表参道ヘレネクリニック 外﨑 登一 理事長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.038

整形外科

軟骨を再生し、ひざ痛を解消〜幹細胞医療のインパクト
軟骨を再生し、ひざ痛を解消〜幹細胞医療のインパクト
表参道ヘレネクリニック
  • 外﨑 登一 理事長
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ひざに強い痛みをもたらす「変形性膝関節症」という病気がある。加齢などの影響を受け、膝軟骨がすり減ることによって起きる病気で、中高年を中心に患者数は全国800万人を超えるという。こうしたなか、再生医学を駆使した幹細胞治療のアプローチで、変形性膝関節症の治療に取り組むクリニックがある。東京メトロ「表参道」駅から徒歩2分に位置する幹細胞・再生医療外来「表参道ヘレネクリニック」が、それだ。同クリニックが力を入れる「幹細胞による膝軟骨再生治療」のメカニズムや従来の治療法との違い、実際の治療の流れ、今後の展望などについて、理事長の外﨑登一先生に伺った。(取材日 2020年8月22日)

変形性膝関節症の進行を食い止め、重症化を避ける。膝軟骨再生のメカニズム

―幹細胞による膝軟骨再生治療とは、どのような治療法なのでしょうか。

変形性膝関節症の患者さまのひざの関節のなかに、間葉系幹細胞を注射して、ひざの軟骨を再生させる治療法です。変形性膝関節症は、ひざの骨の表面を覆う軟骨がすり減り、破壊されることによって、痛みなどの症状が出てくる病気で、ご高齢の方や女性、肥満(気味)の方、ひざのけがをしたことのある方がかかりやすいといわれています。骨には知覚があるので、骨と骨が直接ぶつかるようになると痛みを感じるんですね。イスから立ち上がるときや、階段を上り下りする際に、ひざに痛みを感じる患者さまのうち、レントゲン検査で膝関節の強い変形が認められた方に、この治療法を適用しています。

―どのようなメカニズムで、ひざの軟骨が再生するのでしょうか。

間葉系幹細胞は、骨髄や皮膚、筋肉、脂肪、軟骨など、“間葉系”と呼ばれる組織の細胞への分化能を持つ幹細胞です。この幹細胞を膝関節のなかに注射すると膝軟骨に変化して、摩擦によって削れてしまった部分を埋めてくれるのです。それと同時に、幹細胞から放出される栄養因子などが、関節のなかに残っている軟骨細胞の増殖を促して、関節軟骨を再生させていきます。これら2つのメカニズムによって軟骨の再生が進むと、骨同士が直接ぶつかることがなくなり、変形性膝関節症によるひざの痛みも弱まっていくんです。

―従来の治療法との違いについて聞かせてください。

これまでの治療法は軽症および重症の患者さまに対するもので、中等症の患者さまに対する適切な治療法はありませんでした。軽症の場合には、内服薬や湿布を処方したり、ヒアルロン酸やステロイドを注射したりして痛みを抑え、進行を遅らせるのですが、膝軟骨が元に戻るわけではありません。また、変形性膝関節症が重症化し、歩行が困難になった場合には、大腿骨や脛骨を部分的に削り取り、金属製の人工関節に置き換える手術を行いますが、最低でも2週間の入院と辛いリハビリが必要なうえに、人工関節の可動域は狭くて正座ができないといったデメリットがありました。この点、膝軟骨再生治療では、膝軟骨を再生させることで病状の進行を食い止め、重症化を避けることができます。従来の治療法に取って代わるわけではありませんが、これまでカバーできていなかった患者さまを治療できるのは大きな魅力です。手術はしないに越したことはありませんからね。

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表参道ヘレネクリニック

場所
東京都港区南青山5丁目9−15 青山 OHMOTO ビル 3階 MAP
電話
03-3400-2277
診察領域
内科、心臓血管外科、整形外科、形成外科、美容外科、皮膚科、美容皮膚科、麻酔科、予防接種
専門医
循環器専門医、形成外科専門医
専門外来
下肢静脈瘤専門外来、アレルギー(皮膚科)専門外来、肥満専門外来、AGA(男性型脱毛症)専門外来、わきが・多汗症専門外来、膝関節専門外来、外反母趾専門外来、更年期障害(女性)専門外来、女性専門外来、ペインクリニック外来

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