キュアステーションイオン葛西クリニック　伊藤 涼 院長 | ドクターズインタビュー

土日・祝日も朝9時〜夜8時半まで、待ち時間の少ないスムーズな診療を実施

― クリニックのコンセプトを教えてください。

「キュアステーションイオン葛西クリニック」は、日本全国にクリニックの設立を目指す医療法人社団DMHが運営する、２院目の対面診療クリニックです。医療法人社団DMHのコンセプトは「あなたの身近にあるコンビニエンスクリニック」。大手IT企業・合同会社DMM.comと連携し、スマートフォンでも対面でも「気軽に利用できる便利な医療機関」として、正しい根拠（エビデンス）に基づいた医療を、できるだけ短い待ち時間で提供することを目指しています。また「医療の標準化」にも力を入れており、全国各地のキュアステーションで、各専門医が横断的に連携し、共通の診療方針に基づいた治療を受けることができる仕組みの構築を進めています。
「キュアステーションイオン葛西クリニック」では、こうしたコンセプトを基本としつつ、「地域に根差したファミリークリニック」を実現していきたいと考えています。都心のベッドタウンである葛西という立地、ショッピングモールの内部に位置する利便性の高さを活かし、年齢や国籍を問わず、どのような患者さんにもお気軽に来院いただけるクリニックを創り上げていく方針です。

― クリニックの特徴、他院と比較した際の特長について聞かせてください。

大きく分けて2つあります。１つは、ショッピングモールの営業時間に合わせるかたちで、土日・祝日を含めて朝9時〜夜8時半まで診療を行っている点。もう１つは、合同会社DMM.comが開発している24時間オンライン予約システムや事前問診システムの活用により、待ち時間の短縮化を図っている点です。こうした特長を最大限に生かしながら、どのような症状の患者さんでも受け入れ、しっかりとしたプライマリ・ケア（初期診療）を実践できるクリニック、ちょっとした健康相談にも気軽に応じられるような“壁”のないクリニックを創り上げていきたいと考えています。私自身は現在も総合病院で救急総合診療も行っており、「子どもの風邪を診てもらうついでに、自分の体調についても相談できますか？」「おばあちゃんも足腰が悪いので、後で連れてきていいですか？」「ケガしちゃったんですが診てもらえますか？」などと気軽にご相談いただけるような関係を築いていきたいです。

また、オンライン診療にも力を入れています。遠方の患者さんのご利用はもちろん、普段から当院に通っている症状の安定した患者さんが来院する時間がないときなどにも、積極的に活用いただければと思っています。同じショッピングモール内の薬局と連携したイベントや、健康相談会などのクリニックイベントにも力を入れていきたいです。

英語などにも対応。どのような患者も受け入れ、個々に合わせた治療を提供

― 診療に当たって心掛けていることを教えてください。

大きく分けて3つあります。どのような主訴の患者さんも断らない。常に最新の知見を取り込み、お一人お一人に最適なアプローチを選択し、エビデンスに基づいた治療を提供する。そして「親の介護や、子育てで疲れている」「職場のストレスや、なんとなく不安が抜けない」といった、病名のつかない不調にも耳を傾け、その背景にある病態にもアプローチしていきます。こうした取り組みを通して「キュアステーションイオン葛西クリニック」を、ある種の“インフラ”として確立し、地域住民の皆さまの健康づくりに貢献していきたいと思っています。

― 「どんな患者さんも断らない」という方針には、どのような背景があるのでしょうか。

私は防衛医科大学校を卒業後、「硫黄島」のへき地診療所に約2年半、勤務していました。硫黄島では周辺海域で急病にかかってしまった患者さんをヘリコプターで迎えに行き、初期診断・初期治療を施した上で、本土に搬送するケースが毎月ありました。こうした経験を通じ、自分の専門領域か否かに関わらず、治療の入り口でしっかりと対処することが、患者さんの予後にいかに良い影響を与えるかを実感したことが、診療の方針に繋がっています。

― 最後に、受診を検討されている患者さんにメッセージをお願いします。

大学病院等の専門医と連携しており、どのような患者さんにも質の高い医療を提供しています。西葛西は日本のリトルインドと呼ばれていますが、当クリニックでは英語の診察も可能ですし、ヒンディー語しか話せない患者さんが症状を伝えられるような工夫も行っています。外国人の方々にも、気軽に来院いただきたいです。