きずときずあとのクリニック 豊洲院 村松 英之院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.023

形成外科

リストカットの傷痕治療。「戻し植皮手術」の可能性
リストカットの傷痕治療。「戻し植皮手術」の可能性
きずときずあとのクリニック 豊洲院
  • 村松 英之院長
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戻し植皮手術の可能性。リストカットによる横方向の傷跡を縦方向に変える

―「戻し植皮手術」の特徴及びメリットについて聞かせてください。

「戻し植皮手術」とは近年考案された術式で、傷跡がある部分の皮膚を正方形に、非常に薄く採取し、真皮の凹凸を平らにした上で、90度回転させて元の部分に植皮します。局所麻酔を使用する手術で、所要時間は1時間半から2時間程度。また、術後2週間はギプスによって固定し、最初の1週間は患部を濡らさないようにする必要があるのですが、この手術には他の治療法や手術では得られない大きなメリットがあります。それは、リストカット特有の横方向の傷跡を薄くした上で、縦方向の傷跡に変えるため、リストカットによる傷跡として認識されにくくなるということです。また、採取した皮膚をそのまま戻すため周辺部位にうまく馴染む点、ひきつれが起きにくい点もメリットとして挙げられるでしょう。

―デメリットを挙げるとすれば、どのようなものが考えられるでしょうか。

とても薄い皮膚を採取して植皮するため、術後に赤くなったり、湿疹や色素沈着ができやすく、完全に落ち着くまでには1年ぐらいかかる点、それから、リストカットによる傷跡としては認識されにくくなる一方で、傷跡そのものの範囲が広がったり、目立つようになる可能性もあるということでしょうか。もっとも、「戻し植皮手術」が患者さまの心理に与えるポジティブな効果は、これらのデメリットを補って余りあるものだと思っています。

―「戻し植皮手術」の今後の可能性について聞かせてください。

「戻し植皮手術」は生まれて間もない術式ですが、今後、リストカットによる傷跡の治療のメインストリームになっていくと確信しています。実際、アジアの国際学会で「戻し植皮手術」について発表したところ、非常にいい反応を得ることができました。その意味で、「戻し植皮手術」がリストカットの傷跡治療の“世界基準”になっていく可能性も十分考えられますね。

ドクターからのメッセージ村松 英之院長

「戻し植皮手術」を特におすすめしたいのは、レーザー治療を受けてみたものの期待した効果が得られていない患者さま、それから、お子さまへの説明に困っていらっしゃる若いお母さま方です。「戻し植皮手術」を受けた患者さまのなかには「半袖の服を着て外出できるようになった」「傷跡について堂々と話せるようになった」といったように長年の悩みを解消され、たいへん喜ばれている方も少なくありません。皮膚の表面の傷を治すことは、心の傷を癒やすことにもつながるのです。当院では、より多くの患者さまに「戻し植皮手術」を受けていただけるよう「モニター制度」を設置し、手術料金を割引させていただいています。「戻し植皮手術」の普及ならびに、形成外科の社会的な認知度の向上に力を入れ、傷や傷跡で悩む人を減らしていきたいと思っています。

リストカットの傷痕治療。「戻し植皮手術」の可能性
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リストカットの傷痕治療。「戻し植皮手術」の可能性

きずときずあとのクリニック 豊洲院

場所
東京都江東区豊洲5丁目6−29 パークホームズ豊洲ザ レジデンス 1F MAP
電話
03-5166-0050
診察領域
形成外科、美容外科、皮膚科
専門医
形成外科専門医、熱傷専門医

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