“歯医者が苦手”な方へ薦めたい。
不安を和らげる静脈内鎮静法
「静脈内鎮静法」の活用により、歯科恐怖症やパニック障害の患者さんにも通いやすい歯科治療を提供します。
- 雨宮 啓 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.101
歯周病科
目次
歯周病治療には長い歴史がありますが、現在のように歯周病の原因菌に対するアプローチが行われるようになったのは、十数年前からです。歯周病の病原菌と腸内細菌叢(そう)との関係性が明らかになり、歯周病が糖尿病や誤嚥性肺炎などのリスクを高めるといわれるようになりました。当院ではその頃から、医科歯科連携での歯周病治療を進めています。
開業当時は歯周病といってもピンとこない患者さんがほとんどでしたが、ここ5年ほどで認知度がぐっと高まったように感じますね。
歯周病の主な原因は「細菌感染」「噛み合わせの不具合」「免疫力の低下」で、症状は軽度・中等度・重症の3つに分類されます。
軽度は歯周病の初期の段階で、歯肉(歯ぐき)の腫れや出血などがある状態です。唾液や咀嚼(そしゃく)機能、歯周病の細菌検査などを行い、歯周病リスクを予測。歯垢や歯石を除去する歯周病予防プログラムや噛み合わせを改善する歯周矯正治療を行います。
歯周病の進行が進んだ中等度は、歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)が深くなった状態です。歯周基本治療に加えて歯周外科治療が必要となり、歯肉を切除して感染を除去したり、溶けてしまった歯肉や骨などの組織を回復する「歯周組織再生療法」を実施したりします。生活習慣病と関連しているケースが多いため、血液検査や血圧測定のほか、生活習慣の改善指導なども提供。歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士が連携して治療を行います。
さらに重度になると、外科治療を主体とした積極的な歯周病治療や噛み合わせの改善が必須です。全身疾患の治療と並行して、歯周病の治療を進めます。
保存的な治療では「歯が長くみえる」「隠れていた歯の表面が露出して、しみやすくなる」「歯と歯の隙間が黒くみえる」などということが起こり得ますが、これらは腫れていた歯肉が引き締まった結果です。本来の健康な状態に戻るだけでデメリットではありませんが、事前に知っておいてほしい点ではありますね。
歯周組織再生療法では、再発の可能性をゼロにはできません。そのため、手術後のメンテナンスで再発防止に努めることが非常に重要です。
歯周病治療は、歯の温存を優先することが基本です。しかし、温存したほうが将来的なリスクが高くなると判断した場合には、インプラントによる噛み合わせの改善を提案しています。
管理栄養士は患者さんの食生活や嗜好品などを確認し、生活状況の記録をもとに、必要に応じて生活習慣の見直しや食事に関するアドバイスを行います。また高齢の患者さんへの食事形態の指導や、誤嚥性肺炎の予防を図るMFT(口腔筋機能療法)も管理栄養士が担当しています。
生活習慣が変わらなければ同じことの繰り返しですから、管理栄養士と連携し歯周病の原因を解消することはとても重要ですね。
歯周病の初期では、歯科衛生士が行う歯周基本治療だけで歯を健康な状態に戻せるケースも多く、そのスキルが結果を左右するといっても過言ではないほどです。
歯周基本治療では、免疫力に対する細菌量のバランスをコントロールし、歯肉が安定している状態を維持します。年齢による免疫力低下や、その他さまざまな要因に対して、複数の観点から推測し適切にアプローチすることが欠かせず、歯科衛生士の真価が問われるところ。そうした治療を安定して提供できるよう、当院では人財育成にも力を入れています。
治療後は、3~4か月ごとにメンテナンスを行います。内容は歯みがき指導やクリーニング、不具合の有無の確認など。30~40代になると、歯周病の再発や生活習慣病の発症リスクが高まります。さらに年齢が進むと口腔機能の低下も始まるため、ライフステージに合わせたプログラムで歯周病予防と口腔機能維持をサポートしています。
また歯周病は、免疫との関係で急激に悪化することがあります。その兆候や噛み合わせの変化を見逃さないためにも、継続したメンテナンスが肝心です。検査結果に応じて必要があれば予防的な治療を進めるなど、担当する歯科医師と歯科衛生士からフィードバックを行います。メンテナンスを面倒に感じる方もいるかもしれませんが、ご自身の歯の状態を知ることが、健康な歯を維持していくためのモチベーションに繋がると嬉しいですね。
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