たかおか耳鼻・甲状腺クリニック 髙岡 勇稀 院長 | ドクターズインタビュー

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専門外来を備えた「かかりつけ医」として地域密着型の医療を展開

街の頼れるドクターたちvol.104 耳鼻咽喉科

たかおか耳鼻・甲状腺クリニック
  • 髙岡 勇稀 院長
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JR京都線茨木駅の西口から徒歩約5分の「たかおか耳鼻・甲状腺クリニック」は、約40年にわたり地域の“かかりつけ医”として親しまれてきた宇野耳鼻咽喉科を引き継ぎ、新たなクリニックとして2023年10月に開院した。院長の髙岡勇稀先生は、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科専門医。金沢医科大学病院と国立がん研究センター東病院で、徹底的に外科手術の腕を磨いた経験を持つ医師である。髙岡先生が医師を志した理由や、耳鼻咽喉科を専門に選んだ背景、クリニックの特徴、患者へのメッセージなどを伺った。(取材日 2023年9月1日)

卓越した腕を持ちつつ、患者に寄り添うことができる頭頸部外科医を目指して

― 医師の道を志したきっかけを聞かせてください。

「人の役に立つ仕事に携わりたい」というのが一番の理由ですが、子どもの頃に観た医療ドラマ『白い巨塔』の影響も大きいですね。このドラマでは、抜群の手術技量を持っているが、上昇志向が強く自らの昇進にばかり野心を燃やす外科医と、自らの出世には無関心で、患者に寄り添い続ける内科医という対照的な人物が描かれています。どちらも医師として素晴らしい側面を持ち合わせていますが、理想は二人の長所を兼ね備えていることではないかと。つまり、患者さまお一人お一人に徹底的に寄り添いながら、外科医として卓越した腕を振るい、たくさんの命を助けることができる医師になりたいと思ったんです。

― 外科医を目指して耳鼻咽喉科を選んだ、ということでしょうか。

はい。一般的な耳鼻咽喉科のイメージとは異なるかもしれませんが、実は「バリバリの外科医」としてキャリアをスタートしています。といいますのも、耳鼻咽喉科は正式名称が「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」でして、耳や鼻、喉だけでなく、脳の下から肺の上方まで、非常に幅広い範囲の臓器を診ています。対象とする疾患も多岐にわたり、難聴やめまい、アレルギー性鼻炎といった内科的な疾患はもとより、咽頭がんを始めとする外科的な疾患も扱います。そのなかで私は、主に咽頭部に生じる外科的な疾患の治療に携わっておりました。「若手のうちは手術の腕に徹底的に磨きを掛けよう」ということで、「国立がん研究センター東病院」の頭頸部外科で後期研修を受けています。咽喉頭がんや甲状腺がん、舌がん等の大きな手術の執刀に携わるなど、がん治療の最前線に身を置くことができました。

― 後期研修の後は、どのように研鑽を積まれたのでしょう。

専門医資格を取得するため、耳と鼻の疾患について勉強しました。特に力を入れたのは、補聴器の研究です。補聴器は難聴の方にとって非常に身近な存在でありながら、何かとトラブルが起こりやすいものです。補聴器の導入にあたっては、耳や聞こえの状態に関する詳細な検査、最適な製品の選択や調整、約3か月間にわたる脳のリハビリ(聴覚リハビリテーション)が必要になります。本来であれば耳鼻咽喉科医が補聴器店とタッグを組んで行うべきですが、こうした取り組みはまだまだ不十分といわざるを得ません。補聴器を必要とされる患者さまに寄り添い、ご満足いただける治療を提供したいとの思いで、補聴器適合判定医の資格を取得しました。

専門外来では、いびき・めまい・嚥下・甲状腺の悩みや補聴器の相談にも対応

― 開業を決意された背景を聞かせてください。

2022年に博士号と日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の耳鼻咽喉科専門医を取得したのですが、このまま頭頸部外科医の道を究めていくか、地域の人々に寄り添った医療を実践していくべきかで非常に迷いました。そんな折、大阪府茨木市で40年間「宇野耳鼻咽喉科」を営み、地域の皆さまの健康づくりに貢献してこられた宇野耕太郎先生が後継者を探していると聞き、思い切って引き継がせていただくことにしたのです。私自身、二児の父となり、小児耳鼻科やアレルギー疾患に興味を持ったことも大きかったですね。

― クリニックの特徴についてはいかがでしょうか。

大きく分けて、3つの特徴を打ち出していきたいと考えています。まずは、地域の“かかりつけ医”として、地域密着型の医療を提供することです。患者さまとの信頼関係を築き上げるため、どんなに小さな疾患も丁寧に診察していく方針です。第二に、病気の治療だけでなく「予防」にも注力し、地域の皆さまのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に貢献することです。タブレットを使った分かりやすい説明や、無料セミナー等のイベントを通した情報発信にも力を入れていきます。そして第三の特徴、各種「専門外来」を設置し、これまでは大学病院でしかできなかった専門的な治療を行います。具体的には、いびき(SAS:睡眠時無呼吸症候群)やめまい・嚥下、補聴器、甲状腺という、専門家が少なくて、患者さまがお困りになっている分野に力を入れる方針です。

― 最後に患者さまにメッセージをお願いします。

宇野先生が40年をかけて地域で築き上げてきた信頼、実績を引き継ぐことの“重み”を実感する毎日ですが、一日も早く皆さまに認めていただけるよう、茨木市に骨を埋め、全力を尽くしていきたいと考えています。お子さまの風邪や中耳炎に関するご相談から、めまい、補聴器にお悩みのご高齢の患者さままで、何でもお気軽にご相談ください。

専門外来を備えた「かかりつけ医」として地域密着型の医療を展開

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住所
大阪府茨木市中穂積1丁目2番51号 シャトー春日第3ビル2階
電話番号
072-622-3341
診察領域
耳鼻咽喉科
専門医
耳鼻咽喉科専門医
専門外来
睡眠時無呼吸症候群専門外来