「異常なし」と確認するのも大切。
無症状でも一度は内視鏡検査を
無症状で病変が見つかるのも珍しいことではありません。一人ひとりに寄り添い続けやすい検査を提供します。
- 桜上水消化器内視鏡・呼吸器内科 広瀬クリニック 東京都杉並区下高井戸
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- 廣瀬 雄紀 副院長
頼れるドクターが教える治療法vol.196
消化器内科
目次
胃の痛みや逆流感、血便、下痢などの症状がある場合はもちろんですが、特に自覚症状がない方にも内視鏡検査をお勧めしています。症状が出てからでは、すでに病気が進行している可能性があるからです。40歳を過ぎると消化器疾患のリスクが高まるため、一度大腸カメラを受けることをお勧めしますし、ピロリ菌の治療歴がある方も定期的な検査が必要です。
実際、無症状でもポリープが見つかることは少なくありません。早期に発見すれば大きな病気を防ぐことにつながりますので、検査は「異常があったときに受けるもの」ではなく、「異常がないことを確認するためのもの」という考え方が大切です。
胃カメラではポリープや炎症などを確認しつつ、粘膜の状態からピロリ菌感染の可能性を判断できるのがポイントであり、必要に応じて追加検査も行います。大腸カメラではポリープの有無を確認しますが、一般的に年齢を重ねると見つかる頻度は高くなります。
それらの見逃しを防ぐためには、観察の精度が鍵です。当院では、観察時間をしっかり確保することを重視しています。例えば大腸カメラ検査においては、目安として7分以上かけて行うことを一つの基準としています。「観察時間が6分未満になるとポリープの発見率が低下する」という報告もありますし、比較的発見しづらい鋸歯状病変を積極的に探すことができるよう、観察に8~10分程度かけるように心がけています。検査自体はおおむね15分前後ですが、限られた時間で精度高く丁寧に観察するのが腕の見せ所です。
自覚症状がなくても、内視鏡検査をしたら異常が見つかったというケースは少なくありません。30歳代の方でもしばしば大腸ポリープが見つかります。40歳以降は年齢とともに増加し、40歳代の方で4人に1人程度の発見率です。放置するとがん化する可能性が少なくないので、早期発見・早期治療のため40歳を過ぎたら一度大腸カメラを受けることをお勧めします。
大腸ポリープの場合、小さなものであればその場で切除するケースが多く、診断と治療を同時に行うことが可能です。基本的に日帰りで対応しますので、患者さんの負担軽減にもなるでしょう。一方で病変が大きかった場合は、無理に処置を行わず、連携している医療機関へ紹介します。「その場でできるかどうか」より「患者さんにとって最善かどうか」を基準に判断し、状況に応じた方法を選んでいます。
検査の負担を減らすために、鎮静剤や鎮痛剤の量を患者さんごとに調整しています。多くの方が「気づいたら終わっていた」と感じるそうで、検査中の記憶がほとんど残らないことも多いです。また検査中にはなるべく声をかけ、「今どのあたりを見ているのか」「あとどれくらいで終わるのか」をお伝えしています。検査の技術だけでなく「患者さんがどう感じるか」まで含めて気を配り、不安の少ない検査を心がけています。
検査後は写真付きの報告書をお渡しし、結果を分かりやすく説明します。後から見返すことができますし、他の医療機関に相談する際にも役立つでしょう。
また、次回の検査時期も具体的にお伝えしています。内視鏡検査は一度で終わりではなく、継続して受けていくことが大切です。当院では土日も検査に対応しているため、無理なく通えると思います。
「お一人お一人に寄り添った医療」を心がけ、診察の時間を可能な限り患者さんとの対話に使えるように工夫しています。院長が専門とする呼吸器の分野には長引く咳で悩む患者さんが多くいますが、検査をしても原因が特定できないケースは少なくありません。そうした背景から当院では、患者さんの状態を総合的に見て判断する姿勢を大切にしてきました。消化器も同様、つらい思いをしている患者さんに対し「検査結果には異常がないので大丈夫です」と伝えて終わらせることはせず、「なぜ今その症状が出ているのか」を一緒に考えていきます。
そのためにも、事前にWeb問診で情報を把握し、診察ではより深いお話を伺っています。こうしたことの積み重ねが、理想とする医療の実現につながっていくのではないでしょうか。
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無症状で病変が見つかるのも珍しいことではありません。一人ひとりに寄り添い続けやすい検査を提供します。
苦痛を抑えた内視鏡検査の追求が、疾患の早期発見・早期治療に繋がります。
自覚症状に乏しい慢性腎臓病は早期介入で進行を緩やかに。地域のクリニックとしての信頼で治療を支えます。