大阪中央審美ホワイトニングサロン/ミント歯科　向野 敏也 院長 | ドクターズインタビュー

セラミストと連携し「透明感と清潔さを兼ね備えた、万人受けする歯」を提供

― 貴院のセラミック治療の特徴について教えてください。

一番の特徴は、患者さまの意思・要望を最優先した治療を行っている点にあります。セラミック治療とは、歯の表面を削って上から人工の歯（セラミック）をかぶせることにより、歯並びをきれいにみせつつ、歯を白く美しくする治療法です。歯を削る分量によっては神経を抜くことが必要なケースもありますが、歯の健康を考慮した慎重な判断が求められます。抜かなくてもいい神経を抜いてまでセラミック治療を行った場合、真っ白な歯が手に入っても、将来的には後悔する可能性があるからです。患者さまがお望みであればこうした治療を行わないわけではありませんが、「できれば神経は抜きたくない」「真っ白な歯でなくてよい、40点を80点にしたい」「上の前歯だけセラミック治療を行い、下の歯はホワイトニングで済ませたい」といった患者さまのご要望を、私たちは柔軟にサポートしていきたいと考えています。“突貫工事”によって見た目の美しさばかりを追求するのではなく、「透明感と清潔さを兼ね備えた、万人受けする歯」「末長くお付き合いいただける歯」を提供したいのです。そのためには、かなり繊細な技術が必要とされます。

― どのような技術が求められるのでしょうか。

セラミック治療で歯を削るのは、セラミックを被せる土台をつくるためなのですが、歯の厚さ、神経の長さ・太さは、人によって千差万別です。神経を抜かずにセラミック治療を行うならば、長年の経験を通して培ってきた手指感覚と、CTやレントゲン画像とを総合的に判断した上で、歯の表面をより一層慎重に削っていかなければなりません。
また、患者さまの審美的な要求に応えるためには、土台の色に合わせてセラミックを使い分けるこだわりも重要です。とにかく真っ白な歯を手に入れたければ「ジルコニア（強度と耐久性、審美性に優れたセラミックの一種。“人工ダイヤモンド”とも呼ばれています）」を使えばいいのですが、「透明感と清潔さを兼ね備えた、万人受けする歯」をつくるには、元の歯よりもほんのり白くした感じの素材を選ぶ必要があります。

― セラミックを製作する歯科技工士（セラミスト）との連携も大切になりますね。

建築をイメージしてみてください。どんなにおしゃれな内装や壁紙を選んでも、基礎や構造がしっかりしていないときれいな建物はつくれませんし、長期にわたって安心、快適に住むこともできませんよね。それと同じで、土台をつくる歯科医師と、セラミックをつくる歯科技工士の双方がプロフェッショナルでなくては、患者さまの審美的な要求に応えられるようなセラミック治療を行うことはできません。歯科技工士の技量によって、見た目に関しても、土台とセラミックのフィッティングの精度に関しても、大きな差が出るのです。

豊富な経験と知識を生かし、一人ひとりに適したホワイトニング薬剤を処方

― ホワイトニングについてはいかがでしょうか。

セラミック治療と同様、ホワイトニングも熟練度が非常にモノをいう世界です。ポイントは、使用する薬剤の選択です。「薬剤が弱すぎてなかなか白くならない」「薬剤が強すぎるために痛くて使えない」というのでは意味がありません。ですから当クリニックは、日本で販売されている薬剤はもちろん、私自身がアメリカ審美歯科学会にも所属していますので、日本未発売の薬剤も数多く取り揃えています。患者さまの歯の厚みや色、歯ぎしり等によるすり減り具合や細かなひび割れ、傷などを総合的に診断した上で、豊富な選択肢の中から一人ひとりに合わせた薬剤を処方することが可能です。

― ホワイトニングに関しても、クリニック選びがきわめて重要なのですね。

豊富な経験や症例数および知識を活かし、患者さまに適した薬剤を処方できるどうかで、ホワイトニングの効果や持続時間は大きく変わってきますからね。ちなみに当院では、ホワイトニングの月額コース設定などは設けていません。患者さま一人ひとりに適した、使いやすさと高いホワイトニング効果が期待できる薬剤を処方すれば、1度の施術で1〜2年は白さを持続できるという自信の表れだと捉えていただければと思います。