阿部整形外科クリニック 阿部 瑞洋 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.070

整形外科

変形性関節症治療の新たな選択肢。採血と注射で行える再生医療
変形性関節症治療の新たな選択肢。採血と注射で行える再生医療
阿部整形外科クリニック
  • 阿部 瑞洋 院長
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東京都三鷹市にある「阿部整形外科クリニック」は、膝や股関節をはじめとした変形性関節症に対する再生医療(PRP療法)を提供している。採血で細胞を抽出し、疾患のある部位に注射。外来で行える手軽さに加え、薬物療法と比べて副作用が起きにくく、治療効果も持続しやすい治療法だ。これまで数多くの人工関節置換術を手がけてきた阿部瑞洋院長は、「変形性関節症に悩む患者さんの中には、手術をしたくない方も多い。保存治療では症状が改善しない患者さんにとって、PRP療法は有益な治療法です」と語る。自由診療でありながら低価格でPRP療法を提供する阿部院長へ、関節の再生医療と同院での治療の特長について話を伺った。(取材日 2022年3月11日)

自身の血液から抽出したPRPを注射。保存治療よりも効果が持続する再生医療

― 関節の再生医療(PRP療法)について詳しく教えてください。

再生医療とは、生物がもつ能力を利用してケガや病気の治癒を目指す医療です。PRP療法はそのひとつで、患者さん自身の細胞を用いて関節の治療を行います。利用する細胞は、血液から抽出した多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう/PRP)。血小板には傷ついた組織の修復や炎症を抑える働きがあり、疾患のある部位に注射することで痛みと日常生活動作の改善効果が期待できます。

― 従来の関節治療との違いを教えてください。

従来からある治療法は、保存治療と手術の2つです。
保存治療は、関節の変形が軽度かつ痛みが主体の症状が対象で、内服薬や外用薬、ヒアルロン酸注射などを行います。身体的な負担は少ないですが、一定期間続けても痛みが改善されない場合があります。
手術は、保存治療で症状が改善しない場合や関節の変形が進行した際の治療法で、痛みを大幅に軽減できる反面、身体的な負担は大きくなります。
この2つの中間に位置する治療法がPRP療法です。血小板の強い抗炎症作用によって治療効果が持続しやすいため、頻繁に注射をする必要がありません。また患者さん自身の細胞ですから、お薬でみられるようなアレルギー反応もでにくいですね。PRP療法が治療の選択肢として加わったことで、保存治療で効果が得られない場合でも、手術以外の方法で症状の改善を図ることが可能になりました。

― 治療の対象になるのは、どのような症状でしょうか?

変形性膝関節症や変形性股関節症をはじめ、変形性の関節症全般が治療の対象です。変形が軽度で、かがむ、立ち上がる、しゃがむなどの動作に伴う関節の痛みがある場合ですね。
他院で「加齢だから仕方ない」といわれて諦めている方や、保存治療を数か月間続けても改善しない方におすすめしています。

― 膝、股関節以外でも有効なのでしょうか?

肩や肘、手首、足首などの変形性関節症にも有効です。
今後は靭帯損傷や肉離れ、腱炎などの治療への対応も予定しており、価格面も含めて手軽に受けていただけるように準備しています。当院ではスポーツ整形に力を入れているため、スポーツ障害に苦しんでいる方や痛みが原因で引き起こされるパフォーマンス低下に悩んでいる方にも、PRP療法を試していただきたいですね。

― 再生医療(PRP療法)の痛みやリスクについて教えてください。

痛みについては、採血と注射に伴う痛みが挙げられます。これはPRP療法特有のものではなく、他の注射と同様ですね。注射後は軽い鈍痛やだるさを感じる場合がありますが、個人差があるため全く感じない方もいます。また他の治療や採血で身体に針を指すときと同じく、感染リスクはゼロではありません。

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阿部整形外科クリニック

場所
東京都三鷹市野崎3丁目3−14 MAP
電話
0422-30-8080
診察領域
整形外科、リハビリテーション科、小児外科
専門医
整形外科専門医

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