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たゆまぬ日々の研鑽と充実した人員体制により、安心して出産に臨める環境を追求しています。
- かわぐちレディースクリニック 埼玉県川口市
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- 檜垣 博 院長
街の頼れるドクターたちvol.028 血管外科
目次
足から上半身に向かう静脈において、血液の逆流を防止する弁が必要以上に開いたり壊れたりすることにより、血管内に血液が徐々に溜まってボコボコとコブ状に膨らんでしまうものです。放置しても歩けなくなることはありませんが、自然に治ることもありません。重症化すると血栓ができたり潰瘍ができたりして皮膚が破れてしまい、感染症を引き起こしたり出血したりするケースもあるため、できるだけ早く治療することが大切です。また血管の特徴的な膨らみが見られなくても、ふくらはぎの痛み、痒み、だるさ、頻繁につるなどが症状としてあらわれることもあります。
そうなのです。しかし、それをご存知の方は少ないかもしれません。一般的に、足の痛みやだるさなどがあれば整形外科を受診しますよね。ところが原因が下肢静脈瘤だった場合、レントゲンを撮っても骨以外の異常は見つからず、原因が分からないままになってしまいます。また、そうした症状に加え血管がボコボコと浮き出ていても、「年のせいだから」と諦めてしまう方も多いものです。そのような患者さんに「下肢静脈瘤の治療を行うことで、痛みなどの症状が改善される場合もあるのですよ」と周知すべく、医師として日々奮闘しています。
下肢静脈瘤によって足がむくんでいると、血管の膨らみが目立たないこともあります。そうした患者さんを治療すると、むくみが取れた結果、正常な血管が浮き上がってくる場合があります。ご本人は「悪くなってしまったのでは」と心配されますが、それこそがしっかり改善されている証拠なのです。ですから見た目だけで判断せず、足の違和感や不快感が続く場合は下肢静脈瘤の治療を検討しましょう。とくに出産を経験された女性や立ち仕事をされている方などは罹患しやすいので、足からのSOSを見逃さないようにしてください。
まずは血管の状態を診るために、エコーで観察しながら触診を行います。実際に触らないとわからないことも多いので、丁寧な触診は大切です。
検査の結果が軽症であれば、足のむくみやだるさなどを和らげる医療用弾性ストッキングを履いて、様子を見ていただきます。中程度の場合は、血管の内側をくっつける「のり」のような効果がある硬化剤を注射器で注入し、静脈瘤をつぶして治療する「硬化療法」を。さらに症状が進んでいる場合は、カテーテルを血管内に挿入し、内側から熱を加えて静脈瘤を塞ぐ「血管内焼灼術」を行います。
カテーテル治療にかかる時間は、準備なども含めて1時間ほどです。手術したその日から普通に歩けますので、入院の必要もなく、ほとんど生活に支障はありません。「痛いのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、血管内に神経は通っていないため手術中に痛みを感じることはなく、始めの局部麻酔がチクっとするくらいです。また手術は完全予約制ですので、長時間お待たせすることもありません。
足のさまざまな違和感や不快感に下肢静脈瘤のサインが隠れていること、また治療は日帰りで実施でき痛みも少ないことをご理解いただき、症状が進行しないうちに治療を開始していただきたいと切に願っています。そういったメッセージを当院のホームページなどで発信しているのですが、下肢静脈瘤の患者さんの大半を占めるご高齢の方に情報を届けるのは難しいのが現状です。ですから、この記事をご覧になった方に親御さんがいらっしゃるならば、ぜひ帰省した際などに足の状態を聞いてみてください。30歳以上の2人に1人が発症するともいわれる身近な疾患ですので、気になる症状があれば受診を勧めていただきたいと思います。
ちなみに当院では、はじめての方に無料の下肢静脈瘤チェックを行なっています。エコーと触診による10分ほどの簡単な検査ですから、新静岡駅直結のショッピングセンター「セノバ」近くでもありますし、お買い物やお出かけのついでに受診してみていはいかがでしょうか。電話またはwebにて、お気軽にご予約ください。
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たゆまぬ日々の研鑽と充実した人員体制により、安心して出産に臨める環境を追求しています。
足の血管が浮いているだけが下肢静脈瘤ではありません。年だからと諦めず、早めにご相談ください。
「無理なく、美しく、健康に」をキーワードとし、科学的根拠に基づく減量サポートを行います。