浦賀メディカルクリニック 柿沼 一隆 院長 | ドクターズインタビュー

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総合病院レベルの環境を整え、呼吸器診療で地域医療に貢献する

街の頼れるドクターたちvol.117 内科

浦賀メディカルクリニック
  • 柿沼 一隆 院長
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京急本線浦賀駅からバスで約10分、最寄りバス停が目の前の「浦賀メディカルクリニック」は、隣接の大型ドラッグストアと広い駐車場を共有する利便性の高い立地に2023年5月開院。日本呼吸器学会呼吸器専門医の資格を有する柿沼一隆院長が、総合病院レベルの検査と診療を身近なクリニックで提供、地域の子供から高齢者の「呼吸と全身のトータルケア」をスタッフ一丸となって行っている。「大学病院で習得した知識と診療技術をこの地域に還元できるよう、常に意識しています」と語る院長の柿沼先生に、開業のきっかけ、同院の理念、診療の中でも特に喘息治療についてじっくり話を伺った。(取材日 2024年3月23日)

高度な呼吸器検査機器を完備。総合病院レベルの診療を地域に提供

― 開業のきっかけを教えてください。

子どもの誕生など私生活が大きく変化し、将来について考えた結果、開院を決断しました。隣接する三浦市に先輩のクリニックがあり、毎月非常勤として勤務していたことから、クリニックでの診療方法と、三浦市と横須賀市における地域医療体制の情報が頭に入っていたことも後押しになりました。
また、ここ数年間は新型コロナウイルスの流行がありましたが、発熱外来や内科のクリニックで対応できる先生が足りず、地域の総合病院の負担が増している様子をたびたび目にしました。当時私は大学病院に勤務していたのですが、「これは地域のクリニックで対応するのが適切なのではないか」と思われる症例の患者さまを担当することも多かったです。こうした経験から、地域のクリニックを充実させることで「患者さまをたらい回しにしない」「総合病院に勤務する先生の負担を軽減する」の2点で貢献できるのでは、と考えて開業への道を歩み始めました。

― 貴院の理念をお聞かせください。

「総合病院並みの診療」と「地域に求められる内科診療」を併せて提供することを理念としています。将来的に地域の呼吸器科診療は当院でほぼカバーできるようにしたい、という目標をスタッフとも共有しています。
呼吸器専門医は、そもそも有資格者数自体が少ないです。また、外科領域の先生が呼吸器専門医を取得する機会も多いのですが、同じ専門医の肩書を持っていても提供できる治療内容にはかなり違いがあるものです。当院では、内科領域の知識を持ち、呼吸器専門医を取得している私が診療することで、呼吸器のみならず全身を診られる診療体制を構築しています。

― 貴院の強みはなんでしょうか?

理念とも重なりますが、ハード面においてもソフト面においても、総合病院に引けを取らない環境が整っていることです。
ハード面については、当院は院内にCT検査機器を設置しているので、一度の検査から得られる情報量が圧倒的に多いと言えるでしょう。読影に際しては、私自身がチェックしたのち、横浜市立大学放射線科の医師が立ち上げた遠隔読影サービスも利用して、影などの見落としがないようにダブルチェックしています。また、喘息の検査や治療に必要な機器類、治療薬も取り揃えており、年齢や重症度を問わず様々な患者さまの受け入れが可能です。
ソフト面に関しては、看護師や受付スタッフの対応や接遇が充実しているという点をお伝えしたいですね。当院では採用に際して、「今までの経験やスキルよりも人間性そのものを見る」ということを大切にしているので、その成果が出ているものと自負しております。

生活の質に直結する呼吸器の健康。細やかさと専門性で喘息治療をサポート

― 地域のかかりつけ医として、どのような方が受診されますか?

当院には、一日あたり50~60名の患者さまに来院いただいております。約半数の患者さまは、高血圧や高コレステロール血症などの基礎疾患や生活習慣病を有しており、高齢の方だけでなく、喘息治療を受けるお子さまもいらっしゃいます。呼吸器内科とアレルギー診療に対応しているので、幅広く地域の皆さんに頼りにされているという実感があります。発熱がある患者さまも診ているので、かかりつけ医がいなくて困っているという方の受診も多いですね。

― 喘息診療を行う際に大切にされていることをお聞かせください。

診断も治療も、とにかく丁寧で細やかであることです。喘息の患者さまは、ヒューヒューゼーゼーといった特徴的な呼吸が出現しているとは限らず、「咳が続いている」「夜になると息苦しい」「運動時に胸が痛い」など様々な主訴で受診されます。日常の様子を聞くだけでは診断がつかないことが多いので、CTによる画像診断や呼吸機能検査などの確定診断が重要な意味を持つのです。
喘息治療で使用する吸入器は、正しい取り扱い方で吸入をしないと、薬剤が本来の効果を発揮できません。そのため、子どもや高齢者であれば、患者さまに加えて一緒に生活している方も含めて、診療時に吸入器の扱い方をレクチャーするようにしています。

― 患者さまにメッセージをお願いします。

当院は特に呼吸器の診療に強く、総合病院でも使用している検査機器を導入し、近年注目されている生物学的製剤のご提案もできるようにしています。呼吸の質は、生活の質に直結するものです。横須賀市や浦賀エリアで喘息治療をお望みの方は、気軽に当院へお越しください。地域の皆さんの健康維持と増進に貢献したいという思いで、スタッフ一同ご来院をお待ちしております。

総合病院レベルの環境を整え、呼吸器診療で地域医療に貢献する

浦賀メディカルクリニック 地図を見る

住所
神奈川県横須賀市鴨居2-6-1
電話番号
046-844-1159
最寄駅
浦賀駅
アクセス
京急本線「浦賀」駅より徒歩16分
駐車場
あり
診察領域
内科、呼吸器内科、糖尿病科、アレルギー科、予防接種、健康診断
専門医
呼吸器専門医
専門外来
睡眠時無呼吸症候群(SAS)専門外来、高血圧専門外来