藤沢IVFクリニック 佐藤 卓 院長 | ドクターズインタビュー

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個々の意思を尊重し、
支援する。不妊治療に
留まらない体外受精

街の頼れるドクターたちvol.158 産婦人科

藤沢IVFクリニック
  • 佐藤 卓 院長
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各線藤沢駅から徒歩6分の「藤沢IVFクリニック」では、体外受精を中心とした生殖医療を提供している。佐藤卓(すぐる)院長は、生殖医療の発展をリードする慶應義塾大学にて、生殖医療と臨床遺伝学の診療・研究に長年従事。慶應義塾大学の関連施設である不妊治療専門クリニックの院長を経て、2024年8月に同院を開業した。不妊に悩むカップルに対する治療はもちろん、着床前遺伝子検査や社会的適応による卵子凍結など、多様な悩みに寄り添える医療の提供に力を入れている。「納得のいく意思決定のために、それぞれの想いに伴走できる場所を作りたい」と語る佐藤院長へ、クリニックの特徴や同院で実施する体外受精について伺った。(取材日 2025年1月16日)

本人が納得できる意思決定をサポートしつつ、丁寧で着実な体外受精を実施

― 医師を志した理由について教えてください。

祖父二人と父が医師だったこともあり、自然に医師を目指したように思います。産婦人科の道に進んだのは、幼少期を仙台、高校時代を福島で過ごした影響かもしれません。国内初の体外受精による妊娠・出産は東北大学で、顕微受精は福島県立医科大学で成功しました。自分の住む街で先進的な医療が行われていることが誇らしく、そして技術開発が進む体外受精(IVF)は、医療者・患者双方にとって夢のある医療だと感じたのです。
医学部卒業後は、慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室に入局。臨床研修を終える頃に、着床前遺伝子検査の研究に興味をもち、それから約20年にわたって生殖医療と臨床遺伝学の診療・研究に携わってきました。大学での学びは、今の診療の礎です。また関連機関である生殖医療専門クリニックでは院長を務め、医療について俯瞰的に捉え直す貴重な機会をいただいたことにも感謝しています。

― 貴院で提供している体外受精の特徴を教えてください。

体外受精は、採取した卵子と精子を体外で受精させ、培養(発育環境を調整)した受精卵を子宮に戻すという技術を用いた治療法です。成功させるためには、当たり前のことを着実に実施するというのが大変重要になります。当院では体外受精に必要な技術を常に磨き続けていますが、手法としては奇をてらわず、シンプルな治療を丁寧に実施しています。

― 診療において大切にしていることはありますか?

生殖に関わる自己決定の権利を最大限に尊重し、患者さんの希望に寄り添えるクリニックでありたいと考えています。
体外受精は現代の生殖医療における基本であり、不妊治療だけに留まらない医療技術です。しかし、不妊治療以外を目的とした提供については、日本ではまだ一般的な医療として充足していません。例えば、重篤な遺伝性疾患を子どもに引き継がせる可能性のあるカップルを対象とした着床前遺伝子検査(PGT-M)や、卵子凍結、ドナー精子を用いた体外受精など、現在さまざまな生殖医療が存在しています。一方、その情報を得る機会や相談できる場所は限られている状況です。私はいろいろな選択肢があることを多くの方に伝え、患者さんの想いに耳を傾けながら、納得のいく意思決定に伴走できる場所を作りたいと思っています。

十分な対話と幅広い選択肢を提供し、個々の悩みと希望に寄り添う

― 個々の考えを尊重したサポートをされているのですね。

当院ではエビデンスを基盤に、それぞれの患者さんに合わせた医療を提供しています。標準治療を軸としながら、ニーズに寄り添う個別化医療にも柔軟な対応が可能です。十分なカウンセリングをもとに正しい知識と実行可能な治療の選択肢をお伝えし、最善だと思える治療法をご自身で選んでいただくことを大切にしています。
体外受精を希望される方々は、治療のストレス、仕事との両立に関する悩み、経済的な不安、将来の妊娠・出産への決断と葛藤など、それぞれに異なる事情を抱えているものです。当院では一人ひとりの気持ちに寄り添ったカウンセリングや情報を提供しつつ、当院で治療するか否かに関わらず最大限の支援に努めています。

― 不妊治療や体外受精のクリニックを選ぶうえでのポイントはありますか?

先生への「相談のしやすさ」は、重要な判断基準になると思います。例えば、十分な対話もなく画一的な治療を進めたり、極端に選択肢が少なかったりするクリニックは避けたほうが良いでしょう。
また不妊治療では、なかなか望む結果が得られないこともあります。だからこそ幅広い選択肢を知り、納得して治療を進めるのが大切ではないでしょうか。

― 不妊治療に取り組んでいる方や、興味のある方へメッセージをお願いします。

日頃から患者さんには、「治療に没頭しすぎないで」とお伝えしています。とくに働いている方については、仕事を辞めないようお勧めしています。心と体は密接に関係しているため、体力的、精神的、そして経済的にも継続できる、自分なりの治療の進め方を見つけることが大切だからです。
治療と仕事を両立できる方法はありますし、ご自身の望む形での妊娠・出産を希望される方にもさまざまな選択肢があります。あなたが抱えている悩みや知りたいことについて、ぜひお聞かせください。どんなことでも相談していただきたいと思っています。

個々の意思を尊重し、支援する。不妊治療に留まらない体外受精

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住所
神奈川県藤沢市藤沢218-1 スクエア藤沢3F
電話番号
0466-47-2101
最寄駅
藤沢駅
アクセス
JR藤沢駅 徒歩6分
小田急江ノ島線藤沢駅 徒歩6分
駐車場
提携駐車場あり
三井のリパーク 藤沢北口第6 (藤沢市藤沢218)
徒歩1分以内のごく至近の駐車場です。
利用時間に応じて駐車サービス券をお渡しします。駐車場の発券機で駐車証明書を発行の上、 受付時にご提示ください。
診察領域
産婦人科
専門医
産婦人科専門医、生殖医療専門医、臨床遺伝専門医
専門外来
不妊治療外来