くげぬま海岸歯科クリニック 三浦 陽平 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.092

インプラント

患者様の負担に配慮し、多様なインプラント治療の選択肢を提供
患者様の負担に配慮し、多様なインプラント治療の選択肢を提供
くげぬま海岸歯科クリニック
  • 三浦 陽平 院長
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インプラント治療・審美歯科・矯正歯科などの高度自由診療に特化し、“口腔内全体の健康と美しさ”を追求している「くげぬま海岸歯科クリニック」。同クリニックが標榜するのは、「世界水準のより高度な歯科治療を望む患者様のためのクリニック」だ。院長の三浦陽平先生は、国際口腔インプラント学会の認定医・指導医で、インプラント治療歴は20年以上、インプラント埋入数は4,000本を超える。三浦先生に「抜歯即時埋入インプラント」「即時荷重インプラント」「フラップレスインプラント」「ショートインプラント」についてお話を伺った。(取材日 2022年11月30日)

従来の方法と比べ、より身体の負担が少なく治療期間も短いインプラント治療

― どのような患者様が来院されますか。

歯で悩んだことのない方にはなかなか理解できないかもしれませんが、当院を訪れる患者様は、より高度な技術を求めていらっしゃいます。入れ歯やブリッジで治療したものの上手く噛めない。見た目が気になり長年のコンプレックスになっている。インプラント治療を受けたものの、変な方向に入ってしまった。大学病院に入院しないと治療できないと言われた――。このようなお悩みを抱えて来院される患者様に、従来のインプラント治療とは異なる様々な選択肢があることをお伝えしています。インプラント治療の良し悪しは、抜歯後すぐにインプラントや仮歯を入れられるか、治療期間は短いか、できるだけシンプルな処置で済ませられるか。そして患者様にとって、痛くない、腫れない、つらくない、安全な治療を提供できるかどうかにかかっているのです。こうした治療を実現するための一例として、「抜歯即時埋入(まいにゅう)インプラント」「即時荷重インプラント」「フラップレスインプラント」「ショートインプラント」についてお話いたします。

― 「抜歯即時埋入インプラント」とは、どのような治療法なのでしょうか。

抜歯と同時にインプラントを埋入する治療法です。かつてのインプラント治療では、抜歯をしてから半年ほどおいてインプラントを埋入するのが一般的でした。さらに、インプラントを固定する歯槽骨が足りなければ顎骨などから移植、歯茎が足りなければ口蓋部から移植した上でインプラントを埋入する必要があり、治療期間が2年を超えることも少なくありませんでした。この点「抜歯即時埋入インプラント」では、抜歯と同時にインプラントを埋め込むため、セラミックの被せ物の装着を含め約3か月で治療を完了させることができます。また、ひどい感染・炎症を起こしていたり、歯槽骨が足りなかったりして抜歯直後にインプラントを埋入できない場合でも、コラーゲンスポンジを使用すると6〜8週間で柔らかい骨が形成されます。そこにインプラントを埋入することで、約5か月で治療を完了させることができます。高度な技術と経験が必要とされますが、治療期間を短くすることができ、かつ手術の回数も少なくて済むため、患者様の負担が少ない治療法といえるでしょう。

― 「即時荷重インプラント」についてはいかがでしょうか。

インプラントを埋入したその日のうちに、仮歯を入れて柔らかいものを噛めるようにする治療法です。従来のインプラント治療では、インプラントを埋入し、骨と結合するまでの期間は歯を入れることができませんでした。この点「即時荷重インプラント」は、その日のうちに見た目と機能を回復できる点にメリットがあります。前歯は必ず仮歯を入れるようにしていますが、奥歯に関しては、コロナ禍の影響でマスクをしている方が多いこともあり、希望があった場合に適用しています。奥歯については、睡眠中の舌の動きなどで無意識のうちに触ってしまう、押してしまう癖のある患者様の場合、約5%の方で仮歯が抜けてしまうという事情もあります。

ショートインプラント、フラップレスインプラントのメリットとは

― 「ショートインプラント」について教えてください。

短いインプラントを使用し、顎の骨が足りない患者様でも身体への負担を抑えたインプラント治療を可能にする技術です。かつては、骨が足りない場合は新たに造成する大規模な手術をした上で、長さ12㎜のインプラントを埋入するのが一般的でした。しかし直径の太いインプラントを使用し一定の表面積を確保することができれば、長さ6、7㎜のインプラントでも十分なことが、現在では分かっています。建物を固定するためには地中深くまで杭を打ち込む必要がありますが、「ショートインプラント」の場合には、チタンの表面上に骨と一体化する成分がコーティングされており、化学的に結合します。インプラントが組織の一部となり固定されるため、高い成功率を見込めます。太いインプラントを用いるために前歯には適用できませんが、骨造成の手術が要らず、痛みや腫れを最小限にできるメリットがあります。

― 「フラップレスインプラント」についてはいかがでしょうか。

従来のインプラント治療とは異なり、歯茎を切開する必要のない治療法です。三次元のコンピュータシミュレーションを活用し、歯茎に小さな穴を開けて適切な位置にインプラントを埋入します。手術時間も短く、痛みや腫れも抑えられるという大きなメリットがありますが、十分な骨と歯茎(歯肉)があることが条件となります。日本人の場合は歯茎の肉がもともと薄い方が多い上に、歯周病などにより歯を失ってしまった方は歯茎がさらに少なくなっています。ですので、従来通り歯茎を切開してインプラントを埋入する必要があるケースが多いのも確かです。

ドクターからのメッセージ
  • 三浦 陽平 院長

当院はインプラント治療のみならず、矯正歯科、審美歯科を組み合わせた複合的な治療を一か所で実践できるクリニックです。虫歯や歯周病で失った奥歯のインプラント治療を行いながら、矯正治療によって前歯の歪みを治すなども可能です。歯でお悩みの方は、お早めにご相談ください。

患者様の負担に配慮し、多様なインプラント治療の選択肢を提供
患者様の負担に配慮し、多様なインプラント治療の選択肢を提供

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住所
神奈川県藤沢市鵠沼海岸6丁目17−12 パストラーレ鵠沼 1階
電話番号
0466-54-7886
診察領域
歯科、矯正歯科、歯周病科、小児歯科、歯科口腔外科、インプラント、ホワイトニング
専門外来
矯正歯科外来、インプラント専門外来