たるみの改善と予防に。皮膚科での定期的なHIFU(ハイフ)
深層部に熱を加える「切らない」たるみ治療。定期的に受けることで、将来の肌を支える土台が整います。
- 山田 美奈 院長
街の頼れるドクターたちvol.013 皮膚科
目次
当院では一般診療と自由診療を行っています。一般診療は幅広い年代の方が通われています。近くにお住まいの方やお勤めの方のほか、ご紹介で遠方から来られる方もいます。
自由診療を受けられる患者様の年代も、20代から80代まで幅広いですね。シミ・ニキビ・ニキビ痕・ほくろ・シワ・たるみの悩みのほか、脱毛を希望される女性の方も多数来院されます。また、若い男性がニキビ痕の治療で通われたり、40代以上の男性がシミの治療で来られたりすることもあります。薄毛やヒゲの脱毛の相談や治療で来院される男性も珍しくありません。
以前、クリニックは今の場所の近隣にありましたが、患者様が増えたので平成14年に移転し、ほぼ毎日、医師が2人で診療する体制を整えました。保険診療は主に東京女子医大の医局から派遣される医師が、自由診療は私が診ています。大学病院の医師が診療を行うことで、その時その時の最新、かつ、質の高い治療が受けられます。また、重症化した場合や検査が必要な場合に、大学病院と連携がしやすいのも強みです。
肌の悩みは、同じ症状でも人によって感じ方が違います。そのため、症状の重さに関わらず患者さんの気持ちに寄り添えるように心がけています。一般の方の気持ちや捉え方と、医師の感覚にはギャップがあります。私たち医師はさまざまな症状を見慣れていて経過も分かっていますが、たとえば患者さんはかさぶたができただけでも、悪化しているのではないかと不安になることがあります。そういった一般の方の感覚を知るために、医師ではない友人に施術を受けてもらって反応を確認し、治療の参考にしています。注射痕ひとつにしても、デリケートにとらえる方とまったく気にしない方がいますので、施術前に細かく確認をすることが大切です。特に初診の方とは、しっかり時間を取ってお話しています。
当院では、デュピクセントという新しい注射を診療に取り入れています。デュピクセントの治験を当院で行っていたのがきっかけで、非常に高い効果が出るため採用しました。しかし、この注射が打てる病院はまだ少数です。
デュピクセントは免疫に作用させる注射で、飲み薬や塗り薬を使ってもコントロールが難しかった方の治療に効果的です。この注射を打った方は、生活の質が上がり「アトピーに悩む方におすすめしたい」と皆さんおっしゃいます。ただし、保険が適用されても高額だという点と、2週間に1回の接種を1年間は継続する必要があるという点に注意が必要です。症状が重い方でないと使えないのですが、このような治療法があるということを知っていただきたいですね。
主な治療方法はフォトフェイシャルとレーザー治療です。フォトフェイシャルはシミだけでなく、肌の色ムラや毛穴、ハリにも働きかけます。肌全体の調子が上がりますが、複数回の照射が必要です。一方、レーザーは狙ったシミにピンポイントで照射でき、少ない回数で終わります。しかし、照射後、一時的に炎症後色素沈着がおこるケースがあり、経過観察が必要ですし、必ず1回で完了するわけでありません。このような注意点も含めて、患者様には誤解がないように写真を使って説明しています。フォトフェイシャルはニキビ、軽いニキビ痕や赤みにも効果的なので、年齢を問わずおすすめです。
シミを取りたいという方には、薬とレーザー、フォトフェイシャルという治療法があることを説明し、患者様のご希望や状態に合わせて、治療方法を提案しています。
悩みがあれば気軽に相談してください。例えば、少しかゆい、少し赤いというちょっとした症状だと「病気ではないから病院に行くほどではない」と思って、そのままにしがちです。しかし、1回2回の通院で、その悩みが解決するかもしれません。「こんなことで病院に行ってもいいのかな」と思われるかもしれませんが、些細な悩みでもご相談いただければと思います。
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