでも皮膚の内側では炎症が起こっていることがあるので、そちらも放置するとニキビ跡を残す可能性があります。ですからニキビ跡を残さないためにも、毛穴の詰まりや白ニキビの段階で、医療機関の受診を検討いただきたいですね。
最近では「ニキビができたら皮膚科に行きましょう」と謳う製薬会社のCMなどがあり、その影響もあってか若い方を中心に外来受診率は上がっている印象を受けます。それでも治療に至るのは患者全体の3~4割程度と言われているので、皮膚科への受診に対しなんらかの抵抗を感じる方が多いのかもしれません。勇気を出して来院された患者様の気持ちを第一に考えて、前向きな声掛けと適切なアプローチを心がけています。
保険適用の薬はいずれも優秀です。基本的にはまず塗り薬を処方し、患者様の状態を見極めた上で抗生剤や漢方薬などの内服薬を組み合わせ、治療を進めていくことになります。いずれも塗ったから・飲んだからすぐに効くものではありませんので、自己判断で中止せず、できれば3か月はじっくりと治療を続けていただきたいです。月に1度の通院を基本にしていますが、不安なことや心配なことがあればすぐに受診してくださいと伝えています。
その他に、殺菌効果や肌の再生を促す効果のある赤外線治療というものもあります。こちらは週に1、2度の来院が必要となりますが、リピーターの多い治療です。
患者様によってニキビに対する悩みも受診のきっかけも違いますので、医師の主観だけで治療法を決めるのではなく、「どこが気になりますか」「どうやって治したいですか」「これまでにどんな薬を使用しましたか」などを丁寧に質問し、患者様の気持ちや要望を汲み取ることが大切です。
また、せっかく受診されても、途中で治療を中断してしまう患者様もいらっしゃいます。その理由の1つが、薬剤による副作用(赤み、痒み、ヒリヒリ感)です。予期せぬトラブルが起こると患者様が不安になってしまいますので、製薬会社のパンフレットなどを提示しながら、治療を始める前に薬の効用や起こり得る副作用についてきちんと説明し、理解していただいた上で治療法を決めていくようにしています。
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