鎮静剤や高度な機器を、熟練の医師が活用する胃カメラ検査
胃がんの診断に加え、ピロリ菌の検査から機能性ディスペプシアの治療にも、胃カメラによる検査が重要です。
- 松ヶ崎駅前おくだクリニック 京都府京都市左京区
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- 奥田 孝太郎 院長
街の頼れるドクターたちvol.165 内科
目次
私が学生時代に学んだ臨床医学は「経験重視」の印象が強く、診断学についても論理的とは言い難い内容でした。学生時代に学んだ医学の中で、最も論理的と言える学問は生理学でした。そこで私は、生理学の基礎研究者を目指したのです。医大卒業後は筋生理学の伝統がある母校の東京慈恵会医科大学で心筋収縮と細胞内カルシウム濃度の関係を調べる研究に従事し、3年目から骨格筋収縮を制御する筋細胞内カルシウム濃度変化の機序の解明に挑みました。当時、カルシウムを通す膜蛋白遺伝子を同定していた京都大学医学部生化学教室に国内留学し、さらに同研究室と共同研究をしていたドイツのMax-Planck生物物理化学研究所やアメリカのコロラド州立大学にも留学し、骨格筋の動き(収縮・弛緩)を我々の意思で瞬時に制御できる機序を明らかにしました。
父の病がきっかけです。大腸がんを皮切りに、自己免疫疾患やパーキンソン病などを次々と発症したのですが、それらを正確に診断できる医師がいなかったので、適切な治療が遅れました。ちょうどその頃、臨床の世界に、患者さんの訴えに対して詳細かつ的を射た問診を行い、それを基に診断仮説を立て、検証するための有効な身体所見をとることで論理的な確定診断に至る「臨床推論」という学問領域が登場したのです。臨床推論を活用すれば、経験に頼らず正しい診断に至れますので、私は医師免許を有する者の一人として、人生の後半は「論理的な診断と適切な治療が行える臨床医として社会に貢献したい」と決意しました。そこで、筑波大学附属病院の総合診療科で、臨床をゼロから学ばせていただくことに。当時の私は48歳で、自分の子どもくらい年齢差のある若い医師たちに混じって臨床研修を開始しました。
そうです。「開業医は患者さんの様々な訴えに対応できねばならない」と父から聴き、学生時代から認識しておりました。筑波大学附属病院の総合診療科で研修し始めたところ、受診される患者さんの半数近くが心の問題を抱えておられました。身体に痛みを感じて内科や整形外科を何件も回っても、原因がわからず症状も改善せず、実は「痛みの原因に心理的な要素が関与していた」というケースが少なくありませんでした。そうした経験から、「身体だけを内科学的に診られるだけでは、患者さんの訴えに応えられない」と考え、聖路加国際病院の心療内科で長期間、研鑽を積んできました。
総合診療医として内科をはじめとする幅広い診療科をカバーしつつ、心療内科や漢方診療にも対応できることですね。とくに心臓や血管を対象とする循環器疾患は、生理学の研究で培った基礎知識を大いに発揮でき、論理的に考えやすい領域です。また消化器疾患については、私自身が過去に胆石症や結腸憩室炎、急性膵炎、尿路結石などの様々な病気を体験していることが、診断する上での強みです。呼吸器疾患の気管支喘息も同様です。
さらに、専門性の高い各分野の医師を適切に紹介できることも、当院の強みです。知見を広げつつ、信頼できる医師との繋がりを充実させるため、医療セミナーや学会にはなるべく出席するようにしています。
担当患者さんには早めに正確な診断をつけ、適切な治療をして重症化を防ぐのが開業医の役割だと考えています。そのためにまず、患者さんの訴えに真摯に耳を傾けることを心がけています。そして大切なことは、病気や病態を見落とさないことです。そこで私は、目の前の患者さんに対して「この人が、自分の家族だったらどう行動するか」と常に自問するようにしています。その姿勢が、慎重かつ丁寧な診察と、確かな診断につながるのです。
これまで培った能力を日常診療に活かすことで、様々な症状を訴える患者さんの健康管理に努めております。日々の診療を通じて、患者さんが病気から回復する姿を見、感謝されることが医師を続ける上でのモチベーションになっています。来院される患者さんには家族だと思って、真摯に向き合うよう心がけておりますので、健康について不安やお悩みがありましたらお気軽に相談ください。
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胃がんの診断に加え、ピロリ菌の検査から機能性ディスペプシアの治療にも、胃カメラによる検査が重要です。
国内外で生理学研究に専念後、48歳で臨床の道へ。患者さんの病態が改善することがモチベーションです。
「施術の結果」に自信があるからこそ保証制度も充実。長期にわたり満足できる、自然な美しさを提供します。