CT完備で、安心と信頼の
呼吸器・皮膚・美容
皮膚科診療を目指す
CT完備で迅速な診断が可能。身近な病気や長引く咳、皮膚のお悩みから美容まで幅広い診療を提供します。
- フェリス総合内科クリニック 大阪府大阪市平野区
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- 長安 書博 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.049
糖尿病内科
目次
当院の糖尿病センターは、2023年4月に私が赴任して設立した組織です。現在は私を含む3人の日本糖尿病学会糖尿病専門医が中心となって活動しており、糖尿病はもちろん、糖尿病と関連性の高い内分泌疾患や肥満症、脂質異常症、高尿酸血症、骨粗鬆症等の診療も行っています。当センターには、大きく分けて三つの特徴があります。第一の特徴は、糖尿病の合併症の重症化を予防するために「循環型糖尿病地域医療連携システム」を構築していることです。月に一度の定期受診は、これまでと同様に地域のかかりつけのクリニックに通院いただき、基本的な診察や検査、薬の処方、体重測定や血圧測定、フットチェックなどを受けてもらいます。そして半年に一度程度のペースで、当センターを外来で受診いただき、血糖コントロールや合併症の評価、治療方針の再確認、食事や運動等の療養指導等を行うのです。当センターと地域のクリニックとの連携に関しては、「糖尿病連携手帳」や「療養指導サマリー」「パスシート」などを用いて行います。かかりつけ医と糖尿病専門医の「二人主治医体制」で、きめ細かな糖尿病診療を継続的に進めることで、合併症の重症化を予防し、健康寿命の延伸に貢献することを目指しているんですね。
第二の特徴は、循環器内科、外科や整形外科、眼科、泌尿器科、脳神経外科などとの連携を深めることにより、糖尿病の包括的な検査・治療を目指していること。食事・運動等の療養指導から、網膜症や腎症などの合併症の評価、治療方針の確立、教育入院まで、クオリティの高い糖尿病治療を当センターで全て完結できるような仕組みの構築を進めているんですね。
第三の特徴は、チーム医療を実践している点。糖尿病の治療に当たっては、医師の力だけでは限界があります。看護師や管理栄養士、理学療法士、薬剤師、保健師など、メディカルスタッフと情報を共有し、チームワークを発揮しながら治療を進める必要があるんですね。この点、当院には、糖尿病治療における生活指導のエキスパート「日本糖尿病療養指導士」や「福岡糖尿病療養指導士」など、専門的な知識を持ったメンバーが揃っています。こうした仕組みを整えることで、当院の中村吉孝理事長がかねてより思い描いていた「地域に根ざした糖尿病診療」を形にしていく方針です。
きめの細かい療養指導と、新たな糖尿病治療薬の導入ですね。まず療養指導に関しては、食事指導が中心となりますが、前述の日本糖尿病療養指導士や福岡糖尿病療養指導士の資格を持った管理栄養士が、食物摂取頻度調査をもとに丁寧な指導を行います。管理栄養士には「一日三食、バランスの良い食事を摂れているか」だけでなく、「食べるスピードは適切か」「夜遅い時間に食事をすることはないか」「コンビニエンスストアを利用し過ぎていないか」など、患者さんの食習慣をつぶさに調査するとともに、改善が必要な部分を重点的に指導してもらっています。
一方、糖尿病治療薬の導入に関しては、インスリンの分泌を促して血糖値の上昇を抑えるとともに、食欲を抑制する効果もある「GLP-1受容体作動薬」、腎臓における糖の再吸収を阻害して、尿からの糖の排出を促す「SGLT2阻害薬」など、血糖低下作用以外にも多面的効果が期待できる治療薬を積極的に活用するようにしています。
糖尿病合併症の重症化を防ぎ、患者さんに幸せな人生を送っていただくためには、できるだけ早い段階で糖尿病を発見し、クオリティの高い治療を継続的に行っていく必要があります。一人でも多くの患者さんをご紹介いただき治療に繋げるためにも、今後は地域のクリニックとの信頼関係をこれまで以上に深めていきたいですね。当センターではクリニックの先生からのお電話一本、あるいは紹介状一通で患者さんを受け入れるなど、気軽にご相談いただける仕組みを整えていますが、今後は勉強会を開催したり、医師会の行事に積極的に参加したりすることで、地域の医師の皆さまと“顔の見える関係”を築き上げていく方針です。このような当院の取り組みが、地域医療全体の底上げに貢献できれば嬉しいですね。
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目が覚めたら検査が終わっていた、というほど苦痛の少ない内視鏡検査と、丁寧な説明を心がけています。
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