Dクリニック東京ウェルネス 井坂 奈央 医師 | ドクターズインタビュー

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いびきが大きい。
寝た気がしない。
睡眠の悩みにオンライン診療

街の頼れるドクターたちvol.109 耳鼻咽喉科

Dクリニック東京ウェルネス
  • 井坂 奈央 医師
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東京駅八重洲南口から徒歩3分の「Dクリニック東京ウェルネス」では、より多くの方が医療にアクセスできるよう、オンライン診療に注力している。「患者様のご事情と症状に応じて対面診療とオンライン診療が選べますので、生活様式の多様化が進む中、患者様の利便性向上に貢献できているのではないでしょうか。」そう話す井坂奈央先生は、同院の睡眠外来で睡眠時無呼吸症候群を中心とした睡眠障害の治療に携わっている。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医としての知見を活かしつつ、きめ細かく睡眠の悩みに向き合う井坂先生に、睡眠時無呼吸症候群のオンライン診療と同院の診療体制について伺った。(取材日 2023年10月6日)

家族やパートナーから指摘され気づくことも。実は身近な睡眠時無呼吸症候群

― 睡眠時無呼吸症候群のオンライン診療とはどのようなものですか?

睡眠時無呼吸症候群とは、就寝中に呼吸が止まり血中酸素濃度が低下する状態です。長期化すると、血管や脳にダメージが蓄積して、心筋梗塞や脳梗塞など重篤な疾患の発症に繋がることがあります。主な原因は、加齢、肥満、骨格、就寝時の体位です。睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者様には、問診及びご自宅での睡眠検査を実施し、睡眠時無呼吸症候群かどうか、何が原因で発症したのか突き止めて、一人ひとりに適した治療をご案内します。
睡眠時無呼吸症候群は、オンライン診療との相性がよいです。検査で睡眠時の脳波や寝返りの回数などのデータを収集し、結果を分析して診断したり治療経過を把握したりすることが可能だからです。また、治療では長いお付き合いが必要になるため、いつでも好きな場所で受けられるオンライン診療は、通院による負担軽減の観点からもメリットがあります。

― どのような患者様が多いのですか?

主に50〜60歳代、男性が9割、女性では閉経後の方が多い印象です。この年代は、お仕事で重要なポジションに就いていたり、子育てが一段落したと思ったら身内の介護が始まったりと、自分の時間を確保するのが難しいもの。「睡眠で気がかりなことがあるけれど、クリニックを受診する数時間を捻出するのも難しい」とお困りだった方が、オンライン診療を知ってやっと受診に繋がれるということがあるのです。
東京駅からも近いこともあり、地方にお住いの患者様が観光やお仕事と併せて来院されるケースもあります。

― 診療の流れを教えてください。

予約時に問診票をご記入いただき、診察時に睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者様には、自宅での検査キットをお送りします。就寝の血中酸素濃度と心拍数、呼吸状態、寝返り回数など睡眠の状態が記録できますので、結果を専門機関で分析して総合的に診断します。再診時に診断結果をお伝えし、併せて治療方針と治療方法をご説明します。
睡眠時無呼吸症候群の治療は、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure/経鼻的持続陽圧呼吸療法)、マウスピース装着、減量、就寝時の体位調整などがあり、原因とライフスタイルなどを考慮しながら、患者様に合わせてご提案します。初診から検査機器到着まで7〜10日、CPAPの機器レンタルやマウスピースが必要なケースでは、治療開始まで1か月が目安です。

※睡眠時無呼吸症候群に対するCPAPのオンライン診療は、厚生労働省の通達により、現在受付休止中です(2023年10月時点)。診療をご希望の方には、対面診療をご案内しています。

耳鼻咽喉科診療からアプローチ。内科領域の医師によるサポートも充実

― 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の専門医でありながら、睡眠に特化した診療を提供されている医師は珍しいですね。

全国的にも少ないかもしれません。耳鼻咽喉科の医師が睡眠時無呼吸症候群を診るメリットは、咽頭部を内視鏡で観察して、器質的な問題や、他の耳鼻咽喉科疾患の可能性も考慮しながら診療できることです。とくに睡眠時無呼吸症候群はあらゆる発症要因が考えられるため、総合的な診断と対応が求められます。
睡眠分野の診療を志したのは、大学病院時代の恩師の影響です。人生の1/3を占める睡眠の充実はより豊かな毎日に繋がります。しかし、つい頑張ってしまい睡眠をおろそかにしている方は多いです。睡眠時無呼吸症候群で中等症以上の方は2019年時点で全国に約900万人と推測されますが、実際に治療を受けているのは50万人程度です。「いびきをかくのは異常」であることの周知と睡眠の重要性の啓発活動を、診療を通じて行っていきたいですね。

― 内科診療とも連携していらっしゃると伺いました。

当院では、院長ともう一名の医師が内科を担当しています。睡眠時無呼吸症候群は糖尿病や高血圧などの生活習慣病を併発しているケースが多く、院内で連携して診療にあたっています。病状が安定している患者様は私が話を伺うこともありますが、気になる変化があればオンライン診療を一旦中断し、内科医に引き継ぐことが可能です。

― 最後にメッセージをお願いします。

寝ているのに疲れが取れなくてお困りの方は、年齢や性別を問わず「睡眠を見直すチャンス」がやってきているのかもしれません。一緒に原因を突き止めて、改善方法を考えましょう。どうぞお気軽にご相談ください。

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住所
東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内10F
電話番号
03-6665-0502
最寄駅
東京駅、銀座駅(銀座一丁目駅)、京橋駅(宝町駅)
アクセス
JR東京駅 八重洲南口出口 徒歩3分
東京メトロ銀座線京橋駅 7番出口 徒歩5分
JR有楽町駅 中央西口出口 徒歩6分
診察領域
内科、循環器内科、内分泌代謝科、糖尿病科、アレルギー科、予防接種
専門医
総合内科専門医、糖尿病専門医、内分泌代謝科専門医、循環器専門医、耳鼻咽喉科専門医、日本睡眠学会専門医
専門外来
禁煙外来、睡眠時無呼吸症候群(SAS)専門外来、糖尿病専門外来、甲状腺専門外来、生活習慣病専門外来