出産は長いプロセスの集大成。
自然分娩で心に残る豊かな経験を
身体や心、ご家族の気持ちが育つ変化を感じられる「自然分娩」に特化。助産師も積極的に関わり支えます。
- マザーズ高田産医院 神奈川県横浜市港北区
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- 椎津 敏明 院⻑
頼れるドクターが教える治療法vol.180
産婦人科
目次
当院は、自然分娩で温かく思い出に残る出産をしたいご家族のための施設です。出産は妊娠がわかった日から続く、長いプロセスの集大成です。身体や心、ご家族の気持ちが育っていく時間そのものに価値があり、自然分娩にはその変化を感じながら進んでいけるという特徴があります。周囲に支えられて乗り越えた後に「つらかったけれど、やってよかった」と振り返る方が多いのも、そのためです。
だからこそ当院では、出産時の痛みの有無だけで妊娠期を捉えるのではなく、「妊娠から出産までの体験全体をどう過ごすか」を大切にしています。この姿勢を支えるために、助産師が深く寄り添う体制を中心に据え、自然分娩を軸としたケアを行っています。
無痛分娩にも大切な役割があり、痛みへの不安が強い方や医学的な必要がある場合には非常に有効です。しかし「出産の痛み」だけに意識が向きやすくなる点は、課題だと感じます。大切なのは「どの方法を選ぶべきか」ではなく、「その方とご家族が納得して選べるか」です。そのうえで当院は、「自然の流れの中で産みたい方に寄り添う」という判断をしました。医療介入を前提とする分娩と、助産師中心で温かく支える出産は性質が異なるのです。
開院以来数多くの出産をお手伝いしてきましたが、常に最優先しているのは「自然に産むこと」ではなく、「母子ともに安全であること」です。そのためにも妊婦健診の段階からリスクを丁寧に評価し、医療的な管理が必要と判断した場合は速やかに連携病院をご案内します。また妊娠後期や分娩中に予期せぬトラブルが起きた際には、24時間体制で医療介入が可能な機関と緊密に連携しています。
横浜という地域特性もあり、周囲には高度医療を担う病院が複数あります。そういった支援があるからこそ、私たちは自然分娩を中心としたスタイルを維持できているのです。
一般的には、妊婦健診は医師のみが対応し、分娩時には初めて会う助産師が担当することも少なくないでしょう。しかし当院では、妊婦健診の初回から助産師が関わり、分娩時には顔なじみになった助産師チームの誰かがサポートに入るという安心感を大切にしています。そのための体制づくりには力を入れており、2025年現在20名弱の助産師が在籍しています。健診時には毎回助産師とも話していただき、体調や気持ち、ご家族の変化などを丁寧に把握します。そして助産師専用カルテには、医師だけでは拾いきれない日々の心の動きが細やかに記録されているのです。
大きな病院では分娩介助という役割が中心ですが、当院では妊娠初期から産後まで一貫して妊産婦さんに関われるため、「お腹にいたあの子がこんなに大きくなった」と共に喜ぶことができます。「自然分娩にしっかり関わりたい」「妊娠から産後まで寄り添いたい」という助産師が集まりますので、妊婦さんの安心感にもつながるでしょう。
大切にしているのは、ご家族が赤ちゃんを迎えるプロセスを支えることです。妊娠中からご家族での来院を勧め、診察ではパートナーにも声をかけます。ママと違い、パパは「急に赤ちゃんが現れた」と感じやすいもの。妊婦健診や立ち会い分娩、カンガルーケアを通じ、自分の子どもを迎える実感を育みます。また上のお子さんにも気軽に来てほしいので、診察後にオリジナルシールを渡しています。これは私の密かな楽しみにもなっているのです。
出産時はLDRという、陣痛・分娩・回復のすべてを家族一緒に過ごせる部屋で、落ち着いて赤ちゃんを迎えられます。産後は母乳育児支援や健診で心身を丁寧に見守り、1か月健診で卒業を迎える際には、ママへお手紙をお渡ししています。出産はもちろんのこと、その後に続く子育てだって大変です。出産の記憶が形として残り、「ここから家族が始まった」と思い出してもらえたら嬉しいですね。
自然分娩 初産婦(5泊6日):720,000円 / 経産婦(4泊5日):660,000円
その他のケースや諸費用については以下をご参照ください。
https://www.mors-takata.jp/appointoment/
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身体や心、ご家族の気持ちが育つ変化を感じられる「自然分娩」に特化。助産師も積極的に関わり支えます。
さまざまな専門家と連携を図りつつ、垣根のないコミュニケーションでお子さんの成長をサポートします。
40年以上にわたる幅広い経験を活かした内視鏡検査で、がんの早期発見と治療に繋げます。