おきつ医院 中上 由美子 院長 | ドクターズインタビュー

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患者さまの人生に
「線」で寄り添う、
地域のかかりつけ医

街の頼れるドクターたちvol.229 内科

おきつ医院
  • 中上 由美子 院長
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西武新宿線鷺ノ宮駅の北出口から徒歩1分の「おきつ医院」は、30年以上にわたり地域の健康を守ってきた。2025年に同院を継承した中上由美子院長は、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医であり、救命救急センターで豊富な急性期医療の経験も積んでいる。消化器科や循環器科の医師も在籍し、「何でも相談できるクリニック」として内科から脳神経外科、消化器内科、循環器内科まで標榜。さらに健康診断や訪問診療と、幅広い医療を提供している。「どこに行けばよいかわからないときも、気軽に来院してほしい」と語り、患者の人生に伴走する中上院長に、同院の特徴や地域医療への想いを伺った。(取材日 2026年9月26日)

救命救急センターでの経験も活かし、30年にわたり地域を支える医療を継承

― これまでのご経歴を教えてください。

脳神経外科を専門に、手術を中心とした急性期医療に長く携わってきました。救命救急センターでは、一人の医師がすべての診療科を診る「全科当直」も経験し、初期診療で絶対に見逃してはいけない症状は何かを徹底的に叩き込まれました。あのときの緊張感は、今も体に残っていますね。
日本の脳神経外科は少し独特で、手術をして終わりではなく、脳卒中後の高血圧や糖尿病の管理まで主治医として担います。私自身も術後のリハビリテーションや訪問診療に関わるなかで、「病気だけに注目していては患者さまを支えられない」と学びました。どんな生活をし、どなたと暮らし、どんな人生を送ってきたのか。その方全体を診る視点が、今の診療の土台になっています。

― クリニックを継承された理由を教えてください。

30年以上この地域に根付き医療を支えてきた当院を、2025年7月に受け継ぎました。長く通っている患者さまもいらっしゃいますし、その歴史を絶やしたくないという気持ちが何より大きかったです。
目指しているのは、「何でも相談できるクリニック」です。大きな病院は気後れしがちですし、「気になることがあっても何科に行けばいいかわからない」という方も多いので、私たちがその受け皿になれればと思っています。当院には内科に加えて消化器科、循環器科の医師がおり、前院長から受け継いだ胃カメラ検査も続けていますので、幅広い症状に対応が可能です。

― 診療で大切にされていることは何ですか?

患者さまの不安を取り除くことと、重篤な病気を見逃さないこと。この二つを常に意識しています。当院では血液検査、心電図、レントゲン、腹部エコーといった基本的な検査をその場で行い、考えられる可能性を一つずつ丁寧に確かめています。
たとえば以前、風邪の症状で来られた患者さまが、診察の最後に「ちょっと胸も痛いんですよね」とおっしゃったことがありました。気になったので調べたところ心筋梗塞が見つかり、そのまま救急車で搬送することになったのです。一つの分野に狭めず、全身を診ているからこそ気づけたケースだといえるでしょう。そのようなこともありますので、どんなに些細に思える一言でも聞き流さないように気をつけています。

地域が必要とする「何でも相談できるクリニック」の役割を引き受けたい

― 患者さまとの対話で心がけていることはありますか?

高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、お薬だけで治療を完結することができません。積み重ねた生活習慣を変えていただくために、患者さまの意欲を保つコミュニケーションを大切にしています。
私はかつて救命救急センターで、生活習慣病を放置した末に心筋梗塞や脳卒中で運ばれてくる方を数えきれないほど見てきました。そのため以前は厳しくお話しすることもあったのですが、そうすると通院そのものをやめてしまう方も出てきてしまいます。今は、患者さまの性格を知り暮らしぶりを伺いつつ、「どんな方法なら続けられるだろうか」と寄り添いながら治療を進めるようにしています。

― 専門的な治療が必要になった場合、どのように対応されるのでしょうか?

当院で可能な検査を行い、ある程度は病気を絞り込んだうえで、専門の医療機関へお繋ぎしています。最初から丸投げをしてしまうと、患者さまが何度も通院することになってしまいますからね。
脳神経外科の分野については認知症のご相談が多いのですが、なかには水頭症や頭蓋内の出血など手術で改善が見込めるものもあり、それらを見逃さないためにもMRI検査をお勧めしています。ハードルの高い検査だと思われがちですが、提携している医療機関ではさっと受けていただけることが多いです。

― 最後に、地域の皆さまへメッセージをお願いします。

当院は30年以上この地域にあり、長く通ってくださっている患者さまが大勢いらっしゃいます。ご高齢のため通院が難しくなってからも、訪問診療に切り替えて最期までお付き合いできるケースもあります。人生を点でなく、線で診させていただく。それが本当のかかりつけ医だと感じています。
医師としては専門を深めるのも意義深いことですが、地域には「何でも相談できるクリニック」が必要であり、私はその役割を喜んで引き受けたいと思っています。「どこに相談するべきだろうか」「こんなことで受診してもいいのだろうか」と迷われている方も、どうぞお気軽にいらしてください。しっかりとお話を伺い、必要な医療をお届けします。

患者さまの人生に「線」で寄り添う、地域のかかりつけ医

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住所
東京都中野区鷺宮3-20-4 鷺宮医療ビル2階・3階
電話番号
03-3339-2865
最寄駅
鷺ノ宮駅
アクセス
西武新宿線「鷺ノ宮駅」北出口より徒歩1分以内
中杉通り沿い
診察領域
内科、循環器内科、消化器内科、神経内科、リハビリテーション科、予防接種
専門医
総合内科専門医、循環器専門医、消化器病専門医、神経内科専門医