美園おなかと内科のクリニック 岡本 耕太郎 院長 | ドクターズインタビュー

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おなかの悩みに
幅広く対応する、
地域に根差した「町医者」

街の頼れるドクターたちvol.103 消化器内科

美園おなかと内科のクリニック
  • 岡本 耕太郎 院長
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札幌市営地下鉄美園駅から徒歩4分の一般内科・消化器内科「美園おなかと内科のクリニック」では、地域に根差した「町医者」として、胃・大腸の内視鏡検査から、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の治療まで幅広い診療を行っている。院長の岡本耕太郎先生は、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医・指導医であり、母校の旭川医科大学で潰瘍性大腸炎やクローン病といった腸の難病に関する診療・研究、ならびに学生教育に携わってきた経歴を持つ。同院の特徴や、地域の総合病院・専門病院との連携体制、つらくない内視鏡検査などについてお話を伺った。(取材日 2025年8月20日)

まずは患者さまを笑顔で迎え入れ、症状の交通整理と安心感を提供

― 貴院の特徴について聞かせてください。

名前の通り「おなか」と「内科」のクリニックとして、二つのコンセプトを柱に診療しています。一つは、おなかにトラブルを抱える患者さまを内科的な視点で支えること。もう一つは、風邪をはじめとする体調不良、高血圧、糖尿病といった生活習慣病の診療を通じ、地域の皆さまの日常的な健康増進に貢献することです。地域に根差した「町医者」として、患者さまが「どの診療科に行けばよいのだろうか」「こんなことで受診してよいのだろうか」と迷われたときに、気兼ねなく安心して受診できる場づくりを大事にしています。

― ひとことで「おなかの症状」といっても、かなり幅広いですよね。

「おなかが痛い」というのは最もポピュラーな症状の一つだと思いますが、胃腸や肝臓、胆のう、膵臓などの消化器に原因があることもあれば、心筋梗塞をはじめとする心臓の病気、腹部大動脈瘤などの血管の病気が原因であるケースも考えられます。また、尿管結石や膀胱炎などの泌尿器の病気、卵巣茎捻転(卵巣と子宮をつなぐ部分が捻じれて下腹部痛を引き起こす病気)などの婦人科疾患、あるいは精神的なストレスが原因で腹痛を訴える患者さまも少なくありません。
私自身は胃腸の専門家なのですが、対面での触診や打診、聴診を基本に「交通整理」を行い、治療の道筋をつけたり、必要に応じて専門的な医療機関を紹介したりするのも重要な役割です。だからこそ「これはうちの科ではないかもしれない」と思われる症状でも、基本的に断ることはしません。まずは笑顔で、患者さまを温かく迎え入れること。それが何よりも安心感に繋がると考え、スタッフ一同で徹底しています。

― 地域の医療ネットワークのハブという機能を担っていらっしゃるのですね。

そうですね。2022年10月の開院から約3年になりますが、近隣の総合病院や専門病院などの高次医療機関に緊急症例を受け入れていただく機会は確実に増えており、診療の幅も広がってきています。白血病が疑われた16歳の少年を検査から即日入院につなげたケースや、腹部の触診から大腸がんによる穿孔を見抜いて救急搬送したケースなど、さまざまな事例がありましたが、こうした実績を積み重ねていくうちに各機関の先生方との間に信頼関係が生まれ、スムーズな連携ができるようになってきました。今では「困った症例があればぜひ紹介してください」と声を掛けていただいており、こうしたネットワークの存在も当院の強みといえるでしょう。

「つらくない内視鏡検査」提供のために、あらゆる面でアップデートを続ける

― 開院当初から「つらくない内視鏡検査」を実践していらっしゃると伺います。

当院では高機能な内視鏡検査機器を導入し、精度の高い画像による検査を行っていますが、何より重要なのは「医師が技術を磨くこと」です。内視鏡の操作に関しては「静かに、流れるように」を常に意識し、大腸内視鏡検査では炭酸ガス送気や適宜水を注入する(水浸法)などの工夫をすることで患者さまの負担を軽減しており、それでもつらい方には鎮静薬を提案するなど、プロフェッショナルとしてできることを全力で提供しています。
また、週に一度は札幌徳洲会病院の炎症性腸疾患(IBD)センターに出向き、全道から集まる難症例の内視鏡検査を担当させてもらっています。こうした経験が更なる技術の向上に繋がり、当院の患者さまにも還元できているのではないでしょうか。
なお、大腸内視鏡検査は一般的に40代以降の方に推奨されていますが、ご家族に大腸がんの既往がある方や、便通異常、血便などがある方は、年齢を問わず早めに検査を受けることをお勧めしています。

― その他に工夫されているポイントはありますか?

患者さまの不安を少しでも和らげるため、「説明資料」にも工夫を凝らしています。カラーのイラストを用いたわかりやすい資料を作成し、温かみのある紙面づくりで患者さまの気持ちが少しでもほぐれるように心がけています。また、検査中も一緒にモニターを見ながら「ここにポリープがありますよ」といった声かけを行うことで、緊張が和らぎ納得感が高まるように工夫しています。
技術の追求に終わりはありませんが、「こんなに楽ならまた受けたい」と言ってくださる患者さまがいることは大きな励みですね。より良い医療を提供できるよう、今後も努力を惜しまず、あらゆる面で改善を積み重ねていきたいと考えています。

おなかの悩みに幅広く対応する、地域に根差した「町医者」

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住所
北海道札幌市豊平区美園9条5丁目4-18
電話番号
011-867-0105
最寄駅
美園駅
アクセス
地下鉄東豊線 美園駅1番出口から徒歩4分
駐車場
あり(6台)
診察領域
内科、消化器内科、内視鏡、予防接種、健康診断
専門医
消化器病専門医、消化器内視鏡専門医