仕事と生活の質を維持するために、現役世代こそ老眼の治療を
すべての人に訪れる老眼。多焦点眼内レンズを用いたレーザー手術で以前のような見え方を取り戻しましょう。
- 山﨑 健一朗 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.182
眼科
目次
私たちは、目に外部から入ってくる光が「水晶体」という透明なレンズを通過して網膜に届き、その情報が視神経を伝わって脳に届くことで視覚情報として像を認識します。この水晶体が加齢などで濁ってしまうと、十分な量の光が網膜まで届かなくなったり、水晶体内で乱反射して網膜上できれいに結像できなくなったりするため、見づらさやまぶしさを感じるようになります。これが「白内障」です。
残念ながら、一度濁ってしまった水晶体が透明に戻ることはありません。原因は主に加齢です。発症の時期や年齢はさまざまですが、早い人で40歳代から始まり、70歳代ではほぼすべての人に見られます。白内障は誰にでも起こりうる、代表的な眼科疾患といえるでしょう。
「誰もが経験する症状」といえども、白内障はれっきとした疾患です。視界が霞んで見えたり、明るい場所で眩しく感じたりしたら、眼科の受診をお勧めします。濁りが生じた部分によっては、自覚症状がなかったり、眩しさだけを強く感じたりしますが、いずれの場合も進行すれば視力は低下します。万一「成熟白内障」「過熟白内障」と呼ばれる段階まで進んでしまうと、明暗程度しか感じられないような状態に至る可能性があります。手術における合併症の危険性も跳ね上がりますので、放置してはいけません。
問診票に、受診した理由や症状、メガネ・コンタクトレンズの使用歴、アレルギーの有無、既往症・手術歴の有無を記入していただいた後、視力検査、眼圧検査、視野検査、眼底検査などを行います。白内障と診断された場合、明暗差を判別する能力を調べる「コントラスト感度測定検査」、角膜内皮細胞の数が手術に適応しているかを調べる「角膜内皮細胞検査」、さらに角膜全体の形状を精密に解析する「角膜形状解析検査」や光学式生体計測装置により眼内レンズ度数を計算し、白内障の手術に備えます。これらのため、手術前に2回ほどは来院していただくことになるでしょう。
白内障の根本的な治療は、現在のところ「濁った水晶体を取り除いて眼内レンズを入れる」手術しかありません。眼科医の目と手により行うマニュアル手術が一般的ですが、当院ではメスの代わりに「レンズエックス(LenSx)」という専用の機器を用いた、自由診療のレーザー手術を行っています。正式には「フェムトセカンドレーザー白内障手術」と呼ぶもので、2012年という早期から導入し、多くの経験を重ねてきました。
白内障手術で行われる角膜の切開などは高度な技術が要求されるものであり、経験豊富な医師の執刀でもある程度の誤差が生ずる可能性があります。レーザーによる白内障手術では、それらを短時間かつ1000分の1ミリ単位の精度で行うことができます。また、超音波の使用を最小限に抑えられるので、目の組織への負担軽減に繋がることも大きな特長です。
眼内レンズには「単焦点」と「多焦点」の大きく2種類があり、当院では多焦点眼内レンズを推奨しています。単焦点の眼内レンズは単一の距離にしか焦点(ピント)を合わせられないため、手術後もメガネなどによる視力の矯正が必要でした。一方、多焦点眼内レンズは手元から遠景までピントの合う距離が複数あるため、白内障と同時に老眼の治療も可能になるのです。眼内レンズは進化を続けており、当院では現在「3焦点型」「連続焦点型」「波面制御型」「屈折型」などさまざまなタイプから、患者様の年齢や生活スタイルに合わせて提案しています。麻酔は点眼で行い、手術にかかる時間は多くの場合15分ほどです。翌日に来院していただき経過を確認します。眼内レンズは交換もメンテナンスも不要ですので、生涯にわたって一切のメガネが不要となることが期待できます。
かつては白内障の治療といえば、高齢になってから行うことがほとんどでした。しかし現在では、60歳を過ぎても現役で働いている方はたくさんいます。中には白内障や老眼による視力の低下や、疲れ目や肩こりによる生産性の低下を痛感している方も多いでしょう。ぜひ早めの眼科受診と、必要に応じた白内障手術の検討をお勧めしたいですね。視力が回復することで、仕事もプライベートもさらに充実するのではないでしょうか。
・フェムトセカンドレーザー白内障手術:片目110万円~(税込)
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すべての人に訪れる老眼。多焦点眼内レンズを用いたレーザー手術で以前のような見え方を取り戻しましょう。
70歳代では、ほぼ全ての人に見られる白内障。レーザー手術なら高精度で目の負担も少ない治療が可能です。
骨粗鬆症の治療やブロック治療、マッケンジー法を用いたオーダーメイドのリハビリに注力しています。