札幌こころとからだのクリニック 柏木 理絵 院長 | ドクターズインタビュー

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街の頼れるドクターたちvol.176 心療内科

札幌こころとからだのクリニック
  • 柏木 理絵 院長
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JR札幌駅北口から徒歩1分の心療内科「札幌こころとからだのクリニック」は、2022年4月に開院した。2025年6月に医師も6名在籍となり、利便性はそのままにより快適な空間で診療を提供するため、現在の場所へ移転。様々な専門分野を通じた治療の提供が可能だ。同院最大の特徴は、心と体の両面から患者の不調にアプローチできること。医師としてのキャリアを内科でスタートさせた柏木理絵院長は、身体的・心因的な問題が相互に影響しているケースを数多く診てきた。その中で内科と精神科の機能を併せ持つクリニックの必要性を痛感し、同院を開業したとのことだ。柏木院長に、同院のコンセプトや医師としての理念などについて伺った。(取材日 2025年7月11日)

内科的な検査も組み合わせ、不調の原因を心身両面から診断できるという強み

― 貴院がめざしている医療のあり方について教えてください。

私はもともと内科で医師としてのキャリアをスタートさせており、診療のなかで体の疾患が心の不調につながる患者様や、逆に心の不調が体の疾患につながる患者様を診て参りました。その経験から「内科医としての経験を活かし、連続性のある精神科医療を提供したい」と考え、現在に至っています。当院では、カウンセリングなどによるメンタル面からのアプローチ、血液検査などによる内科的なアプローチ、さらには漢方などによる東洋医学からのアプローチを複合的に組み合わせ、心と体の両面から様々なお悩みに対応できるよう努めています。

― その背景には、どのような想いがあるのでしょうか?

私が精神科医として駆け出しのころ、医師が患者様のお話だけを聞いて「うつ病ですね」などと診断するのを目にし、「なぜ内科的な疾患を疑わないのだろうか」という疑問を持ちました。ですから私は、メンタルの不調で来院した患者様であっても最初に血液検査を行い、健康状態に問題がないか、足りていない栄養素がないかなどを確認するようにしています。実際に、うつ病の疑いのある患者様が血液検査の結果、甲状腺機能亢進症だったというケースも多々あります。このように内科的な検査を通じて、不調の原因が体なのか心なのかを的確に診断できることも、当院の強みと考えています。

― 2025年6月に移転し、スタッフもさらに充実されたそうですね。

待合室や診察室も広くなり、患者様からもご好評をいただいております。医師も男女あわせて6名体制になり、皆それぞれ得意分野もありますし、より多様かつ専門的な医療を提供できるようになりました(2025年7月現在)。消化器内科や東洋医学を専門とする医師が在籍していることは、心療内科、精神科を標榜するクリニックとして大きな特徴といえるでしょう。
また、患者様はこれまで20〜40代の女性が多かったのですが、男性医師が加わったことで男性の患者様も増えています。「女性の医師には話しにくい」という方は男性医師をご指名いただくことも可能ですので、安心してご相談ください。

自身が体験した心と体の悩みも財産とし、日々の診療で患者様へ還元したい

― 診療の際に心がけていることはありますか?

例えばお薬を減らせるようであれば、なるべく減らしながら様子を見る。お薬を飲むのが不安な方には、例えば漢方薬を試してみる。このように、患者様の様子を丁寧に観察しお話を伺いつつ、一人ひとりに合わせた治療を行うことを大切にしています。これには、私自身の経験が影響しているかもしれません。かつて夫と死別した際、精神的ショックと家事や育児、仕事の疲労が重なり、PTSDと睡眠障害を患ってしまいました。自分自身が治療から回復までのプロセスを経験したことで、「患者様に寄り添った医療を提供したい」という想いがより一層強くなったのです。患者様と同じ悩みや痛みを体験したことは医師としての財産であり、それを一人でも多くの方に還元するために日々の診療に取り組んでいます。

― ライフステージに関することでお悩みの患者様も多いようですね。

最近の50代は男性も女性もとても気持ちが若く、はつらつと活躍されていますよね。しかし気持ちとは裏腹に、体はやっぱり50代。どうしてもホルモンバランスの乱れなどが、男女ともに体に現れ始めます。そのような年齢にまつわる不調に対しては、血液検査によって栄養状態やホルモンバランスを検査し、漢方薬やホルモンを補充する治療などを行うこともできます。うつ病を疑われたけれども実際は更年期症状だったり、双方が併発していたりするケースもあります。ライフステージの変化に従って心身の不調が気になるようになった方は、ぜひご相談ください。

― 最後に、この記事をお読みの方へメッセージをお願いいたします。

心と体、どちらの不調においても早めの治療が肝心です。症状が重くなってからでは治療にも時間がかかってしまいますので、「このくらいでメンタルクリニックに行くなんて」と我慢せずに受診してください。また、症状によっては「どの診療科に行けばいいのかわからない」というケースも多いでしょう。当院では、様々な角度からアプローチすることが可能ですので、「原因がどこにあるのかわからない」とお悩みの方にもぜひご相談いただきたいですね。心と体のかかりつけ医として、我々は皆様の“元気な毎日”をサポートさせていただきたいと存じます。

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住所
北海道札幌市北区北7条西1丁目2-6 NCO札幌14F
電話番号
011-747-6860
最寄駅
札幌駅(さっぽろ駅)、北12条駅、北13条東駅
アクセス
<地下から>
札幌駅北口 地下歩道16番出口からすぐ
<地上から>
札幌駅北口 東コンコース側から徒歩1分
診察領域
精神科、心療内科
専門医
消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、精神科専門医