浜口皮ふ科形成外科天王寺　濵口 雅光 医師 | ドクターズインタビュー

「理想の美肌への近道」は、今の肌の状態をより詳しく把握すること

― 顔画像診断器「VISIA」を導入したきっかけをお聞かせください。

シミ・シワをはじめとした美容医療は、現在の肌の状態を患者さま自身にも把握していただくことが「理想の美肌への近道」であると考えています。そのため、治療前にカウンセリングを行い、現状を説明しながら治療方針を決めていきます。その際に「より客観的な指標」があれば患者さま自身が肌の状態をしっかりと把握でき、治療方針を選択しやすくなるのではないかと、これまで感じていました。「VISIA」は、カメラで撮影した画像をコンピューター分析してデータ化できるシステムです。分析データという「客観的な指標」を得ることができる、という観点から導入を決めました。

― 「VISIA」では、肌の状態をどこまで把握することができるのでしょうか？

「VISIA」は特殊なライトを用いて写真を撮影し、その写真をもとに画像を解析してデータを可視化する最新の顔画像診断器です。通常の写真撮影とUV撮影を行いますが、通常撮影モードではシミ・シワ・毛穴・肌の色むらを、UV撮影モードでは肉眼では見えない隠れたシミや角栓・皮脂などの状態を知ることができます。こうして撮影されたシミ・シワ・キメ・毛穴・ポリフィリンの状態をコンピューターが画像解析。患者さまの肌年齢の測定や老後顔の予測、そして、年齢における平均的な肌データとの比較などの詳細な分析データによって、患者さまがしっかりと今の肌の状態を把握することができます。

― この肌データは、治療の際にどのように役立つのでしょうか？

画像などの解析データをもとにカウンセリングを行うことで、症状別にいくつかのパターンの治療方針を的確にご提案できるようになりました。外用薬や内服薬による医学的な治療のほか、イオン導入・アクシダーム・ピーリング・フォトRF・Qスイッチレーザーなどを組み合わせた治療を当院ではご提示していますが、患者さまもデータを見ながらしっかり検討していただけます。患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療を行うためには、データなどの「客観的な指標」をもとにしたカウンセリングはとても重要で、これからの美容医療のニューノーマルになるのではないか、と私は考えています。

一人ひとりに合わせてカスタマイズできる最新のトリニティ治療

― 「VISIA」の導入に合わせて、最新の「トリニティ」治療も開始されたそうですが、そのメリットは？

「トリニティ」治療とは、フォトRF・リファームST・マトリックスIRの３種類の施術を一度に複合施術する最先端の治療です。これまでは別々に行わなければならなかった施術を同時に行うことができるので、その組み合わせによって、シミをとるだけでなく美白・透明感のアップや肌荒れの改善、そして、ハリやキメなどの肌質の改善・引き締め・毛穴開きの改善のための治療を１回で行うことができる上、治療の相乗効果が期待できます。「VISIA」による詳細なデータをもとに治療内容をカスタマイズして、一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を実現できるのがメリットです。

― 「肌の専門医」だからこそできる貴院の特色についてお聞かせください。

私自身、30余年の形成外科医として多くの患者さまの治療を行なってきました。私が医師になった当初は、形成外科医が美容医療に関わることに慎重な風潮がありましたが、時代の流れとともに患者さまのニーズが多様化し、美肌に対する意識の高まりとともに皮膚科・形成外科の専門医がこうしたニーズに応えられるようになったのは、とても意義のあることです。専門医だからこそできる治療―長年にわたる豊富な実績とそれによって培われた経験に加えて、最先端機器の導入によって、より質の高い治療を一人ひとりの患者さまにご提案していけると考えています。