中野島整形外科 山田 浩司 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.141

整形外科

早めの治療が慢性化を防ぐ。
痛みを直接取り除く神経ブロック注射
早めの治療が慢性化を防ぐ。<br>痛みを直接取り除く神経ブロック注射
中野島整形外科
  • 山田 浩司 院長
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川崎市多摩区、JR中野島駅徒歩2分「中野島整形外科」の山田浩司院長は、大学院時代から腰痛を研究し、その膨大な経験と卓越した技術に県外からも多くの患者が足繁く通う。あらゆる整形外科治療を手がけるなかで、山田院長が特に強い自信とこだわりを持つのが「神経ブロック注射」だ。炎症を起こしている神経を見極めて麻酔薬を作用させ、痛みを直接取り除ける治療法であり、これによって手術を回避できるケースもあるという。正確な診断と繊細な手技が求められるが、一般的に数分から数十分要するこの治療を、山田院長はわずか数秒で行えるとのこと。神経ブロック注射の詳細や種類などについて、お話を伺った。(取材日 2024年12月10日)

痛みのサイクルを断ち切る神経ブロック注射。治療には正確な診断が不可欠

― 腰痛・下肢痛診療における神経ブロック注射とは、どのようなものでしょうか?

当院では、主に3つの神経ブロック注射を行っています。ひとつは「神経根ブロック」。炎症のある神経にピンポイントで注射して麻酔薬を入れることで、痛みを直接取り除く注射です。効果はてきめんですが、炎症を起こしている神経が特定できなければ行えません。もうひとつが「仙骨部硬膜外ブロック」です。痛みの原因が特定できない場合に行い、麻酔薬が一定の範囲にジワッと広がるタイプの注射です。神経根ブロックほどの即効性はありませんが、注射の痛みや負担が少ない注射といえます。この2つの注射を組み合わせて用いることも多く、まずは仙骨部硬膜外ブロックで様子を見て、痛みが残った場所に神経根ブロックを打つという方法です。さらにもうひとつ、「上殿皮神経ブロック」という注射もあります。上殿皮神経の炎症が元になっていると疑われる腰痛に用います。

― 効果のある部位や、貴院での治療の流れについて教えてください。

代表的な治療部位としては、腰、お尻、足先までの痛みです。当院では腰部脊柱管狭窄症(椎間板や骨の変形による神経の炎症)や、椎間板ヘルニアなどの患者様が多いですね。また、慢性疼痛で来院される方も少なくありません。慢性化してしまった痛みは、原因が特定しにくいため非常に厄介です。ですから、大切なのは早めに治療を開始すること。当院では可能な限り来院当日にMRI検査まで行い、必要であれば神経ブロック注射もその日のうちに行います。ただし無闇に注射を打つわけではなく、まずは薬物療法を検討するところから始めますのでご安心ください。
ちなみに、こうしたスピーディな治療には、正確な診断が不可欠です。多様な痛みの原因を、膨大な診療経験により速やかに特定できる「診断力」は、当院の強みであるといえます。

― いわゆる「痛み止め」とは違うのでしょうか?

神経ブロック注射に用いるのは麻酔薬です。歯の治療で麻酔をしたことのある方は多いと思いますが、成分としては同じものです。当院では、2〜3時間で人体に無害なものへ変化する薬品のみ使用しています。「麻酔」というと、効果が続かないと思われるかもしれませんが、痛みというものは一度発生すると悪循環するといわれており、どこかでそのサイクルを断ち切ることで嘘のように治ってしまうこともあります。当院でも一度の神経ブロック注射で痛みの再発を免れている患者様がおり、決して一時的なものではないといえるでしょう。

症状が慢性化する前に受診することが大切。手術を回避できる可能性も

― どれくらいの頻度で治療を行うのでしょうか?

先ほどのケースのように一度の注射で痛みがとれる方もいれば、数回にわたり行う必要のある方もいます。炎症の程度などによって異なりますので、治療開始時に「何回打てば終了」と断言することはできません。
頻度に関しては、基本的に2週間に一度までというのが一般的です。ただしあまりにもひどい痛みがある場合などは、もっと短いスパンで行うことも可能です。患者様の状態に応じて、ケースバイケースで対応しています。

― 神経ブロック注射に注力している理由を教えてください。

私は長年にわたって手技を磨いてきましたので、神経ブロック注射の技術については自信を持って患者様へ提案することができます。特に神経根ブロックは、一般的に数分から数十分を要するところを、数秒で終わらせることができます。体に針を刺している時間が短いほど、患者様の負担が少ないことはいうまでもありません。また、神経根ブロック注射はレントゲン透視下で行いますので、素早く治療を行うことで被ばく量を減らすこともできます。また、直後に痛みが軽減することで痛みの原因となっている神経も特定できます。
腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアがなかなかよくならず、医師から手術を勧められている方もいらっしゃるでしょう。しかし手術は最後の手段であり、一定の確率で合併症を誘発します。行わないで済むに越したことはありません。体にメスを入れる前に、ぜひ一度私に状態を見せてください。神経ブロック注射で手術を回避できる可能性は、決して低くないです。

ドクターからのメッセージ
  • 山田 浩司 院長

体のどこかに痛みを感じたら、迅速に専門の医療機関へかかり、慢性化させないことが大切です。そして当院には「飲み薬で治るのか、神経ブロック注射が必要なのか」「どの神経ブロック注射を選ぶべきなのか」、それらを正確に診断し、的確な治療につなげるノウハウがあります。「ずっと治らなかった痛みが一発でよくなった」とお喜びいただくケースも多々ありますので、諦めず当院に足をお運びいただければと思います。負担とリスクの少ない神経ブロック注射で、痛みのない快適な毎日を取り戻しましょう。

早めの治療が慢性化を防ぐ。痛みを直接取り除く神経ブロック注射
早めの治療が慢性化を防ぐ。痛みを直接取り除く神経ブロック注射

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住所
神奈川県川崎市多摩区中野島六丁目26番2号 F&Fハイム1階
電話番号
044-922-9989
最寄駅
中野島駅
アクセス
JR南武線 中野島駅 徒歩2分
駐車場
あり(3台)
※中野島小児科クリニックさんの近隣の駐車場に3台分駐車が可能です。
診察領域
整形外科、リハビリテーション科、ペインクリニック、予防接種
専門医
整形外科専門医、脊椎脊髄外科専門医
専門外来
スポーツクリニック・スポーツ整形外科外来、骨粗鬆症専門外来