ここに来てよかった。心からの満足を届けることが理想の医療
治療の質と、心のやすらぎ。両方を大切にする女性医師が、高い満足を届ける病院づくりに力を入れています。
- 木戸 茉莉子院長
頼れるドクターが教える治療法vol.072
耳鼻咽喉科
目次
アレルギー性鼻炎は、アレルギーが関与して起こる鼻炎のことで、鼻風邪として知られる「急性鼻炎」、寒暖差が原因で起こる「血管運動性鼻炎」と並ぶ、鼻炎の一種です。
アレルギー性鼻炎には季節性と通年性があります。季節性とはいわゆる花粉症のことで、原因はスギやヒノキ、イネ、ブタクサなど。通年性はハウスダストやカビ、ペットの毛などが代表的なアレルゲンです。どちらも透明な鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状を伴います。
症状が長期化すると、鼻の奥に膿が溜まる副鼻腔炎を併発することが少なくありません。また睡眠障害や思考力の低下など日常生活に支障をきたすようになるため、なるべく早い治療をおすすめします。
アレルギー性鼻炎になる要因は、いくつかあります。
1つ目は、体質です。アレルギーは家系的に遺伝するといわれており、アレルゲンにさらされる環境で生活をしている場合は、発症しやすくなります。2つ目は、都会での生活。都会はコンクリートが多く、花粉や粉塵が舞いやすい環境です。また排気ガスなどの大気汚染は、症状を悪化させる原因にもなっていると指摘されています。3つ目は、過労やストレス。身体のエネルギーが低下して自律神経のバランスが崩れると、アレルゲンに反応しやすくなるといわれています。そして4つ目が、偏食です。高たんぱく質、高カロリー、高脂肪の食事や、特定の食べ物を摂取しすぎることが過剰反応を起こす原因となる場合もあります。
こうしてアレルギー性鼻炎の要因を挙げてみると、多くの人にとって身近な病気といえるかもしれません。
サラサラした鼻水が出る、発作的なくしゃみが連続して出る、鼻がつまる。こういった症状がある場合は、アレルギー性鼻炎を疑います。風邪の症状にも似ているようですが、風邪のくしゃみは断続的。鼻水は白色や黄色で、粘り気があります。さらに咳やたん、熱がでる場合は風邪の可能性が高いですね。他には、目のかゆみや喉の違和感、咳、皮膚の痒みなどが出ることもあります。
はじめに問診で、鼻水の状態や鼻詰まりの状況、くしゃみの回数に加え、アレルギー疾患の既往歴についてお聞きします。他院でアレルギー検査をしたことがあれば、その結果をお持ちいただくと良いでしょう。これらをもとにアレルギーのタイプと重症度を評価し、治療方針を決定します。
続いて診察では、ファイバースコープを使用して鼻や喉の状態を詳しく観察。アレルギー性鼻炎と関連のあるポリープや、鼻中隔弯曲症の有無も確認します。
選択肢は、5つです。まずは、飲み薬や点鼻薬で症状の改善を図る「内服療法」。次に鼻づまりが強い場合に、鼻粘膜にレーザーを当てて症状を起きにくくする「鼻レーザー術」です。局所麻酔を用いて約30分で終えられる手術で、効果は2年ほど持続します。
3つ目は、スギ、ダニアレルギーの方に有効な「舌下免疫療法」。毎日1錠、舌の下に薬を置いて吸収させ、アレルゲンへの免疫をつける治療法です。治療は3~5年と長期にわたりますが、その効果は「2年以上の継続後に治療を終えた方のうち、70%以上が効果の持続がある」と報告されているほど。当院でも、花粉シーズン中の服用が不要になった患者様が多数いらっしゃいます。
4つ目は、「注射薬」です。気管支喘息の治療薬として広く普及する「ゾレア」が、2020年から重症のスギ花粉症に対して保険適用になりました。ただし、治療内容によっては高額になることもあります。
そして最後が「漢方&栄養療法」です。症状が強くてお薬が効きづらい場合には、補剤として漢方を用いることがあります。また、体内の栄養状態や腸内細菌のバランスを調べる検査も治療経過に合わせて実施しています。
まずは、ご自身のアレルギータイプや程度を知ることが大切です。そのうえで生活環境やライフスタイルなどに応じた治療法を組み合わせることがベストだと思います。
特に長期にわたる治療には、不安を感じるかもしれません。当院ではオンライン診療で通院の負担を軽減し、治療の継続をサポートしています。また患者様のお話をしっかりとお聞きして治療方針を一緒に考えていくため、一人で悩まなくて大丈夫ですよ。
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