ブレインクリニック東京 小室 周平 精神保健福祉士 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.048

精神科

発達障害の“生きづらさ”解消に向けた2つのトレーニング
発達障害の“生きづらさ”解消に向けた2つのトレーニング
ブレインクリニック東京
  • 小室 周平 精神保健福祉士
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東京・日本橋の精神科・心療内科「ブレインクリニック東京」。脳の状態を可視化する「QEEG(定量的脳波)検査」や、従来の薬物療法とは異なり脳の神経に直接アプローチする「TMS(経頭蓋磁気刺激)治療」など、発達障害グレーゾーンの患者への最先端の診断・治療法で知られる同クリニックだが、これらを補完し、治療に対する満足度をより一層向上させるために力を入れている治療法がある。「ソーシャルスキル・トレーニング」「ペアレント・トレーニング」が、それだ。発達障害グレーゾーンの患者の症状改善、治療効果の促進を目指して日々、研鑽を積む精神保健福祉士の小室周平さんに、両トレーニングの内容と特徴について話を聞いた。(取材日 2021年4月26日)

最新のVR機器を活用した「ソーシャルスキル・トレーニング」

― 「ソーシャルスキル・トレーニング(以下SST)」とは何でしょうか。

社会のなかで人と人が関わりながら生きていくために欠かすことのできない技能、すなわち「ソーシャルスキル」を身に付けていただくためのトレーニングです。ソーシャルスキルは先天的に獲得される能力ではなく、多くの人々と関わりながら身に付けていく必要があることが知られています。一般的にはトレーニングをしなくても、親や周囲の人の行動や話を見聞きしたり、「挨拶しなさい」「そんなことを言ってはいけません」といった具合に教えてもらったりしながら自然と身に付けていくことができるのですが、発達障害でお困りの方のなかには、挨拶がうまくできなかったり、場の空気を読むのが苦手だったりと、ソーシャルスキルの習得に何らかの困難を抱えていらっしゃる方が少なくありません。その結果、学校や家庭、職場といった社会生活の場で適切な対人関係を築くことができず、“生きづらさ”を感じていることがよくあるのです。こうした欠如を補完するためにも、各発達段階において獲得すべきソーシャルスキルを習得するための訓練や練習が必要なのですね。

― どのような患者さまがSSTを受けられているのでしょうか。

発達障害の特性が認められながらも正式な診断には至らない“グレーゾーン”と呼ばれる患者さまが多いですね。発達面にアンバランスのある成人の患者さまの中には、職場におけるコミュニケーションの行き違い、報連相などの伝達ミス、業務上のケアレスミス等によって“生きづらさ”を感じていらっしゃる方が少なくありません。当クリニックではSSTを通して、コミュニケーションスキルや自己紹介のスキル、話を聞く力、感情のコントロール、対人場面におけるストレス耐性など、あらゆる年代の患者さまが自分らしく生きていくためのスキルを獲得し、幸福度の高い、充実した人生を送ることができるように後押ししています。

― ブレインクリニック東京のSSTの特徴について聞かせてください。

最新のVR(バーチャル・リアリティ:仮想現実)技術を活用している点です。当クリニックは株式会社ジョリー・グッドのVRトレーニングサービス「emou」を導入。同サービスには学校や職場、就職面接など、さまざまなシチュエーションのコンテンツが収録されており、社会生活をリアルなかたちで繰り返し体験いただきながら、患者さまお一人お一人に合ったペースでソーシャルスキルを身に付けていただくことができます。相手の目線や言動、雰囲気といったノンバーバルな要素を意識しながら、場の空気を読む練習をしたり、アサーション(自己主張)の仕方等を学んだりすることができるのは、VRならではのメリットといえるでしょう。

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ブレインクリニック東京

場所
東京都中央区日本橋2丁目2−2 マルヒロ日本橋ビル 8階 MAP
電話
0120-855-899
診察領域
神経内科、精神科
専門医
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医
専門外来
物忘れ専門外来(認知症外来)

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