食事によって病気を予防。治療中心の医療から未病医療へ
管理栄養士と連携し、症状や体質に合ったオーダーメイドの食事療法を実践。未病医療に力を入れています。
- 大河内 昌弘 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.011
糖尿病内科
目次
糖尿病は、血液中の血糖が増え過ぎてしまう病気で、それにより体のあちこちに様々な影響を及ぼします。糖尿病になるとインスリン自体の不足や機能低下が起こることで血糖値が増加。それが引き金となり、心筋梗塞・脳卒中・腎臓病・すい臓がんや肝臓がんなどの全身合併症を引き起こす恐ろしい病気です。当クリニックでは、糖尿病の治療はもちろんのこと、患者さんをあらゆる角度から診る・全身をしっかりと診ることで患者さんの健康状態をきちんと把握し、的確な治療を提供することを目指します。糖尿病だけでなく全身の病気までしっかりと管理する、患者さんの人生を全て預かっているという気持ちで、一人ひとりと向き合っています。
糖尿病は多くの場合、病気が進行しても自覚症状が少ないのが特徴です。しかし、放っておくと合併症が進んでしまい、最悪の場合は命を落としてしまうことも。従来の検査のやり方では、検査結果が出るのは次の診察で、一ヶ月先ということも少なくありません。しかし、患者さんが本当に知りたいのは、今の体の状態です。来院当日に数値が悪くなっていたことが把握できれば、患者さん自身で「外食が多かったのが原因かもしれない…」と、気づくことができるのです。もちろん、数値が良かった場合も同様です。頑張って毎日ウォーキングして良くなったと気づけば、これからも頑張って続けようと思えることでしょう。患者さん自身が自分の生活を振り返り、治療に前向きに取り組んでもらうきっかけになるのです。また、今の状態に合わせて、すぐに適切な治療を行うことができるのも大きなメリットです。自覚症状がなく緊急性を感じにくい病気だからこそ、将来合併症に悩まないで済むように、早期のうちから患者さんと一緒に生活習慣を整えていくのも主治医の役目だと思っています。
糖尿病の治療法は日進月歩で進歩しています。当クリニックでは新しい治療法をいち早く取り入れ、より適切で負担の少ない治療を行っています。なかでも積極的にお勧めしているのが「FreeStyleリブレ」です。これは患者さん自身で血糖を24時間測定できる医療機器で、針を刺すことなく体に装着するだけで2週間分のデータを取得できます。測定値がリアルタイムでわかるので、「朝食を抜くと昼食後に大きく血糖が上がる」「寝る前に食べてしまうと朝まで血糖が下がらない」などと、日常の食事が与える影響を患者さん自身で気づき、自然とコントロールできるようになるのです。また、オリジナルの使い方動画を作成し、それを見れば誰でも簡単に使えるようにしています。専門のスタッフと一緒に動画を見ながら練習するので、初めての方や機械が苦手な方にも安心です。ご家族の方や自宅でも閲覧できるよう、ウェブサイトにも掲載しています。
インスリン注射はその名の通り血糖値を正常に保つインスリンを直接注射しますが、インクレチン注射ではインスリンの分泌を促すホルモン「インクレチン」を注射します。インスリン注射が毎日であるのに対して、インクレチン注射には週1回の注射があります。その使用法も3ステップで簡単、注射針を見ることもありません。インスリン注射は一生やめられないと思っている患者さんも少なくありませんが、体内のインスリン分泌がある程度残っていれば、治療の工夫によりインスリン注射を中止することは可能です。しかし、インスリンの分泌が残っていない場合には、インクレチン注射の効果が得られないのでインスリン注射は中止できません。ですから、患者さんの状態を検査によって的確に把握し、根拠あるデータを元にして、インスリン注射が必要か、インクレチン注射に変更できるのか、あるいは内服薬のみで治療できるのかを正確に判断することが大切です。患者さんが現在受けている治療以外に選択肢があると判断した際には、その一つひとつをきちんと説明し、納得の上で患者さんの希望やライフスタイルに合った治療法を選択しています。
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三吉博院長が20年以上積み重ねてきた信頼を基に、高度な検査と親しみやすい診療で地域に寄り添います。
大阪府堺市の小児科・発達外来。多職種で連携しながら「子どもファースト」の診療を実践していきます。