頼れるドクターが教える治療法vol.069
眼科
白内障は、眼の中の水晶体と呼ばれる器官が何らかの原因で濁る病気です。レンズの役割をもつ水晶体は、外から入る光を屈折させてピントを調整します。通常は透明ですが、そのレンズが濁ってしまうことで光が通りづらくなり、視力の低下を招いてしまうのです。
主な症状としては、「視界が全体的にかすむ」「光をとても眩しく感じる」「夜間など暗いときに色味がはっきりしない」「ピントが合いづらく、ぼやけて見える」などがあります。放置したままでは症状が進行するため、治療が必要な病気です。
加齢によって水晶体が濁ることが主な原因です。当院の患者さんの場合も、8割以上が加齢性の白内障ですね。
加齢以外では、眼をけがした際に水晶体が傷つくことで発症する外傷性の白内障や、ぶどう膜炎など眼の疾患が原因となる併発性の白内障、アトピー性皮膚炎や糖尿病の合併症として発症する白内障、風しんウイルスの胎内感染による先天性の白内障などがあり、その他にも放射線やステロイド剤が原因となることもあります。
白内障の治療には、2つの方法があります。
1つ目は、点眼治療。日常生活に支障がない初期の段階で行う、目薬を用いた治療です。進行を抑えることを目的としているため、継続的に使用する必要があります。
2つ目は手術です。日常生活に支障が出るほど症状が進行している場合は、濁った水晶体の代わりに人工レンズを入れる手術を行い、症状の改善を図ります。
どちらの治療法を選択するかは、患者さんと相談のうえで決めていますが、中には自覚症状に関わらず手術が必要なケースもあります。症状が進行している場合や、緑内障を併発する可能性が高い場合、水晶体を支える器官が弱くなっている場合などです。
また生活の利便性を考慮し、高齢ではない患者さんに対しては、症状をすぐに改善できる手術をお勧めしています。おおむね3割の方が手術での治療になるイメージですね。
豊明ぜんご眼科
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