子供のアレルギー性鼻炎には、将来の健康も見据えた適切な治療を
子供のアレルギー性鼻炎は、鼻症状のほかに睡眠や顔の成長などへも影響します。早めに手を打ちましょう。
- 武蔵小杉ささもと小児科・アレルギー科 神奈川県川崎市中原区
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- 笹本 光紀 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.201
小児科
鼻の粘膜でアレルギー反応が起こり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状が繰り返し現れる病気です。原因となる物質はアレルゲンと呼ばれ、それらに触れている限り症状が続いてしまうのが特徴です。いわゆる「花粉症」も、花粉がアレルゲンの季節性アレルギー性鼻炎に分類されます。
風邪とよく間違われますが、見分けるポイントがあります。風邪はウイルス感染によるもので、発熱や喉の痛み、全身のだるさを伴うことが多く、鼻水も最初は透明でも次第に黄色や緑色に変わり、数日で落ち着いていきます。一方、アレルギー性鼻炎では熱や喉の痛みはなく、透明でサラサラとした鼻水が長く続きます。
くしゃみと透明でサラサラとした鼻水、鼻づまりが中心です。小さなお子さんは症状をうまく言葉にできませんので、しきりに鼻を触る、鼻血が出るといった様子がサインになります。2歳頃から症状が出るお子さんもいますが、幼稚園や小学校に入ってから目立ってくることが多いですね。
鼻づまりがひどくなると口で息をするようになり、喉が乾燥したり、いびきをかいたり、眠りが浅くなったりします。朝起きたときのくしゃみや鼻水がひどい、特定の場所や季節で悪化する、口を開けて寝ている、落ち着かず集中できないなどの様子が見られたら、アレルギーの症状が隠れている場合があります。
まずは丁寧に問診し、いつから症状があるのか、どんなときに強くなるのか、ご家族にアレルギーの方がいらっしゃるかなどを伺います。そのうえで鼻を診察し、粘膜の腫れや色、鼻水の性状を確認します。
続いて、特定のアレルゲンに対するIgE抗体の量を血液検査で測り、何の物質にアレルギー反応が起きているのかを調べます。状況により、アレルギー反応によって増える「好酸球」が鼻水の中に存在するかを確認する、鼻汁好酸球検査も行います。ただし検査結果が陽性でも、症状がないから治療も必要ないというケースもあり、総合的な診断が大切です。
大きく分けて、3つあります。1つ目は、原因となるアレルゲンをできるだけ避ける、環境の工夫。2つ目が薬物療法で、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬などの飲み薬と、ステロイド点鼻薬などがあります。そして3つ目が、アレルゲン免疫療法です。
飲み薬は全身に作用し、くしゃみや鼻水、鼻づまりに幅広く効果が期待できますが、眠気に注意が必要な場合もあります。点鼻薬は鼻に直接作用するため、特に鼻づまりに対して効果が出やすく、全身への影響が少ないのが利点です。症状に応じて単独で使ったり併用したりしますが、薬はあくまで対症療法であり、体質そのものは変えられません。
当院では、5歳以上から始められる「舌下免疫療法」を提供しています。毎日ご自宅でスギ花粉またはダニのエキスをごく少量ずつ舌の下に含み、体を慣らしていく治療です。体質そのものに働きかけるので、症状が軽くなる、薬の量を減らせる、将来の喘息などの発症を抑えるといった効果が期待できます。
期間は最低3年、長ければ5年ほど継続する必要があるので、根気強さと保護者の方のサポートが欠かせません。スギは花粉の飛散時期を避けて6月から12月頃に開始するのが一般的で、ダニは時期を問わず開始できます。治療初期に口の中のかゆみや腫れが出ることがありますが、多くは軽度です。
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子供のアレルギー性鼻炎は、鼻症状のほかに睡眠や顔の成長などへも影響します。早めに手を打ちましょう。
無理なく通い続けられることこそが改善への近道と考え、「痛みの少ないリハビリ」にこだわっています。
30年以上続くクリニックを継承。救急医療の経験を活かし、地域に必要とされる幅広い診療を提供します。