近年増え続ける大腸がん。
苦痛を抑えた内視鏡検査で早期発見へ
手間も時間もコストも惜しまず、患者さんの苦痛を最小限に抑えた大腸内視鏡検査を行っています。
- 三田医院 東京都港区芝
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- 奥山 秀平 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.186
消化器内科
目次
私は長く秋田で勤務し、地域中核病院で管理職も担ってきました。しかし次第に「患者さんを直接診る仕事を中心にしたい」という思いが募るようになったのです。管理業務も医療現場を支える大切な役割ですが、診察や検査を通して一人ひとりと向き合う時間こそ、私にとってかけがえのないものでした。そうしたタイミングで声をかけていただき、この「クレアクリニック」で院長を務めることになりました。検査体制や診療の進め方に私の考えを反映させつつ、自身でも日々多数の検査を行っています。
消化器内科を専門に選んだのは、内視鏡を用いることで「直接自分の目で病変を発見し、必要であれば治療まで一貫して関われる」ところに魅力を感じたからです。多くのスタッフと連携して治療する分野もありますが、消化器内科には一人の医師が判断と責任を担う場面が多い。そこに私は、医師としてのやりがいを強く感じています。
「患者さんの背景を含めて診る」ということですね。治療方針はその方の状況や希望に合わせて選択します。診療の目的はその方にとってプラスになるかですから、「今、その方にとって何が適切か」を常に考えるようにしています。
例えば、内視鏡検査時に鎮静剤を使用するかどうかを患者さん自身が選択できるのも、そうした考え方からです。鎮静剤は検査への不安や苦痛を軽減する有効な選択肢の一つですが、体質や当日の体調、検査後の予定によっては使用しない方がよい場合もあります。当院では、そういった患者さんの判断や要望を尊重することを大切にしています。
一度つらい経験をすると、次回検査を受けるハードルが高くなってしまうものです。だからこそ、私は「無理をさせない」ことを最優先にしています。当院の内視鏡検査では鎮静剤を使用するケースが全体の8割ほどですが、方法は「鎮静剤を使っても使わずともいつも同じ」です。以前勤務していた秋田では鎮静剤を使用しない検査が主流だったので、なるべく苦痛を少なくする手技に取り組んでいました。すべての検査をそのように行う姿勢は、今も変わりません。
ですから、鎮静剤を使用している場合でも「次は○○をしますね」とつい声をかけてしまい、看護師さんに「患者さん、眠っているので聞こえませんよ」と笑われます。不安感が強い方にも、安心して受けていただきたいと思います。
内視鏡検査では、症状のない方を対象とする「スクリーニング検査」も多く行います。我々の検討では100人のうち99人が「異常なし」ですが、その中にたった1人、自覚症状のない病変を抱えた方が含まれていました。その病変に気づくには、医学書や画像だけでなく、自分の目で実際に多くの症例を診てきたという経験が欠かせません。一件一件の検査を流れ作業にせず、「本当に問題はないか」と立ち止まりながら注意深く観察する。その積み重ねが、わずかな違和感にも気づく力につながっていくと思います。
内視鏡でしっかり診断した上で、その場で切除が可能と判断したケースでは対応しています。2cm程度までは切除が可能ですが、大きさだけでなく形状や部位、出血リスクなどを総合的に見て、安全を最優先に判断しています。
私は今も週に一度、病院での診療を継続しており、クリニックから紹介される内視鏡治療困難例の診療に携わっています。そういった知見の積み重ねにより、「今この場で切除できる」「これは入院設備のある病院で対応するべき」という判断を、ポリープを発見した時点で具体的に行います。そうして当院でも、可能であればその場で切除を行い、できる限り患者さんの負担が少ない形で診療を完結させるようにしています。
なお胃の病変については、クリニックでは切除せずに適切な医療機関へ紹介することが通例です。
毎回の検査で「これまでのベスト」を目ざすことです。検査の精度を高めようとすれば検査時間が長くなり、患者さんに負担がかかる場面も出てきますので、常にそのバランスを考えながら診療を行っています。
また集中力や手先の感覚を保つため、体調管理にも日常的に気を配っています。「100人に1人の病変を見つけ出せるか」という世界ですから、安心して任せていただけるよう心身の状態を整え、日々の診療に臨んでいます。
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手間も時間もコストも惜しまず、患者さんの苦痛を最小限に抑えた大腸内視鏡検査を行っています。
関節をはじめ筋肉や腱・靭帯、骨の痛みや外傷にも。「幹細胞治療・PRP療法」は治療の選択肢を広げます。
豊富な検査経験のもと、鎮静剤使用の有無を問わず「患者さんに無理をさせない」内視鏡検査を提供します。