CPC大腸・胃内視鏡クリニック 白倉 立也 診療部長 | ドクターズインタビュー

メニュー
豊富な経験で大腸を立体的に捉え、驚くほど楽な内視鏡検査を提供

街の頼れるドクターたちvol.153 内視鏡

CPC大腸・胃内視鏡クリニック
  • 白倉 立也 診療部長
127 views
早期発見・早期治療によって完治する可能性が高いといわれているにもかかわらず、がんによる死亡原因の上位に入る「大腸がん」。死亡者数を減らすカギは、どれだけ多くの人々に定期的に内視鏡検査を受けてもらうか、そしていかに内視鏡検査に対するハードルを下げるかにある。横浜市、元町・中華街駅より徒歩1分の「CPC大腸・胃内視鏡クリニック」で診療部長を務める、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・指導医の白倉立也先生は、高度な技術と豊富な経験を活かして苦痛の少ない楽な大腸内視鏡検査を実践。これまでのキャリアや大腸内視鏡検査で心掛けていること、患者へのメッセージ等について白倉先生に伺った。(取材日 2024年12月7日)

二次元の映像から大腸の走行を三次元でイメージ。消化器外科の経験を活かす

― 先生は2024年4月、クリニックの診療部長に就任されたそうですね。

前職は、大腸内視鏡検査数で数多くの実績を誇る「松島クリニック」で診療部長や内視鏡センター長を務め、長らく研鑽を積んでまいりました。臨床研究や治験への協力を含め、ハイボリュームセンターでしか学べないことはたくさんありますし、松島クリニックでの膨大な症例数の経験がなかったら今の私は絶対にありません。しかし肩書きを得て、仕事の中でマネジメントの比重が高くなるにつれて、「もっと患者さまに向き合いたい」という気持ちが強くなってきたのです。当院に加わったのは、越野秀行院長の「患者さまお一人お一人にじっくり向き合い、良質で安全かつ楽な大腸・胃内視鏡検査を行いたい」という思いに共感したからです。ちなみに越野院長は大学の先輩で、出会ったのは私が18歳の頃。たまたま部室が向かい合わせだった上に、馬が合ったのか一気に仲良くなりました。消化器外科の道に進み大腸内視鏡検査へと転向した点や、松島クリニックで腕を磨いた点など、同じようなキャリアを歩んできた先輩でもあります。

― もともと消化器外科の出身なんですね。

「腹腔鏡下大腸切除術」といいまして、腹腔鏡というCCDカメラを搭載した内視鏡を、ヘソの下を少しだけ切開して挿入し、お腹を開かずに大腸がんを切除する手術を越野院長たちと専門的に手掛けていました。もともと手術が大好きなので、今振り返っても非常に充実した日々でした。しかし、より多くの患者さまの命を救うためには、「進行がんの治療」から「予防」にシフトするべきではないか、大腸がん以前のポリープの段階で早期発見・早期治療に注力すべきではないかと思い、松島クリニックで経験を積むことにしたのです。消化器外科医として進行がんの手術を提供できるのは年間300〜400名が精一杯ですが、大腸内視鏡検査ではその10倍以上の患者さまに関わることができますからね。

― 消化器外科医としての経験で、今でも生きていることはありますか?

言葉にするのは難しいのですが、腹腔鏡によって得られる“二次元の映像”から、実際の手術に必要な奥行きのある“三次元のイメージ”を無意識に創り上げるスキルが身に付いたことです。実際にお腹を開いて見ているかのように、平面の映像から立体的な大腸の走行状態をイメージングする技術は、大腸内視鏡をスムーズに挿入していく上でも大いに役立っています。

「本当は検査してないんじゃないか!?」患者さまの怒りが最高の褒め言葉

― 大腸内視鏡検査で心掛けていることはありますか?

一つ一つの検査を大事に行い、可能な限り苦痛の少ない楽な検査を提供すること、より正確で安全な検査を追求することに全力を注いでいます。大腸がんは、早期発見・早期治療さえできれば、完治する可能性の高い病気です。“生き残り易いがん”なんです。そのためには、できるだけ多くの方々に大腸内視鏡検査を受けていただき、早期発見に導く必要があります。だからこそ、絶対に検査がトラウマになってしまうようなことがあってはいけないのです。
巷では「大腸内視鏡検査=つらい、痛い」というイメージをお持ちという声をかなりお聞きします。でも、大腸の走行状態の鮮明なイメージを描き、ムリやムダのないやり方で内視鏡を挿入できれば。また、自分のなかの“引き出し”を増やし、その時々で最良の操作を選択できれば、何のつらさも痛みも感じない検査を提供できるはずと信じています。今後も研鑽を積み重ね、さらなる高みを目指していきます。

― 患者さまへのメッセージをお願いします。

大腸内視鏡検査後、担当した患者さまから「こんなに楽だとは思わなかった。もっと早く受診しておけばよかった」という声をよくいただくのですが、たまに「ふざけるな!」と怒り始める方もいらっしゃいます。「まるで痛みやつらさを感じなかった。本当は検査をしていないんじゃないか!?」というわけです。それほど楽に受けられたのであれば、私にとっては最高の褒め言葉ですが、「大腸内視鏡検査=つらい、痛い」というイメージが広がっていることの裏返しでもあります。繰り返しになりますが、大腸がんは早期発見・早期治療できれば、完治する可能性の高い病気です。自覚症状の有無にかかわらず、40代以上の方、ご家族に大腸がんの既往歴のある方は、大腸内視鏡検査を積極的かつ定期的に受けていただきたいと思います。

豊富な経験で大腸を立体的に捉え、驚くほど楽な内視鏡検査を提供

CPC大腸・胃内視鏡クリニック 地図を見る

住所
神奈川県横浜市中区山下町30-1 パークコート山下公園304
電話番号
045-307-3735
最寄駅
元町・中華街駅
アクセス
みなとみらい線「元町・中華街駅」1番出口より徒歩1分
駐車場
なし(近くにコインパーキング有り)
診察領域
消化器内科、胃腸科、内視鏡、予防接種
専門医
外科専門医、大腸肛門病専門医、消化器内視鏡専門医