こじま内科クリニック 小島 糾 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.194

腎臓内科

早期介入で未来を守り、患者様の生涯と向き合う慢性腎臓病治療
早期介入で未来を守り、患者様の生涯と向き合う慢性腎臓病治療
こじま内科クリニック
  • 小島 糾 院長
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古くから交通の要所でありつつ豊かな自然が残る東京都八王子市に、「こじま内科クリニック」が2025年12月開院した。東京医科大学八王子医療センターで20年にわたり腎臓疾患を診てきた小島糾院長は、多くの重症例から早期発見・早期治療介入の大切さを痛感。ささいな不調でも来院して欲しいとの思いから、優しく温かいクリニックを目指したという。「腎臓を守ることは、健康な未来を守ること」をモットーに、暮らしに寄り添うクリニックと、高度医療を行う大学病院とをシームレスにつなぎ、生涯にわたって患者を支える医療を実現する小島院長に、慢性腎臓病(CKD)の概要と同院の診療、治療に対する前向きな姿勢の保ち方を伺った。(取材日 2026年4月28日)

生活習慣病や腎炎を原因とする慢性腎臓病。進行を緩やかにするのが治療の鍵

― 慢性腎臓病とはどのようなものでしょうか。

腎臓には血液を濾過する重要な役割がありますが、その機能が低下する病気です。脱水症状などで一時的に起こる急性腎障害とは異なり、血液検査でeGFR(推算糸球体濾過量)の数値が60を下回る、尿検査で蛋白尿が指摘されるなどの異常が3か月以上続く場合に慢性腎臓病と診断されます。
腎臓の機能は年齢とともに低下するため、高齢になるほど有病率が高くなります。腎機能の低下は生活習慣病と深い関連があり、人工透析導入の主原因は、第1位が糖尿病、第2位が高血圧と言われています。また腎炎が原因となるケースも多く見られますが、こちらは世代を問わず発症するのが特徴です。

― 自覚症状がなく、検査をしないと気づけないそうですね。

人工透析を必要とする一歩手前くらいにならないと、自覚症状はほとんどありません。当院の患者様も、受診のきっかけは健康診断という方が多いです。初めて来院された際はまず病歴を丁寧に伺い、原因検索を行います。例えば高血圧や糖尿病の既往があるか、それは何年くらい前からか、どんな治療を行っているのか。一定の割合で遺伝性の腎臓病もありますので、家族歴もお聴きします。その後、血液検査や尿検査、超音波検査で診断を確定していきます。腎臓に関しては尿から得られる情報も多く、痛みを伴う侵襲的な検査は少ないので、安心して受診いただきたいですね。

― 早期発見は予後に影響しますか。

腎臓の機能は、一度失われると基本的には元に戻りません。慢性腎臓病は月単位、年単位でゆっくり進行しますが、適切な薬剤や生活習慣の改善などにより、いかに進行のスピードを抑えられるかが治療の鍵になります。機能低下の推移を線グラフでイメージするなら、早期から介入して「傾きを緩やかにする」ことが大切です。例えば、腎臓を保護する薬を早期から服用し始めることで、その恩恵をより長く享受できるようになります。ただし腎炎が疑われる場合は、生活習慣病とアプローチがまったく異なり、根治を目指したより積極的な治療が必要です。組織を採取して顕微鏡で観察する腎生検が必要なケースもありますので、その際は基幹病院をご紹介します。

丁寧なフィードバックでモチベーションを維持、前向きな治療と生活を支える

― 慢性腎臓病の具体的な治療方法を教えてください。

治療の中心は、原因となる生活習慣病のコントロールです。糖尿病の血糖管理を強化したり、血圧を下げる薬を処方したりします。腎臓の機能維持に影響する、蛋白尿を抑える薬を処方することもあります。
腎臓は悪くなっても自覚症状が出にくい臓器なので、治療を頑張ってもご自身では効果が見えにくいといえます。一方で検査によって数値化、定量化できる項目も多いので、モチベーションの維持には結果の「見える化」が大事だと考えています。「服薬によって数値がこれだけ改善しましたよ」「これだけ機能が維持できていますよ」と、専門用語をなるべく用いることなく、丁寧にフィードバックすることを心がけています。

― 病気が進行するとどうなるのでしょうか。

天寿を全うするまで人工透析が必要ない状態を維持するのがひとつの目標ですが、腎臓は少しずつ機能が低下していく臓器でもあります。仮に腎臓の機能が廃絶してしまっても、それを代替する透析という治療法が確立されており、何十年も歴史があることはポジティブな側面だと思います。私は大学病院で、透析を続けながら元気に趣味を楽しむ方や、海外旅行に出かける方も多く診てきました。週3回の透析では同じ患者様が顔を合わせるので、仲良く談笑されていたりもします。そういった前向きな事例もお伝えしていますが、もちろんそれぞれの価値観に基づき、透析を希望しない方もいらっしゃいます。その場合はどのような形で生活したいか、踏み込んでお話をしていきます。

― 他院との連携体制を教えてください。

腎移植や人工透析が必要となった場合は基幹病院をご紹介しますが、私は今でも東京医科大学八王子医療センターで診察を行っているので、引き続きそちらで治療を担当することもできます。知らない医師に引き継がれることに抵抗がある方も、場所を変えて私が外来を続けるようなイメージでいられるでしょう。地域のクリニックでは長い時間をかけて医師との信頼関係が生まれ、カルテに残らないような患者様の細かい背景も知っているものです。主治医を変えず、シームレスに高度医療に移行できるのは当院の強みだと考えています。
実は、私が腎臓内科医を志した理由もそこにあります。腎臓内科の最大の使命は人工透析に至らないようにすることですが、もしそれが叶わなくても透析という確立された代替療法があり、しっかり治療していけば一人の患者様の生活をずっと近くで支えられる。そんな言葉を先輩医師から聞き、大きなやりがいだと感じたからなのです。

ドクターからのメッセージ
  • 小島 糾 院長

病気への対処において、予防に勝るものはありません。健康診断で指摘された、体調の変化に気づいたなど、どんなことでも相談していただきたいです。腎臓内科の専門的な視点からでないと判断が難しいケースもあります。「他院では問題ないと言われたけれど、やはり不安だ」という方の再相談も積極的に受け付けています。一昔前まで選択肢の少なかった腎臓病治療ですが、最近では状況が大きく変わってきました。新しい治療薬も次々と登場していますので、ぜひ一度ご相談にお越しください。

早期介入で未来を守り、患者様の生涯と向き合う慢性腎臓病治療
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住所
東京都八王子市館町535-5
電話番号
042-673-2831
最寄駅
狭間駅
アクセス
【電車】京王線狭間駅 徒歩14分
【バス】JR京王高尾駅より 京王バス 上館バス停下車 徒歩5分
駐車場
あり(30台)
診察領域
内科、腎臓内科、予防接種、健康診断
専門医
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医