街の頼れるドクターたちvol.048 整形外科
外科医の祖父が総合病院を経営しており、また叔父二人も医師でした。祖父や叔父が、毎日遅い時間まで患者さまを治療する姿を近くで見て育ち、「病気で苦しんでいる人を助けたい」「人の役に立ちたい」「人に感謝される仕事がしたい」と思うようになりました。
自分も医師になろうと決意をしたのは、高校生の頃です。二歳上の姉が医学部に入学したのがきっかけで、周りの環境もあり、誰に言われた訳でもなく自然と志していましたね。
小さな頃、祖父がよく手術の話をしてくれました。その影響から私も祖父と同じように「自分の技術で人を救いたい」と思うようになったのです。当初から「開業したい」という思いが強かったので、開業できる外科に絞り、最終的に整形外科を選びました。小学生から剣道をしていて、怪我や成長痛で整形外科の先生にお世話になっていた経験も大きかったですね。
祖父の背中をみて育ったこともあり、ホームドクターとして地域に根ざした医療を提供したいとの思いがありました。以前勤めていた総合病院での整形外科の役割は、最先端の手術を提供することでした。もちろん手術も重要ですが、手術が終わった後も一人ひとりに寄り添って接したかったのです。
親子何世代にもわたって主治医として関わりを持ち、地域で安心して暮らしていただけるように、医療・介護・福祉を一体として取り組みたいとの思いが強まりました。そうしたときに、事業継承のお話をいただき、この久留米市で開業する決意をしました。
リハビリテーションに力を入れています。国家資格のある理学療法士、作業療法士が在籍しており、物理療法の機材も充実しています。医師とセラピストが協力し、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドのリハビリが可能です。
急性的、慢性的な痛みに対して、エコー(超音波装置)を見ながら、安全で正確な、腱鞘内注射や腰のトリガー注射などを行っています。確実に痛みが取れるので、患者さまからも好評です。エコーガイド下筋膜リリース注射も需要が大きく、ご希望される方が多くいらっしゃいます。生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症)の治療にも取り組み、患者さまが複数の病院を受診しないでいいように負担軽減を図り、かかりつけ医として当院で完結できる治療を心がけています。
小さな子どもからご高齢の方まで幅広い年齢層の方が、1日に200人以上いらっしゃいます。午前中はご高齢の方が多く、夕方はケガやスポーツ中の関節の痛みなどで小学生・中学生・高校生の来院が多いですね。労災や交通事故の怪我の治療にも力を入れています。赤ちゃんや小さな子どももよくいらっしゃるので、本やおもちゃなども準備しています。ご家族みなさんでご通院いただいている印象です。
「笑顔で挨拶」「優しいお声かけ」「おもてなしの心」の3つを行動指針としています。私だけでなく医療事務や看護師、理学療法士などスタッフ全員にも、この指針を徹底してもらっています。
「ここにきてよかった」と感じてまた来ていただけるように、病気を診るのでなく目の前の人を診る、という姿勢を忘れずに診療に取り組んでいます。わかりやすい説明を意識して、患者さまに不安を残さず、患者さまに納得いただき、患者さまとの距離を縮めることを目指していきたいですね。
患者さまが元気に、痛みがない生活を送れるようサポートをすることが、私たちの使命です。超高齢化社会を迎える中、ただ寿命を伸ばすだけではなく、いかに元気に健康的に過ごせるかが大切です。皆様のかかりつけ医として、声に耳を傾け、寄り添い、皆様がいつまでも笑顔であふれ、健康的な生活が送れるように、地域に根ざした医療を提供していきます。お待たせすることもあるかと思いますが、患者さまが納得できるように丁寧な説明を心がけ、診療を行っています。不安なことや気になることがあれば、些細なことでも聞いてください。生活スタイルや家族構成にあった治療を一緒に考えていきたいと思います。
まつもと整形外科
土曜日午前の検査にも対応。女性も気兼ねなく胃カメラ検査・大腸カメラ検査を受けられるクリニックです。
鼠径ヘルニアや虫垂炎を中心に、腹腔鏡による日帰り手術を医師2名体制で提供しています。
大学病院と連携して乳がん患者様をサポートしています。乳腺等のトラブルもご相談ください。