物忘れ外来で実践、患者と家族をサポートする認知症治療
加齢に伴う心身の変化に対してきめ細かに寄り添い、認知症の早期発見、早期治療、現状維持を目指します。
- 市立病院前老年内科メモリークリニック 北海道札幌市中央区
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- 中野 正剛 院長
街の頼れるドクターたちvol.104 耳鼻咽喉科
「人の役に立つ仕事に携わりたい」というのが一番の理由ですが、子どもの頃に観た医療ドラマ『白い巨塔』の影響も大きいですね。このドラマでは、抜群の手術技量を持っているが、上昇志向が強く自らの昇進にばかり野心を燃やす外科医と、自らの出世には無関心で、患者に寄り添い続ける内科医という対照的な人物が描かれています。どちらも医師として素晴らしい側面を持ち合わせていますが、理想は二人の長所を兼ね備えていることではないかと。つまり、患者さまお一人お一人に徹底的に寄り添いながら、外科医として卓越した腕を振るい、たくさんの命を助けることができる医師になりたいと思ったんです。
はい。一般的な耳鼻咽喉科のイメージとは異なるかもしれませんが、実は「バリバリの外科医」としてキャリアをスタートしています。といいますのも、耳鼻咽喉科は正式名称が「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」でして、耳や鼻、喉だけでなく、脳の下から肺の上方まで、非常に幅広い範囲の臓器を診ています。対象とする疾患も多岐にわたり、難聴やめまい、アレルギー性鼻炎といった内科的な疾患はもとより、咽頭がんを始めとする外科的な疾患も扱います。そのなかで私は、主に咽頭部に生じる外科的な疾患の治療に携わっておりました。「若手のうちは手術の腕に徹底的に磨きを掛けよう」ということで、「国立がん研究センター東病院」の頭頸部外科で後期研修を受けています。咽喉頭がんや甲状腺がん、舌がん等の大きな手術の執刀に携わるなど、がん治療の最前線に身を置くことができました。
専門医資格を取得するため、耳と鼻の疾患について勉強しました。特に力を入れたのは、補聴器の研究です。補聴器は難聴の方にとって非常に身近な存在でありながら、何かとトラブルが起こりやすいものです。補聴器の導入にあたっては、耳や聞こえの状態に関する詳細な検査、最適な製品の選択や調整、約3か月間にわたる脳のリハビリ(聴覚リハビリテーション)が必要になります。本来であれば耳鼻咽喉科医が補聴器店とタッグを組んで行うべきですが、こうした取り組みはまだまだ不十分といわざるを得ません。補聴器を必要とされる患者さまに寄り添い、ご満足いただける治療を提供したいとの思いで、補聴器適合判定医の資格を取得しました。
2022年に博士号と日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の耳鼻咽喉科専門医を取得したのですが、このまま頭頸部外科医の道を究めていくか、地域の人々に寄り添った医療を実践していくべきかで非常に迷いました。そんな折、大阪府茨木市で40年間「宇野耳鼻咽喉科」を営み、地域の皆さまの健康づくりに貢献してこられた宇野耕太郎先生が後継者を探していると聞き、思い切って引き継がせていただくことにしたのです。私自身、二児の父となり、小児耳鼻科やアレルギー疾患に興味を持ったことも大きかったですね。
大きく分けて、3つの特徴を打ち出していきたいと考えています。まずは、地域の“かかりつけ医”として、地域密着型の医療を提供することです。患者さまとの信頼関係を築き上げるため、どんなに小さな疾患も丁寧に診察していく方針です。第二に、病気の治療だけでなく「予防」にも注力し、地域の皆さまのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に貢献することです。タブレットを使った分かりやすい説明や、無料セミナー等のイベントを通した情報発信にも力を入れていきます。そして第三の特徴、各種「専門外来」を設置し、これまでは大学病院でしかできなかった専門的な治療を行います。具体的には、いびき(SAS:睡眠時無呼吸症候群)やめまい・嚥下、補聴器、甲状腺という、専門家が少なくて、患者さまがお困りになっている分野に力を入れる方針です。
宇野先生が40年をかけて地域で築き上げてきた信頼、実績を引き継ぐことの“重み”を実感する毎日ですが、一日も早く皆さまに認めていただけるよう、茨木市に骨を埋め、全力を尽くしていきたいと考えています。お子さまの風邪や中耳炎に関するご相談から、めまい、補聴器にお悩みのご高齢の患者さままで、何でもお気軽にご相談ください。
たかおか耳鼻・甲状腺クリニック
加齢に伴う心身の変化に対してきめ細かに寄り添い、認知症の早期発見、早期治療、現状維持を目指します。
川崎市内、梶が谷駅から徒歩2分。肛門科を中心に、内視鏡検査、一般内科など幅広い疾患に対応しています。
そけい部ヘルニア(脱腸)の日帰り手術。痛みが少なく、回復も早い「ヒトツキズ腹腔鏡」を提供します。