にったペインクリニック 新田 一仁 院長 | ドクターズインタビュー

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気軽に通える街の
ペインクリニックで、
痛みの早期治療を推進

街の頼れるドクターたちvol.169 ペインクリニック

にったペインクリニック
  • 新田 一仁 院長
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大阪府豊中市にある「にったペインクリニック」では、神経ブロック注射を中心とした痛みの治療を提供している。新田一仁院長は、診療科を横断して慢性疼痛の治療を行う「学際的痛み治療センター」で数多くの診療に携わってきた、痛み治療のエキスパートだ。痛みの治療は、なにより迅速に開始することが重要と言われているが、MRI検査が可能な近隣の医療機関と提携している同院では、受診当日に診断・治療を行うことができる。受診しやすい地域のクリニックで大学病院レベルの高度な治療を提供する新田院長へ、開業の経緯や同院の特長、神経ブロック注射についてお話を伺った。(取材日 2025年5月24日)

痛みの治療を身近にするため、気軽に受診できるペインクリニックを開業

― ペインクリニックの道を選ばれたのはなぜでしょうか。

医学部卒業後、大学病院で麻酔科医として勤務しました。患者さんの身体の状態を常に把握し、予測もしながら全身を管理するこの仕事は、安全な手術を提供するうえで必要不可欠であり、大変やりがいのあるものでした。やがて術後の診察にも関わるようになると、「痛みのコントロール」に関心をもつようになりました。術後も多くの患者さんが痛みについて悩んでおり、痛みそのものが離床の妨げとなっていることを知ったからです。そのような経験が、痛みの治療を専門に行うペインクリニックの道へ進むきっかけになりました。

― クリニックを開業された理由を教えてください。

痛みは放置すると慢性化し、より強い痛みになるといわれています。そのため早期に受診することが重要なのですが、大学病院は患者さんにとって受診のハードルが高く、治療を始めるまでに時間をロスしてしまいがちでした。しかし地域にペインクリニックがあれば、多くの患者さんが早めに医療とつながることができるのではないかと思い、開業を決意しました。
当初はペインクリニックの存在を知らない患者さんも多く、病院からの紹介で受診されるケースが中心でした。しかし今ではご自身で相談に来られる方がほとんどであり、ペインクリニックを受診しやすい環境が整ってきたことをうれしく思っています。

神経ブロック注射による痛みの治療。迅速な検査と診断で、早期に治療を開始

― 貴院にはどのような特長がありますか。

ペインクリニックにはさまざまな治療の選択肢がありますが、当院は神経ブロック注射を中心とした治療を提供しています。神経ブロック注射は、痛みに関連する神経の周辺に薬剤を注射し、痛みを緩和・解消する治療です。炎症によって起こる痛みと神経の痛みの両方に作用し、痛みを助長する血行不良の改善も期待できます。繰り返し行うことで、最終的には痛みの解消につなげることが可能です。一方で、神経ブロック注射を行うには医師の修練が不可欠ですし、万一の事態に対処できる技量も求められます。そのため大学病院などで実施するのが一般的なところを、クリニックでも提供できる体制を整えているのが当院の特長ですね。
また、ペインクリニックでは診断にも治療にもMRIによる画像検査が欠かせませんが、当院近辺にはMRI検査が可能な医療機関が2か所もあり、これこそ私が開業の地に豊中を選んだ理由です。この恵まれた環境を生かして連携することにより、受診当日のMRI検査はもちろん、診断や治療までその日のうちに進めることが可能となります。迅速に痛みの治療を開始できることは、患者さんにとって大きなメリットになるでしょう。

― どうしてそのような体制を作られたのでしょうか。

大学病院時代、ほとんどの患者さんが初診から治療の開始までに時間がかかっており、私も非常にもどかしく感じていました。検査装置が病院内にあっても予約で満枠、遠方の医療機関まで検査のために足を運んでいただくこともあり、結果が出るのは数日後です。患者さんはその間、痛みを抱えて治療の開始を待つことしかできません。
クリニックを開業するからには、この問題を解消しなければと考えていました。痛みの治療はなるべく早く開始することが重要ですから、それまでの時間がかからない体制を作りたかったのです。

― 神経ブロック注射の治療を受ける際に、気を付けることはありますか。

血液をサラサラにする薬を服用している場合は、合併症のリスクを高めます。服用を中断すれば治療が可能な場合もありますが、必ず主治医に相談してください。
また体調が良くないときに行うと、症状を悪化させる可能性があります。持病がある方は事前に相談し、感染症にかかったときなどは治療を延期しましょう。
この2つをクリアしていれば、適応になる患者さんは年齢に関わらず神経ブロック注射を受けられます。

― 受診を検討されている方へメッセージをお願いします。

身体のどこかに痛みを抱えている方は、我慢せずに受診してください。
とくにここ数年は、帯状疱疹での受診が増えています。帯状疱疹は、治療の開始が遅くなると治るまでに時間がかかったり、治らなくなってしまったりする可能性があります。“様子見”は痛みの悪化につながりかねませんので、なるべく早くご相談いただきたいですね。

気軽に通える街のペインクリニックで、痛みの早期治療を推進

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住所
大阪府豊中市向丘2丁目12–1
電話番号
06-6840-1300
最寄駅
少路駅、豊中駅、千里中央駅
アクセス
[電車]
大阪モノレール 少路駅 徒歩15分
[バス] 
千里中央駅から 阪急バス 47系統 豊中行 野畑小学校前 下車 徒歩1分
豊中駅から 阪急バス 47系統 千里中央行 野畑小学校前 下車 徒歩1分
駐車場
あり(5台)
診察領域
内科、ペインクリニック、予防接種
専門医
麻酔科専門医、ペインクリニック専門医
専門外来
腰痛外来