外科・内科・麻酔科の
連携のとれた診療。
患者の負担ゼロを目指す
鼠径ヘルニアなど良性疾患の腹腔鏡手術と、胃・大腸の内視鏡診療。入院検査・手術にも対応しています。
- 大塚 正久 主任部長
- 三賀森 学 消化器外科部長
- 嶋吉 章紀 消化器内科部長
街の頼れるドクターたちvol.207 消化器外科
目次
鼠径ヘルニアは、一般的に「脱腸」と呼ばれる良性の疾患です。足の付け根(鼠径部)の筋肉や組織が生まれつき弱かったり、年齢とともに緩んだりすることで、お腹の壁である筋膜にすき間ができ、一部が外へ出てしまいます。痛みが出ることもありますが違和感のみというケースもあり、日常生活は送れるので、初期は深刻に感じないかもしれません。
ただし、この筋膜に空いた孔は、投薬などで閉じることはありません。放置すると膨らみが大きくなり、まれではありますが、腸が出たまま戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」が起こることも。そうすると血流が遮られて腸が腐ってしまい、緊急対応が必要になる可能性もあります。
鼠径ヘルニアは「立つと足の付け根がぽこっと膨らみ、横になると戻る」という典型的な特徴があり、視診と触診でそれを確認します。次に、うつ伏せの姿勢でCT撮影をします。高性能CTを用いて検査を行い、放射線科医師が鼠径ヘルニアの確定診断だけでなく、肝臓や胆のう、腎臓などの臓器も併せてチェックします。その際に、他の疾患が疑われる場合には適切な医療機関への紹介も行っています。CTの撮影が難しい場合には、超音波検査を実施することもあります。
COKUの名前の由来である「虚空」とは、1垓分の1という、限りなく零に近い数字の単位です。この名前には、治療に伴う負担をできる限り軽くしたいという思いが込められています。
初診の次は手術当日という、必要最小限の来院で治療が完結する仕組みもその体現です。紹介状がなくても受診でき、「選定療養費」も不要。全身麻酔に必要な血液検査やレントゲン、心電図なども初診日にすべて終えられます。さらに駅から近く駐車場も完備、患者さんが少しでも安心して足を運べるよう、環境づくりにも徹底しているのです。
総合病院では、いわゆるトレーニング中の医師と上級医がペアで行うことが一般的ですが、当院では熟練の医師2名体制で実施しています。2026年2月現在、在籍する外科医全員が日本外科学会外科専門医・指導医かつ日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医の資格を取得し、鼠径ヘルニア手術の症例数は十二分です。腹腔鏡による「単孔式TEP法」「TAPP法」という術式にも精通しており、多くの経験に基づいて細やかな工夫を重ねています。この手厚い体制により、確実性の高い操作と迅速な進行を実現しています。また、麻酔科医が専従で全身麻酔を管理し、高い安全性の一翼を担っています。
近年、鼠径ヘルニアの手術は日帰りで行う医療機関が増えていますが、当院では日帰り手術・短期入院のどちらにも対応しています。現在、入院をされる患者さんが約4割、日帰りが約6割といったところです。大きな問題がない場合は患者さんのご希望を優先しますし、どちらを選んでも心身の負担を最小限にできるよう、スタッフ全員が支えます。日帰りの場合も、術後はリカバリー室でモニタリングを行いしっかり休んでいただけますし、術後の状態に応じて入院へ切り替えることも可能です。
当院の鼠径ヘルニア手術には、患者さんに合わせた術式を見極めつつ、熟練した医師2名体制で提供する技術力があります。さらに専従の麻酔科医や豊富な経験と高いチームワークを誇る看護師らも、その質を支えています。日帰りにも入院にも対応しており、こうした手厚い体制が、和歌山や京都などの遠方からも当院を選んでいただける理由ではないかと感じています。
鼠径ヘルニアの孔が自然に閉じることはありません。一方で、緊急性がないと診断された場合は、治療の時期をご自身の都合に合わせて選ぶことができます。悩んでいる方は、まず相談にいらしてください。体と心の負担を限りなく小さくするために、あなたに合わせた治療を一緒に考えていきます。
西宮敬愛会病院 低侵襲治療部門 COKU 地図を見る
患者さんの理解・納得を大切にした「協働意思決定」により、高い治療ゴールを目ざしています。
手厚い体制により、必要最小限の来院で治療が完結します。日帰りでも入院でも対応可能です。
閉院した整形外科を引き継ぎ、悩みや困りごとを解決できる身近な医療を歴史ある川越で提供します。