渋谷駅前メンタルクリニック　唐渡 雅行 院長 | ドクターズインタビュー

若い世代の心をケアするために、彼らが集まる街「渋谷」での開業を決意

― 精神科医を志したきっかけを教えてください。

長年に渡り白血病やがんの研究に携わってきたのですが、40歳を迎えるころ「病に苦しむ人に、医師として直接向き合いたい」と思うようになりました。私は日本内科学会総合内科専門医と日本精神神経学会精神科専門医の資格を持っているのですが、まだ解明されていないことの多い脳科学の分野に飛び込もうと、精神科医として歩むことに決めたのです。当時の精神医療はまだ混沌とした状況でありつつ、新しい薬が次々と開発され始めた時期でもありました。これまでとは違う精神医療が始まることへの期待感と、その発展に貢献したいという使命感が大きなモチベーションでしたね。その後は名古屋で精神科・心療内科クリニックを開業し20年ほど院長を務め、産業医としても同地で働く方々のメンタルヘルスを支えてきたのです。そしてこのたび心機一転、渋谷で新たなクリニックを開業することにしました。

― 開業にあたり、渋谷を選ばれたのはなぜでしょうか？

長く精神科医を続けるなかで、若い方々のメンタルケアをもっと充実させる必要があると感じていました。繊細な感性と豊かな感受性を持つ若い世代は、精神的な問題を抱えるリスクが高いにもかかわらず、満足できるクリニックに出会えないケースも多いようです。そして彼らに手を差し伸べるには、その世代が多く集うところに信頼できるクリニックを開くのが一番なのではないかと思い、渋谷を選びました。
また、中高年の方々も通いやすいクリニックにしたいと考えたことも、理由のひとつです。渋谷というターミナル駅であれば、電車での通院もラクですからね。しかも当院は駅から徒歩3分と利便性の良い場所にありますので、学校や仕事の帰りにも立ち寄りやすいのではないでしょうか。

― 診療を行う上で、どのようなことを心がけていますか？

明るい環境で、明るく接することですね。もちろん患者さんからは切実なお話を伺っているのですが、ちょっとした冗談を言ったり笑ったりしながら、心を解きほぐすようにしています。薬による治療も大切ですが、それ以上に大切なのが精神的・心理的な支援（カウンセリング）です。患者さんの言葉を否定しないよう注意しながら医師としてのアドバイスをお伝えするのですが、そのバランスに関しても、何万人もの患者さんと接する中で磨いてきたつもりです。温かい対話を通じて明日への活力を持ち帰っていただく、そんな想いで一人ひとりと向き合っています。

土日やオンラインでの診療も可能なので、無理せず早めに相談して欲しい

― 貴院の特徴について教えてください。

心がつらいとき速やかにご来院いただけるよう、平日の祝日以外は休診日を設けていません。月曜日から土曜日までは20時まで、日曜日も18時まで診療していますので、忙しい方にも通っていただきやすいのではないでしょうか。予約当日の初診にも対応していますので、つらいときは無理をせずご連絡ください。
さらに当院では、オンライン診療も行っています。これまで名古屋で診ていた患者さんのために導入したのですが、近隣の方でも状況に応じて、2回目以降の診療をオンラインに切り替えることが可能です。お薬も無料配送しますので、通院が難しい方もご相談ください。

― どのような方に受診をお勧めしますか？

仕事に行くのがつらい、学校に行くのがつらい、生きて行くのがつらい──そのように感じたら、いつでも受診していただきたいですね。「この程度でメンタルクリニックにかかるなんて」と思う方がいるかもしれませんが、我慢のしすぎは「もっと早く来ればよかった」ということに繋がりかねません。当院はホテルのロビーのような待合室をはじめ、初めての方でも快適にお過ごしいただけるようさまざまな配慮をしています。軽い症状であれば数回以内で治療が終わるケースもありますので、心の不調を感じたら早めの受診をお勧めします。

― 最後に、この記事をお読みの方へメッセージをお願いします。

当院の強みはいくつかありますが、最も自信を持っているのが医療の質です。現在（2025年3月現在）は精神科医が5名在籍、副院長の林先生をはじめとする複数の女性医師、睡眠や心療内科を専門とする医師などがおり、一人ひとりのご希望や症状に合わせた医療を提供いたします。
またこのたび、東京でも新たに産業医の法人を立ち上げました。企業にとって、社員のメンタルヘルス管理は喫緊の課題ではないでしょうか。信頼できるパートナーをお探しの企業様は、ぜひ当院へお声がけください。