頼れるドクターが教える治療法vol.002
歯科
歯そのものだけでなく、口腔内全体を診て行う治療のことを言います。たとえば、虫歯があった場合に感染部位を削って終わりにするのではなく、周囲の歯や歯を支える歯槽骨や歯周組織、歯を動かしている口周りの筋肉や顎の関節などについても異常がないかを確かめます。被せ物が外れたり、歯が欠けたりした場合も、そこだけを診るのではなく、噛み合わせの具合もチェックした上で有効な治療を行います。このようにさまざまな部位や機能を確認するのは、病気や症状の原因を把握して根本から正し、治療後も長期的に良好な状態を維持したいからです。
勤務医時代に「寺西歯科医院」(東京都港区)の寺西邦彦先生に師事したことがきっかけです。寺西先生は35年前から一貫して包括的な治療を行っており、「1本の歯の機能には周囲の歯や筋肉が関わる。その関係まで考慮しないと、長くいい状態を保つことはできない」とお話されていました。このような治療を行っている歯科医院は、私にとって初めてでした。情報をたくさん集めることが特徴で、レントゲン写真を撮るにしても規格を統一して撮影し、治療前後の比較や検証をしやすくしていました。実際に先生の患者さんは長期にわたって良好な状態を保っている人が多く、患者さんが満足されている姿を目の当たりにしたのです。
漏れなく情報を集めることです。また、包括的な治療では治療期間が長くなることが多いため、治療効果を維持しつつ、できる限り患者さんの負担を減らせるように、効率の良い治療プランを立案することを重視しています。そして、得られた情報は患者さんに全て公開し、現在の口の状態や治療の内容を詳しく丁寧にご説明しています。1年以上にわたって治療することもあるため、患者さんにその必要性を理解していただくことが大切なのです。そのために当院では、ご説明や患者さんの疑問に答える時間として、1時間から1時間半を確保しています。
三宅歯科クリニック自由が丘
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