「異常なし」と確認するのも大切。
無症状でも一度は内視鏡検査を
無症状で病変が見つかるのも珍しいことではありません。一人ひとりに寄り添い続けやすい検査を提供します。
- 桜上水消化器内視鏡・呼吸器内科 広瀬クリニック 東京都杉並区下高井戸
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- 廣瀬 雄紀 副院長
頼れるドクターが教える治療法vol.195
消化器内科
目次
父が消化器外科医であったことに加え、医療ドラマや大学の先輩の影響などもあって、消化器外科へ入局しました。しかし、綿密に治療の計画を立て手術を行っても、既に病状が進行してしまった患者さんたちを目の当たりにし、疾患の早期発見の大切さを痛感しました。そこで外科手術の傍ら内視鏡検査についても研鑽を積み、多くの人に継続して受けてもらえるよう、苦痛をいかに軽減するか模索し続けてきました。そしてたどり着いたのが、千葉県我孫子市にある大腸・肛門病専門病院の「東葛辻仲病院」です。こちらは、大腸カメラの挿入時に腸へ空気を全く送らずに検査を行う「完全無送気軸保持短縮法」のパイオニアとして知られています。私はその技術を学ぶため、2019年から4年間勤務し、数多くの症例を経験しました。横浜から我孫子までは2時間以上かかりますが、現在でも週に一度勤務し、知識・技術の習得に努めています。
大腸カメラ挿入の際、視野を確保するために空気を入れますが、空気量が増えてくるとお腹が張って苦痛を感じることがあります。当院では大腸の終点である盲腸に到達するまで、空気を全く入れずにカメラを挿入する「完全」無送気軸保持短縮法を全例で行っています。挿入中に空気を入れないと視野の確保が難しくなるため、医師には高度な技術が必要です。私は今まで多くの内視鏡検査を経験し、挿入の技術を磨いてきました。過去に大腸カメラで苦しい思いをされた患者さんから「今回はお腹が張らなくてとても楽でした。また定期的に受けようと思います。」と喜びの声をいただくこともあり、医師としてのやりがいを感じています。
胃カメラも大腸カメラも数年に一度は受けていただきたいのですが、過去に検査で苦しい思いをすると、どうしても間隔が開いてしまいます。当院では、鎮静剤を上手に活用しながら検査を行っています。年齢や性別、体格、咽頭反射の程度、検査データに応じて数種類の鎮静剤を調整して使用し、安全面においても徹底した配慮を行っています。検査終了後は「もう終わったんですか?」という声もよく伺います。また大腸カメラの検査前には多量の下剤を飲む必要がありますが、当院では味の異なる下剤を用意し、好みに合わせて選べることで心理的負担の軽減を図っています。
大きな病院では外来の主治医と内視鏡の検査医が異なるケースも多いですが、私たちのような医院ですと「診察と検査を同じ医師が担当する」というメリットがあります。
検査前には苦痛なく受けるコツをお伝えしたり、時には世間話をしたりと、患者さんとの距離感を図りつつリラックスしていただけるよう配慮しています。また咽頭の反射が強いと、ヒダや粘液の多い胃の中を詳細に観察することが難しくなり、疾患の早期発見は不可能です。当院では、希望者には安全な量の鎮静剤を使用し、苦痛を抑えつつ精度の高い検査を提供しています。
「胃痛・胸やけ、血便、便が細いなどの症状が出てから検査したところ、病状が進行していた」という症例を、数多く経験してきました。自覚症状がある方はもちろん、40歳になったら一度は内視鏡検査を受けていただきたいと思います。胃の検査は、会社などの健診だとバリウムを用いて受けることも多いですが、胃のバリウム検査は影絵のようなもので間接的に胃の中を見る方法であり、直接観察できる胃カメラに比べて精度は高くありません。
また内視鏡検査を定期的に受けていただくには、初回の検査が非常に大切です。「苦しい」という苦手意識が芽生えてしまうと、その後は当然検査を避けるようになってしまいます。初めての方こそ、専門性の高い医師による、苦痛を抑えた検査を受けていただきたいです。当院がそのような方々の力になれれば、大変うれしく思います。
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無症状で病変が見つかるのも珍しいことではありません。一人ひとりに寄り添い続けやすい検査を提供します。
苦痛を抑えた内視鏡検査の追求が、疾患の早期発見・早期治療に繋がります。
自覚症状に乏しい慢性腎臓病は早期介入で進行を緩やかに。地域のクリニックとしての信頼で治療を支えます。