医療法人蒼優会 NLC野中腰痛クリニック 大阪本院 野中 康行 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.120

整形外科

メスを使わず日帰りで
椎間板修復が可能な
腰痛治療「DST法」
メスを使わず日帰りで<br>椎間板修復が可能な<br>腰痛治療「DST法」
医療法人蒼優会 NLC野中腰痛クリニック 大阪本院
  • 野中 康行 院長 
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各線新大阪駅から徒歩1分の「医療法人蒼優会 NLC野中腰痛クリニック 大阪本院」は、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、すべり症の原因の1つである椎間板の損傷に対し、メスは使わず針を患部に刺し低リスクで原因箇所の特定と修復を行う、日帰り治療が可能な再生治療『DST法(ディスクシール治療)』を提供する。アメリカで開発されたDST法にいち早く着眼した野中康行院長は、開発者であるケヴィン・パウザ医師に直談判してライセンス取得に成功。本国では保険適用となっている同治療法を日本で提供しているのは、現在同院のみである(2024年4月現在)。DST法のパイオニアである野中院長に、その特長やメリットを伺った。(取材日 2024年2月29日)

従来の脊椎治療では対象外の患者様にも有効で、安全性の高いDST法

― DST法とはどんな治療法なのでしょうか?

DST法(ディスクシール治療)とは、2000年代初頭のアメリカでケヴィン・パウザ医師が提唱し、研究開発が始まった脊椎疾患に対する新しい治療法です。従来の治療法は、大きく分けると保存的治療と外科的治療(手術)のどちらかでした。しかし腰部は膝や肘と違い、脊髄という人体で最も太い神経が通っています。保存的治療はリスクは低いけれども治療効果も低い、手術は治療効果が高いもののリスクも高い。ちょうどそれらの中間のような治療法が望まれる中、生まれたのがDST法です。メスを使う外科手術とは異なり、細い針1本で椎間板に管を差し込み、検査を行います。問題が見つかったら同様にピンポイントで治療可能なので、傷も残らず神経を傷つける心配も少ない。局所麻酔だけで済むので日帰り治療も可能です。つまりDST法の一番の特徴は、短時間で処置が済む「日帰り治療」と「安全性の高さ」ですね。

― 日本でDST法を受けられるのは、NLC野中腰痛クリニックだけだと伺いました。

当院がアジアで唯一、DST法を提供しています(2024年4月現在)。アメリカでは臨床が急速に進んでいて、すでに保険適用になるほど有効な治療法として認知されていますが、日本の医師が海を渡りライセンス取得するのは、数か月かかる研修や費用の問題などがあり、かなり難しいかもしれません。

― DST法は重症の患者様を対象とした治療法なのでしょうか?

腰は、上半身を支えながら捻ったり、曲げたり、しならせたりと動きも大きく、人体でもっとも負担がかかる場所です。骨と骨のジョイント部にある椎間板が摩耗することで、様々な腰痛をもたらします。DST法は幅広い脊椎治療に適しているので、重症の患者様ばかりが対象ではありません。症状の程度には関係なく、保存治療も外科的治療も望まない、あるいはそれらで効果が望めない方にも、DST法なら改善が見込めます。

― 具体的な治療の流れを教えてください。

まずは、患者様の希望を伺うところから始まります。国内であれば沖縄から北海道まで、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、中国など海外から治療を受けに来られる方も多く、遠方の患者様は事前の画像診断も可能です。その上でDST法による治療の効果が期待できる場合は、予約を取って来院いただきます。当日は、私が時間を掛けて診断してご説明、納得いただいた上で治療を実施して、患者様は当日中にご帰宅いただけます。近距離の患者様で落ち着いて検討したいという場合は、診断後いったん持ち帰ってご家族とも相談し、後日治療を受けていただくことも可能です。
「腰痛から解放されて日常生活を楽しみたい」「歩行に支障がなければ良い」「ゴルフがしたい」など、治療のゴールは患者様によって異なります。病気を診るというよりは「患者様を観る」ことを大切にしています。

まずは自分の体について知る。納得感を大切に一人ひとりにふさわしい治療を

― DST法のメリットを教えてください。

何より大きいのは、針一本を刺すだけなので、保存的治療では満足できない患者様や外科的手術が受けられない患者様も、傷や障害が残る不安を極力抑えて外科的手術並みの有効性が期待できること。過去に外科手術を受けたものの再発してしまった方、持病がある方、体力のない高齢者の方、入院の時間が取れない方など、様々な方に受けていただくことが可能です。その他、日帰りで治療が可能であることなども大きな特徴ですね。

― デメリットもあるのでしょうか?

あくまでも修復再生治療なので、60歳の方の椎間板が20歳の頃のように戻るわけではありません。また、椎間板は消耗品ですから、治療後に腰を酷使する生活をすれば10年、15年後に再び損傷することも十分考えられます。虫歯と同じで「治ったから大丈夫」ではなく、その後の生活習慣によっては腰痛が再発することもあるのです。
他にもデメリットを挙げれば、非常に稀ではあるものの感染症のリスクがあること。抗生剤を飲めばまず大丈夫ですが、絶対に感染しないわけではありません。また症状の改善を実感するまでにかかる期間が、患者様によって3日だったり2週間だったり3か月だったりと、個人差が大きいこともお伝えしておきます。

自由診療の費用(目安)

・治療箇所(椎間板につき)
1 箇所 : 1,200,000 円 (税込 : 1,320,000 円)
2 箇所 : 1,300,000 円 (税込 : 1,430,000 円)
3 箇所 : 1,400,000 円 (税込 : 1,540,000 円)
4,5 箇所 : 1,500,000 円 (税込 : 1,650,000 円)

ドクターからのメッセージ
  • 野中 康行 院長 

私が患者様に勧めたいのは治療そのものではなく、まずご自身の症状や病気について十分に知っていただくことです。腰痛ひとつとっても、なぜ起こっているのか原因を知ると、今後どのように進行するかも理解でき、進行を食い止めるためにどうすればいいのかも分かってきますよね。そんな風にご自身の病状に対する理解を深めていただくこと、その上でどんな予防や治療法がふさわしいか相談しながら決めていくのが、当院の外来の目的です。ですから説明にはしっかりと時間を割いて、患者様にご納得いただけた後に治療を行うようにしています。従来の診療や治療法に満足できない方は、お気軽にご来院ください。

メスを使わず日帰りで椎間板修復が可能な腰痛治療「DST法」
メスを使わず日帰りで椎間板修復が可能な腰痛治療「DST法」

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住所
大阪府大阪市東淀川区西淡路1-1-35 IMC国際医療センタービル3F-7F
電話番号
06-6370-0505
最寄駅
新大阪駅
アクセス
JR新大阪駅 東出口11番を出て、左側に向かい徒歩1分
診察領域
整形外科
専門医
循環器専門医、泌尿器科専門医、リハビリテーション科専門医、麻酔科専門医
専門外来
腰痛(ヘルニアなど)専門外来