出産の感動を家族で共有。「家族立ち会い帝王切開」とは
家族立ち会いのもとでの帝王切開。手術のネガティブなイメージを払拭し、幸せな出産をサポートします。
- 檜垣 博 院長
街の頼れるドクターたちvol.034 産婦人科
目次
初代の渋川真先生が川口市芝下に、前身の「渋川産婦人科医院」を開設されたのが1967年。それ以来、半世紀を超えて、地域の産婦人科として活動してきたことになります。1998年に2代目として沼口正英先生が同医院を継承されたのですが、2018年には施設の老朽化に伴い、南前川に「前川レディースクリニック」として移転しました。同クリニックの隣の敷地に「かわぐちレディースクリニック」を新設し、2020年4月から私が院長を務めています。川口市の人口はいまなお増加傾向にあり、妊娠・出産を迎える若い世代の方々も大勢いらっしゃいます。安全なお産をサポートすることを通して、地域社会の発展に貢献したいと思っています。
大規模になったのは、お産の安全性を徹底的に追求した結果でした。安全かつ快適なお産を実現するためには、24時間365日いつでも帝王切開に対応できるよう複数の産科医を配置したり、複数のLDRを設置したりするなど、ある程度のキャパシティが必要なのです。ただ、基本的なスタンスとしては、あくまでも地域の個人病院という位置づけです。お一人おひとりに寄り添い、しっかりとコミュニケーションを取りながら、安心して出産を迎えていただけるようサポートしていきます。
妊婦さまや患者さまに「選択権」をお渡し、ご希望をできる限り叶えられるようにするのが私のポリシーです。そのためにも、妊婦さまや患者さまとは日頃からオープンに接し「こうしたい」というお望みを引き出すとともに、自然分娩や無痛分娩、フリースタイル分娩、帝王切開への立ち会いといった、分娩方法や治療法のメリットやデメリット、リスクについてもしっかりと説明し、ご納得いただいたうえで選択いただくよう心掛けています。このことは、妊婦さまや患者さまのお望みを叶えるというだけでなく、出産が辛い思い出になるのを避け、新しい生命を嬉しい気持ちを持って迎えていただけるという意味でも大切です。
それから、大学時代に先輩から聞いた「産婦人科は『1秒の重み』が大きい」という言葉を今も大切にしています。分娩室では秒単位の決断を迫られる場面が少なくありません。一瞬のうちに頭をフル回転させて、最初の一歩をいかに早く踏み出すか。日頃からシミュレーションをするのが習慣になっています。
安全なお産を通して世代を「紡ぐ」、そして地域を「紡ぐ」ということです。私はつねづね、「個」としての人間、「種」としての人間の使命について考えてきました。これまでは産婦人科医としてキャリアを積み、お産をサポートするスキルに磨きをかけるなど、「個」の力を高めることに全力を注いできましたが、これからは「種」として何ができるのかを考えていきたい。自らのスキルを最大限に発揮して、安全かつ快適なお産をサポートすることで世代を「紡ぐ」。さらに、母親学級や赤ちゃんの発達教室、食育学級など、子育てをしている人々がつながる“場”を積極的につくり込み、地域コミュニティを「紡ぐ」――こうした取り組みを通して、子どもたちが心身ともに健康に育つ環境をつくりたいと思っています。
もともとは整形外科医の父と同じ道を歩もうと思っていたのですが、大学5年生のとき、ある出来事に衝撃を受けて、産婦人科医の道を志すようになりました。それは、初めて帝王切開の手術に立ち会ったときのこと。手術が終わった瞬間、「おめでとう」という歓声と拍手が巻き起こったのです。手術室といえばシーンとした静まりかえった空間で、淡々と行われるのが一般的ですが、産科の手術室はそれとは対照的で、歓喜の渦に包まれていました。「なんてドラマティックなのだろう」と。これが人生の転機となりましたね。
当院は産科がメインのクリニックですが、妊婦の皆さまに限らず、悩みや不安を抱えていらっしゃる、あらゆる女性に来院いただければと思っています。当院には女医もいますので、男性医師には聞きづらい事柄についても気軽に質問できる環境が整っています。自分にとってベストな治療法は何か、相談しながら一緒に考えていきましょう。
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高齢者の受診が多い診療科を揃え、介護施設も併設。認知症患者様とご家族様のストレスや負担を軽減します。
独自開発の「5D注⼊法」により、痩せ型でも豊かな膨らみのある魅力的なバストを提供します。
患者様に合わせて設定した治療のゴールを一緒にめざし、予防からリハビリ、再生医療まで幅広く提供します。