豊明ぜんご眼科 伊藤 孝紀 院長 | ドクターズインタビュー

メニュー

頼れるドクターが教える治療法vol.192

眼科

まずは自分の状態を知ることが、
納得のいく白内障手術の第一歩
まずは自分の状態を知ることが、<br>納得のいく白内障手術の第一歩
豊明ぜんご眼科
  • 伊藤 孝紀 院長
10 views
「インターネットなどで調べれば調べるほど、どうすれば良いかわからなくなってしまった」——白内障手術を検討する中で、そのように感じることもあるだろう。しかし判断を先延ばしにするうちに、見えにくさは少しずつ進行する。愛知県豊明市「豊明ぜんご眼科」の伊藤孝紀院長は「結論を急がせるのではなく、患者さんが納得して判断できる状態をつくることが重要」というスタンスで診療を提供。丁寧な検査と説明を通じ、迷いを抱えたまま訪れた患者も、自分に合わせて選択できるように支援する。伊藤院長に、白内障手術の概要や同院の治療について伺った。(取材日 2026年4月14日)

情報の多い現代。丁寧な検査と説明で、患者自身が判断できる状態を目指す

― 白内障で来院する患者さんについて、最近はどのような傾向がありますか?

インターネットでかなり調べてから来られる方が、ここ5〜6年で明らかに増えてきたと感じます。ご自身で「このレンズがいい」というところまで決めている方もいますが、反対に「情報が多すぎて、何を選べばいいのか分からなくなった」という方もいます。情報を集めるほどかえって判断が難しくなり、手術を受けること自体を迷ってしまうケースもあるようです。

― 手術を迷っているケースでは、どのように対応されていますか?

すぐに結論を迫ることはありませんので、2回、3回と来ていただいて丁寧にお話します。手術を決断できない状態で来られた方も、検査や説明を通してそれぞれに合った方向性が見えてくることがほとんどです。「どれが良いか」ではなく「自分に合った選択はどれか」一緒に整理していくイメージで、ご自身が判断できる状態をつくることを大切にしています。

― どのようなきっかけで手術を検討される方が多いのでしょう。

「最近見えにくくなった」などの自覚症状をきっかけに受診される方もいれば、ほかのクリニックで白内障と診断されて来られる方もいます。点眼薬で経過を見ていたものの、徐々に不便さを感じるようになり、手術を検討されるケースも少なくありません。そのほかにも、別の症状で来院された際に白内障が見つかる場合もあります。

― 手術に適したタイミングはありますか?

明確な基準はありませんので、自覚症状と進行具合のバランスを見て判断していきます。ただ、あまり先延ばしにしすぎてはいけません。高齢になると、手術自体が難しくなる可能性があるからです。例えば、手術中は仰向けで一定時間じっとしていただきますが、体力などの問題でそれが難しくなると、手術できないケースも考えられます。見えにくい状態での生活は転倒や骨折にもつながりますので、生活全体の質を保つためにも、白内障手術のタイミングは重要です。

選択肢が増えてきた眼内レンズは、体の状態や生活スタイルに合ったものを

― 白内障手術で用いる眼内レンズには、いろいろな種類があるそうですね。

眼内レンズには、大きく分けると「単焦点」と「多焦点」のものがあります。単焦点は保険診療で選択でき、おおむね一つの距離に焦点を合わせるものです。多焦点は見える距離の幅が広がる分、費用の負担も増えることになります。それぞれに特徴があるので、単純にどちらが良いというものではありません。また最近は、焦点の合う範囲を広げた「焦点深度拡張型(EDOF)レンズ」が出てきており、年々選択肢は増えています。

― 眼内レンズはどのように選べば良いのでしょうか?

お体の状態や、生活スタイルによって変わります。近視が強い方や比較的若い方だと多焦点を希望されるケースも多いですが、目の状態によっては適応にならない場合や、レンズの良さが十分に活かせない場合もあるので、検査結果を踏まえて相談しながら決めることが重要です。いずれにしても、自分に合ったレンズを選択することが大事だと思います。
白内障自体は手術で改善が見込め、見え方が大きく変わったとおっしゃる患者さんも多いです。ただ、感じ方には個人差がありますし、ほかの疾患があると影響も出るので、総合的に判断しましょう。

― 日帰り白内障手術について教えてください。

最初の診察ですべてを決定するというより、持ち帰って考えてもらうことが多いです。迷っている方はまた来ていただき、手術前の検査の日に最終的な決定をするという流れですね。
当日はまず点眼薬で瞳孔を開き、手術の準備をします。手術自体は10〜15分くらいで終了し、来院から2〜3時間後くらいには帰宅できます。

― 手術後の生活で気を付けることはありますか?

手術当日は眼帯をつけて帰っていただき、翌日また診察に来てもらいます。回復が早い方だと、この時点でかなり見え方が改善していることもありますが、術後のフォローはしっかりと行っていきます。
手術の翌日から日常生活はある程度可能ですが、一定期間はご自身で頭を洗うのを控えていただくなど、感染予防のための注意が必要になります。自動車運転の再開時期についても、回復の程度によって個人差があるでしょう。

ドクターからのメッセージ
  • 伊藤 孝紀 院長

白内障は痛みがないので、どうしても治療を後回しにしがちです。しかし見えにくい状態を放置していると、生活の質も落ちてしまいますし、手術自体のタイミングを逃してしまうこともあります。また反対に、たくさんの情報を調べるうちに、かえって判断ができなくなる方もいらっしゃいます。
そんな時はまず、「自分の状態を知ること」が大切な一歩です。迷っている方こそ受診して実際に状態を確認すると、そこから見えてくることも多いのではないでしょうか。ご一緒に情報を整理して、あなたに合った方法を選んでいきましょう。

まずは自分の状態を知ることが、納得のいく白内障手術の第一歩
まずは自分の状態を知ることが、納得のいく白内障手術の第一歩

豊明ぜんご眼科 地図を見る

住所
愛知県豊明市間米町島川2155-2
電話番号
0562-92-2002
最寄駅
前後駅
アクセス
名鉄名古屋本線「前後」駅より徒歩8分
名鉄バス「島川」停留所前 前後駅発着のバスはすべて島川停留所に停まります
駐車場
あり(かなざわ内科クリニックとの敷地内共用駐車場あり)
診察領域
眼科
専門医
眼科専門医
専門外来
ドライアイ専門外来、緑内障専門外来