会話とふれあいを大切に。目を見て心を通わせる整形外科診療
膝や腰が痛くても気持ちは明るく前向きに。自分らしい生活を楽しめるよう全スタッフがサポートします。
- 阿部 瑞洋 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.070
整形外科
目次
再生医療とは、生物がもつ能力を利用してケガや病気の治癒を目指す医療です。PRP療法はそのひとつで、患者さん自身の細胞を用いて関節の治療を行います。利用する細胞は、血液から抽出した多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう/PRP)。血小板には傷ついた組織の修復や炎症を抑える働きがあり、疾患のある部位に注射することで痛みと日常生活動作の改善効果が期待できます。
従来からある治療法は、保存治療と手術の2つです。
保存治療は、関節の変形が軽度かつ痛みが主体の症状が対象で、内服薬や外用薬、ヒアルロン酸注射などを行います。身体的な負担は少ないですが、一定期間続けても痛みが改善されない場合があります。
手術は、保存治療で症状が改善しない場合や関節の変形が進行した際の治療法で、痛みを大幅に軽減できる反面、身体的な負担は大きくなります。
この2つの中間に位置する治療法がPRP療法です。血小板の強い抗炎症作用によって治療効果が持続しやすいため、頻繁に注射をする必要がありません。また患者さん自身の細胞ですから、お薬でみられるようなアレルギー反応もでにくいですね。PRP療法が治療の選択肢として加わったことで、保存治療で効果が得られない場合でも、手術以外の方法で症状の改善を図ることが可能になりました。
変形性膝関節症や変形性股関節症をはじめ、変形性の関節症全般が治療の対象です。変形が軽度で、かがむ、立ち上がる、しゃがむなどの動作に伴う関節の痛みがある場合ですね。
他院で「加齢だから仕方ない」といわれて諦めている方や、保存治療を数か月間続けても改善しない方におすすめしています。
肩や肘、手首、足首などの変形性関節症にも有効です。
今後は靭帯損傷や肉離れ、腱炎などの治療への対応も予定しており、価格面も含めて手軽に受けていただけるように準備しています。当院ではスポーツ整形に力を入れているため、スポーツ障害に苦しんでいる方や痛みが原因で引き起こされるパフォーマンス低下に悩んでいる方にも、PRP療法を試していただきたいですね。
痛みについては、採血と注射に伴う痛みが挙げられます。これはPRP療法特有のものではなく、他の注射と同様ですね。注射後は軽い鈍痛やだるさを感じる場合がありますが、個人差があるため全く感じない方もいます。また他の治療や採血で身体に針を指すときと同じく、感染リスクはゼロではありません。
まずは問診で症状を確認し、レントゲンで関節の状態を調べます。PRP療法の適応は、関節の変形度合いやリハビリへの適性、治療に関するご本人の希望などを踏まえて総合的に判断。その結果、治療を実施する場合は、PRP療法の説明と血液検査を行います。
治療当日は、「採血」「PRP作製」「注射」の順で進行します。受付から約30分程度でお会計まで終わると思っていただいて良いでしょう。その後は定期的に経過観察を行います。個人差はありますが、3週間ほどで症状の改善を感じる方が多く、治療効果の持続期間は半年程度です。長い方では1年ほど持続する方もいますね。
当院のPRP療法の特長は、3つです。
1つ目は、短時間で治療ができること。血液を遠心分離機にかけてPRPを作製する作業を院内で行っているため、採血当日に注射まで行うことができます。
2つ目は、治療にかかる費用が低価格な点です。PRPを院内で作製することでコストを大幅に抑え、都内ではトップクラスの安さを実現しています。手術に対する不安を抱える患者さんの気持ちに寄り添いたいという想いから、誰もが受けやすい治療を目指しました。
リハビリに力を入れていることが3つ目の特長ですね。患者さんの中には、関節が痛むことで活動量が低下し、筋肉量が減少するサルコペニアや骨粗鬆症になっている方もいます。当院では、再生医療とリハビリの組み合わせによる相乗効果で、症状に対してトータルにアプローチ。関節の痛みの改善はもちろん、筋肉や骨の量と質を高める総合的なヘルスケアを提供し、健康寿命を伸ばすことに貢献したいですね。
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