祐天寺たぐち眼科 田口 万藏 院長 | ドクターズインタビュー

メニュー

頼れるドクターが教える治療法vol.075

眼科

手術後のフォローアップも手厚く。安心安全の日帰り白内障手術
手術後のフォローアップも手厚く。安心安全の日帰り白内障手術
祐天寺たぐち眼科
  • 田口 万藏 院長
7,119 views
東急東横線祐天寺駅東口1から徒歩1分、メディカルビル2階にある祐天寺たぐち眼科では白内障治療に注力している。白内障は、点眼薬などによる治療で症状の進行をゆるやかに抑えることは可能だが、根本的な解消を望む場合は手術が必要となる。「眼の見え方は、生活の質はもちろん患者様のお仕事にも影響をきたすので、病状をご説明して、希望される方には日帰り手術をご提案しています。」と語る田口万藏院長は、これまでに自衛隊中央病院・三宿病院などで診療経験を積み、同院を開業した。“地域の眼科医療に貢献する” という新たな挑戦に臨む田口先生に、同院が実施する白内障治療とクリニックの特徴について伺った。(取材日 2022年5月31日)

白内障は自然治癒しない疾患。仕事で目をよく使う方には手術も有効な選択肢

― 日帰り白内障手術とはどのような治療ですか?

白内障とは、眼球内にある水晶体が白く濁る病気です。白内障の原因は複数ありますが、特に多いのは加齢による変化です。ゆで卵が生卵に戻らないのと同様に、一度白く濁った水晶体が再び透明になることはないので、白内障治療では水晶体を単焦点レンズもしくは多焦点レンズに交換する手術が推奨されています。
白内障手術は、瞳孔を開くお薬を点眼してから実施します。手術では、水晶体を包んでいる水晶体嚢と呼ばれる袋の前面に切り込みを入れて水晶体を摘出、眼内レンズを入れて固定します。一連の工程は約10分で完了し、手術後はリカバリールームで休んでいただいた後にご帰宅可能となります。手術当日の在院時間は、1時間程度とお考えください。

― 日帰り白内障手術の安全性について教えてください。

当院では、白内障手術に伴うほぼ全てのトラブルに対応できる体制を整えています。たとえば、白内障手術によって水晶体嚢が破れ水晶体が落下する「水晶体落下」を起こした場合、多くのクリニックでは大学病院等に紹介し、硝子体手術をするのが一般的です。術後に眼内レンズを入れた水晶体嚢が濁る「後発白内障」を発症するとレーザー治療が必要になるのですが、当院では硝子体手術とレーザー治療ともに実施可能です。眼科医が最も恐れる合併症に、術後に感染症を起こす眼内炎というものがあります。私は様々な施設で難症例を中心に、延べ数千件以上の執刀を行ってきましたが、厳格な感染対策を行っており、眼内炎の発生は現在までゼロです。
白内障手術は術式が確立しており、トラブルを起こす可能性は「たった1%以下」で、安全な手術と言われています。しかし、トラブルに見舞われた当事者からすると「結果が全て」です。手術時のトラブルにより辛い思いをされた患者様を大学病院で見てきた経験から、当院では「1%以下」のケースにも十分に備えるために、安全性の担保には細心の注意を払っています。

― どのような患者様に手術をご検討いただきたいですか?

白内障は自然回復しないため、手術に興味を持たれている方には前向きにご検討いただきたいですね。バスやタクシーの運転手など、運転免許証が必要な職業に就かれている方や、目を酷使する機会が多い方も同様です。糖尿病性網膜症の研究をしていましたので、糖尿病の合併症である糖尿病性白内障でお困りの方のご相談もお待ちしています。
白内障治療は手術がベターな選択肢ではありますが、手術を受けていただくように当院から無理にお願いすることはありません。2022年8月からは多焦点レンズの取り扱いも開始予定ですので、まずは相談にお越しいただき、時間をかけてじっくり考えてご判断いただければと思います。

清潔な院内で充実した設備と体制を整え、患者様の意志を尊重した治療を行う

― クリニックの特徴を教えてください。

院内環境と設備の充実に力を入れていることです。白内障手術や処置などを日常的に実施することを想定して、感染症対策の観点から院内の衛生面を重視しています。当院が入るメディカルビルは2022年5月竣工で建物自体が新しく、院内の清潔さを左右する換気や水周りなどが納得できる水準だったことも開業の後押しとなりました。医療機器の導入にも力を入れており、硝子体手術や後発白内障に対するレーザー治療を可能にするための設備を整えています。医療機器の技術革新は著しく、4〜5年もすると以前では考えられなかったような性能の機器が登場するので、新規開業に際しては可能な限り高性能な機器を選定して導入しています。
視能訓練士が常勤で在籍していることも、当院の特徴です。眼科領域の検査を熟知したスタッフが検査と診療をそれぞれ担当することで、クリニック全体がチームとして患者様を支えることができます。

― 田口先生が診療を行う上で大切にされていることをお聞かせください。

診療内容をしっかりご説明することと、患者様の意志と選択の尊重を常に心がけています。患者様と医師が歩み寄って話し合い、お互いの意見をすり合わせることで、患者様が幸せになる方法を見つけられるのが理想的ですね。
白内障治療を例にすると、「白内障治療は手術が望ましい」というのは医療者側の意見ですが、「手術は不安なので受けたくない」と考えている患者様からすると、手術を受けることはある種の不幸となりうるのです。ですから、白内障と手術についてご説明して、どうしても手術は選択したくないとお考えの患者様には点眼薬やサプリメントによる治療をご案内しています。

ドクターからのメッセージ
  • 田口 万藏 院長

眼科専門医として、学会のガイドラインに従った診療を行います。白内障治療に携わり続けてきたこともあり、手術後のフォローアップも含めて白内障治療には自信を持っています。現役パイロットの白内障手術の執刀を経験したこともあります。また、大学院で糖尿病性網膜症に関する研究をした経験から、糖尿病を患っている方へ病態の本質を理解した上で、その方にとって本当に必要なお薬を提案できることも当院の強みであると考えています。白内障でお困りの方に限らず、目のトラブルでお困りの方は是非いらしてください。

手術後のフォローアップも手厚く。安心安全の日帰り白内障手術
手術後のフォローアップも手厚く。安心安全の日帰り白内障手術

祐天寺たぐち眼科 地図を見る

住所
東京都目黒区祐天寺1丁目23−20 祐天寺駅前メディカルセンタービル2F
電話番号
03-6452-2705
最寄駅
祐天寺駅、中目黒駅
アクセス
東急東横線 祐天寺駅徒歩1分
診察領域
眼科
専門医
眼科専門医