ひらまつクリニック 内科・消化器内科 平松 健 院長 | ドクターズインタビュー

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見逃しゼロを目指す、AI技術を活用した苦痛の少ない内視鏡検査

街の頼れるドクターたちvol.085 消化器内科

ひらまつクリニック 内科・消化器内科
  • 平松 健 院長
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名鉄犬山線西春駅からバスに乗り、高田寺北停留所から徒歩1分。40台の駐車場を備えた敷地の中にたたずむ建物が「ひらまつクリニック 内科・消化器内科」だ。「当院の内視鏡検査では、ハイビジョン画像で消化管内の状態を観察可能、かつ、粘膜表層の血管や構造を観察しやすくするBLI(Blue Light Imaging)機能と粘膜の微妙な色味の違いを強調するLCI(Linked Color Imaging)機能を搭載した内視鏡を使用します。また受けたいと思っていただけるよう、検査に伴う苦痛にも配慮しています。」そう語る院長の平松健院長に、同院の特徴と苦痛の少ない内視鏡検査についてお話いただいた。(取材日 2022年7月7日)

検査や対話により、消化器に加えて全身を診ることで、病気の早期発見に貢献

― クリニックの特徴についてお聞かせください。

内視鏡検査から早期がんの治療まで実施可能な、健康に寄り添うクリニックです。総合病院とも連携していますので、進行がんや特殊な症例と判明した場合にはすぐに取り次ぎ、より専門的な治療につなげることもできます。救急医療の現場にも立っていましたので、CTを導入して頭頸部から骨盤内まで検査診断可能な診療体制も整えています。
研修医時代、手の施しようがないくらい病気が悪化した患者様を大勢見てきました。「病気のせいで不幸になる方を減らすには、早い段階で病気を見つけることが重要だ」と考えて、クリニックを開業しました。

― 患者様と接するときに大切にされていることはありますか?

話にしっかり耳を傾け、患者様の考えや行動を把握することです。会話には患者様を知るヒントが散りばめられています。運動習慣や食生活などについて伺い、敢えて踏み込んだ質問をすることもあります。
そして、「お腹が痛い」と受診された患者様でも最初から消化器疾患を疑うのではなく、全身の状態をヒントに少しずつ可能性のある病気を絞り込んでいきます。どちらも基本的なことですが、クリニック開院以降改めて意識するようになりました。

― 特にどのような方に内視鏡検査をご検討いただきたいですか。

今まで内視鏡検査を受けたことがない方、健康診断や人間ドックなどで便潜血を指摘された方は、前向きにご検討いただきたいです。
消化器がんやポリープは症状が出ないことが多いものの、早期治療できればその後の経過が良好なことも知られています。特に内視鏡検査は、ポリープなど病変部位を発見次第切除可能なことから、費用対効果の面でも優れた検査方法です。

苦痛を軽減、AI(人工知能)による高精度の内視鏡検査で患者様に寄り添う

― 苦痛の少ない内視鏡検査ができる理由についてお聞かせください。

初めて検査を受けたときの印象がその後も尾を引くことから、検査に伴う苦痛を極力抑えるよう努めています。胃カメラ検査は前日夜からの絶食が必要なため午前中、大腸カメラ検査は下剤による処置をする関係で午後に実施しています。内視鏡検査そのものに対して抵抗感がある方には、鎮静薬の使用もご案内可能です。
「内視鏡検査は大変」と言われる原因に、内視鏡挿入時の嘔吐反射と感触があります。当院における胃カメラ検査で使用する内視鏡は、経鼻・経口の双方に対応可能な細身のタイプを採用しました。大腸カメラ検査は、肛門から挿入した内視鏡で腸管を折りたたむように操作をしますが、挿入時になるべく空気を入れないようにしつつ、吸収されやすい二酸化炭素を用いるなど、違和感や苦痛の軽減に努めています。

― 大腸カメラ検査ではAI機能を活用されていると伺いました。

AI(人工知能)が内視鏡画像を認識してポリープや病変が疑われる部分を見つけると、画面上で該当箇所を光らせて医師に異常を知らせるシステムです。医師はAIによるアラートを確認し、光っている部分を入念に確認します。つまり、二人の医師が検査を実施して、異なる目で画像をチェックするような仕組みとお考えください。
AI機能のメリットは、検査における取りこぼしを減らせることです。内視鏡専門医の私の目とAIの目を融合することで見落としを限りなくゼロにするように努力しています。

― 実際に内視鏡検査を受けた患者様の感想を教えてください。

検査を受けていただいた方にお渡ししているアンケートで、「思っていたよりも苦しくなかった」というご感想をいただけるとホッとします。
胃カメラ検査は、健康診断の二次検診やピロリ菌の除菌後のフォローアップのため定期的に受けていただくようご案内しています。対して大腸カメラ検査は、検査で見つかったポリープの数などによってフォローアップのご案内が変わります。当院は2021年9月に開業したクリニックなのですが、その頃当院で内視鏡検査を受けた方が、「そういえば去年の今頃に内視鏡検査を受けたから、今年もそろそろ予約しよう」と一年越しにご来院いただけたら嬉しいです。

― 最後にメッセージをお願いします。

内視鏡検査の詳しい説明を聞いてから、実際に検査を受けるかどうかご判断いただいでも構いません。まずは肩の力を抜いてご相談にいらしてください。
なかには過敏性腸症候群のように、大腸の粘膜に異常がなくても腸管の動きが悪くなる病気でお困りの方がいらっしゃいます。こうしたケースでも、ご自身の状態を知ることが症状改善の第一歩につながります。

見逃しゼロを目指す、AI技術を活用した苦痛の少ない内視鏡検査

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住所
愛知県北名古屋市片場都20
電話番号
0568-24-1111
診察領域
内科、消化器内科、小児科、漢方、内視鏡、予防接種、健康診断
専門医
消化器病専門医、消化器内視鏡専門医