頼れるドクターが教える治療法vol.010
皮膚科
ニキビは日本人の9割に発症する慢性の炎症性疾患です。皮脂が過剰に分泌されることで中学生や高校生のころに起きるものと、ストレスなどから大人になってできるものとがありますが、いずれも多くの場合、30歳前後で症状は治まっていきます。その一方で、症状が治まった後に赤みや色素沈着(くすみ)、へこみといった、いわゆるニキビ痕が残ってしまうことが大きな特徴です。多くの患者さんはニキビ痕が残らないよう「きれいに治る」ことを望んでいらっしゃいます。
健康保険が適用される治療と自費による治療の2通りがあり、保険内の治療は薬物療法が中心となります。薬には塗り薬と内服薬(抗生剤、漢方薬、ビタミン剤)があり、特に、面皰(めんぽう)改善薬である塗り薬を上手に使って毛穴の詰まりを改善していくことが重要です。自費治療としては、角質を取り除いて肌を生まれ変わらせるケミカルピーリングや電気を通して薬剤を肌の内部に浸透させるイオン導入、レーザーを照射して皮脂の分泌を抑制するレーザー治療などが挙げられます。当院ではこれらの自費治療も行っています。
多くの病気と同じように、ニキビも進行するほどに治療の難易度が高まりますので、早期治療が非常に重要です。ニキビには、皮脂が毛穴の中に詰まることで皮膚が軽く盛り上がる白ニキビ、白ニキビに炎症が起きて赤みを帯びる赤ニキビ、赤ニキビが膿んでしまった黄ニキビなどがありますが、望ましいのは白ニキビの時点で治療を始めること。面皰改善薬の塗り薬を使うことで白ニキビは治りますし、ニキビ痕もできにくいのです。注意したいのは赤ニキビ以降で、アメリカの調査では、赤ニキビや膿をもった黄ニキビを放置しておくと、8.2%が12週間(約3ヵ月)以内にニキビ痕になったと報告されています。
医療法人社団新光会 新宿南口皮膚科
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複数の治療法を組み合わせて、肝斑へ効果的にアプローチ。症状改善のための生活指導も行っています。
衛生面にこだわった環境下で、大学病院で培った経験を活かして白内障手術を実施します。
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