きむら内科小児科クリニック 木村 仁志 院長 | ドクターズインタビュー

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腎臓専門医の知見を活かし、
患者の不安に寄り添った
糖尿病治療を

街の頼れるドクターたちvol.075

きむら内科小児科クリニック
  • 木村 仁志 院長
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名古屋市緑区の住宅街にたたずむ「きむら内科小児科クリニック」は、横板張りの白い外壁と緑の屋根が印象的な病院だ。「赤ちゃんからご年配の方まで、すべての患者さんに寄り添う家族の主治医」という理念を掲げ地域医療に貢献。2021年5月には、新型コロナウィルス変異株の感染が子どもにも広がっていることから、13分で結果が出る新型コロナウィルスの最新検査機器を地域に先がけ導入した。また同院では、2代目院長である木村仁志先生が腎臓専門医であることから、慢性腎臓病や、腎臓疾患に関わりの深い糖尿病の治療にも力を入れている。糖尿病治療を中心に木村院長の取り組みを伺った。(取材日 2021年5月13日)

糖尿病の早期発見・治療に力を入れている腎臓専門医がいるクリニック

― クリニックの特徴について教えてください。

当院は名古屋市緑区で40年続くクリニックです。小児科医である母が開業し、現在は息子である私が院長を引き継ぎ内科・小児科・腎臓内科の診療を行なっています。対応疾患としては一般的な内科系疾患に加えて、私が腎臓専門医であることから慢性腎臓病や生活習慣病である糖尿病・高血圧・コレステロールの治療にも力を入れているのが特徴です。腎臓内科があるクリニックは珍しいからか、愛知県内だけでなく岐阜県からの来院もあります。

― 腎臓専門医として糖尿病治療に取り組まれているのはなぜですか?

勤務医時代に、糖尿病が原因で腎臓疾患を患う人が多いことを実感したからです。特に東京共済病院の腎臓内科に勤めていた頃に腎臓を患う糖尿病患者さんを担当することが多く、糖尿病診療の知見を深めることができました。
また武蔵野赤十字病院の腎臓内科では急性期医療にも関わっていたため、糖尿病が原因で動脈硬化を起こし脳卒中などに至るケースを多く体験しました。血管を切ってつなぐ透析シャント手術をよくやらせていただいていたのですが、そこで糖尿病患者さんの血管が健康な方の血管と比べて、いかにもろいのかを自身の目や手で体感したことも、糖尿病治療に力を入れるモチベーションのひとつとなっています。

― クリニックにはどのような患者さんが多く来られますか?

腎臓疾患や糖尿病治療に関しては、健康診断がきっかけという30代〜60代の方が多いですね。検診結果で腎機能の低下や糖尿病の疑いがあったので専門クリニックを探して当院にお越しになった、という患者さんが多いです。
慢性腎臓病や糖尿病は現在の医学では完治はできませんが、早期診断・治療でその後の進行を遅らせることは可能です。当院では進行状態を把握するためのさまざまな検査を用意しています。私は、「この数値なら大丈夫ですよ!」と検査結果をお伝えしたときの、患者さんのほっとした笑顔を見るのが好きなんですよ。ですから気軽にご相談いただければと思います。

血糖をコントロールし、透析治療が必要となる腎臓疾患や動脈硬化を予防

― クリニックで取り組まれている糖尿病治療について教えてください。

糖尿病とは、血中の糖分の割合が高くなる状態(高血糖)が慢性的に続く病気です。治療の基本は、食事療法と運動療法による生活習慣の見直しで、血糖値が適切な数値になるようコントロールすることです。しかしそれだけでは適正な血糖値にならない場合が多いので、血糖値を下げる薬物療法(内服薬・注射薬)を併用して血糖コントロールを行っていきます。

― 薬物療法ではどのような薬を使われていますか?

体型や合併症などを考慮しながら、適切な薬を患者さんと相談しながら選んでいます。糖尿病は新薬の開発が盛んな分野なのですが、そのなかでも使いやすさを感じている薬の一つが、注射タイプの「GLP-1受容体作動薬」です。糖尿病で注射と聞くとインスリンを思い浮かべて難色を示す患者さんが多いのですが、GLP-1受容体作動薬は1週間に1回注射をするだけで、インスリンのように毎食後注射する必要がないのが魅力ですね。すべての糖尿病に適応するわけではありませんが、治療法を見直したい方は一度検討されてもいいかもしれません。

― 糖尿病治療は合併症が怖いと聞きます。

糖尿病の3大合併症といえば、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症が挙げられます。いずれも失明や透析治療につながる恐れがある怖い病気です。
しかし糖尿病の合併症はそれだけではありません。高血糖状態が続くと血管が衰え動脈硬化が進行し、10年・20年という時間をかけて脳卒中や狭心症・心筋梗塞などの心血管疾患の発症へと至ります。糖尿病予備軍の方でも動脈硬化は進行するので、早いうちからの血糖コントロールが大切です。糖尿病治療とは、ある意味「合併症を予防するための治療」なのです。

― 最後に受診を考えている患者さんにメッセージをお願いします。

自覚症状がないのに健診で異常が出ると不安ですよね。私たちはそんな患者さんの不安に寄り添える「家族の主治医」のような存在でありたいと考えています。ホームページを通じて自宅でできる食事療法について詳しく紹介しているのも、患者さんやそのご家族の不安解消に役立てばと考えているからです。今後は栄養士さんと一緒に、食事療法に役立つ治療食のレシピ動画も発信する予定です。これからも「今日ここにきてよかった」と感じていただける治療にスタッフ一同で取り組んでいきますので、よろしくお願いいたします。

腎臓専門医の知見を活かし、患者の不安に寄り添った糖尿病治療を

きむら内科小児科クリニック

場所
愛知県名古屋市緑区神の倉3丁目10番地 MAP
電話
052-876-8776
診察領域
内科、腎臓内科、小児科、予防接種、健康診断、在宅診療
専門医
総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医、小児科専門医
専門外来
高血圧専門外来、生活習慣病専門外来、腎臓病専門外来

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