性感染症内科ペアライフクリニック横浜院 永井 良 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.128

性病科

性感染症の早期発見を目指し、検査を受けやすい仕組みを徹底追及
性感染症の早期発見を目指し、検査を受けやすい仕組みを徹底追及
性感染症内科ペアライフクリニック横浜院
  • 永井 良 院長
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横浜駅西口から徒歩約5分の性感染症内科「ペアライフクリニック横浜院」は、患者のプライバシーに最大限配慮した診療を行っている。淋菌やクラミジア、梅毒といった性感染症は、誰もがかかる可能性がある一方、きわめてセンシティブな病気であり、誰にも言えない悩みや不安を抱えている方も少なくないだろう。同院では完全個室の待合室を設置するなど、誰とも顔を合わせることなく検査・治療を受けられる仕組みを整備し、気兼ねなく受診できる環境を徹底的につくり込んでいる。院長の永井良先生に、クリニックのコンセプトや、性感染症の早期発見・早期治療の重要性について伺った。(取材日 2024年7月5日)

待合室は完全個室。プライバシーに配慮した空間でスピーディに検査を実施

― 貴クリニックの特徴について教えてください。

「性感染症内科ペアライフクリニック横浜院」は、性感染症・性病の検査、治療、予防に特化したクリニックです。「性感染症にお悩みの方、不安を感じていらっしゃる患者さまを一人でも減らす」というコンセプトのもと、性感染症という誰もが感染する可能性のあるこの病気への認知を高め、ネガティブなイメージを変革したいと考えています。「専門家に相談したいけれど、どの診療科を受診すればいいかわからない」「泌尿器科や婦人科で性感染症の相談をするのは恥ずかしい」といった患者さまにも手軽に、気兼ねなく受診していただけるよう、プライバシー・匿名性に最大限配慮した仕組みを徹底的に追求しています。
完全個室の待合室を10室設置しているほか、検体採取用のトイレ、会計待ち専用の個室も複数用意。院内の導線も一方通行にしているため、ご来院からご帰宅まで他の患者さまと顔を合わせたり、診療内容を聞かれたりすることなく、スムーズに検査や治療を受けていただけます。検査結果をオンラインでお伝えする仕組みも構築していますので、滞在時間は最短5分です。さらに、自由診療のクリニックなので保険証のご提示も不要であり、通院履歴を残すことなく検査や治療を受けられるのも大きな特徴です。

― どのような患者さまが来院されていますか。

性別は男性が6〜7割、女性が3〜4割。年齢層は男性が20代前半〜50代後半、女性は10代後半〜40代前半の患者さまが主体ですね。症状については、男性の場合は排尿時の痛みや、尿道からの膿の排出など、尿道炎の症状を訴える患者さま、女性の場合はおりものの増加に異常を感じて来院される患者さまが多い印象です。女性のおりものの異常は、生理的な周期や健康状態によって生じるケースもあれば、カンジダ菌など膣炎を起こす細菌の増殖によるケース、淋菌やクラミジアなどの性感染症によるケースなど、様々な要因によって引き起こされます。また、一口に淋菌やクラミジアと言っても、膣だけに感染していることもあれば、子宮にまで広がっていることもあります。こうした違いを正確に診断し、適切な治療を進めるためにも、誰もが手軽に検査を受けられる仕組みを構築することが大切です。

― クリニックでは、どのような検査を実施されているのでしょうか。

問診・カウンセリングを基に、血液検査や尿検査、膣ぬぐい検査や咽頭ぬぐい検査、肛門ぬぐい検査を行って、感染している細菌やウイルスの種類、進行の程度などを明らかにしていきます。当クリニックでは高精度なPCR装置を導入しており、院内でスピーディに検査が実施できますし、結果が判明次第オンライン上で確認していただくこともできます。
また、初診料・再診料など、検査や治療以外の費用は一切いただいておりません。これも、より多くの患者さまに性感染症の検査を受けていただくための工夫の一つです。

淋菌、クラミジア、梅毒。感染初期なら一度の治療で完治する可能性も

― 淋菌やクラミジア、梅毒など、性感染症の治療の基本を教えてください。

まず、性感染症は早期発見・早期治療が重要であることをお伝えしたいです。淋菌やクラミジアは、男性の場合は尿道、女性の場合は膣や子宮頸管に感染しますが、放置していると精巣や子宮や卵管に感染し、不妊症の原因になることがわかっています。また、梅毒を放置すると、動脈瘤等の形成につながる「心血管梅毒」や、腎臓の糸球体と呼ばれる部位に炎症が起きて、蛋白尿や血尿等の症状をもたらす「糸球体腎炎」、脳や脊髄に感染し、麻痺などの症状をもたらす「神経梅毒」などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。感染初期に受診できれば抗生物質・抗菌薬の服用や注射、点滴など、一度の治療で完治するケースがほとんどなのですが、自覚症状が出ないケースや、無症状の期間が続くケースも少なくないものです。また比較的治療しやすい反面、何度でも再発する可能性があるのも性感染症の大きな特徴です。健康への影響や、通院・治療のためのコストを考えれば、定期的に検査を受けて早期治療を行うことが大切です。

― 近年は、若者を中心に梅毒の感染者数が急増しているという報道もありますね。

そうですね。かつては“不治の病”といわれた梅毒ですが、淋菌やクラミジアと同様、早期治療によって完治できる病気になっています。当クリニックでは、梅毒の感染の有無を約30分で判定できる検査を実施し、その日に治療を行える体制を整えています。性器などに少しでも異常を感じたら、早めにご相談いただきたいですね。

自由診療の費用(目安)

詳しい費用はこちらをご確認ください

ドクターからのメッセージ
  • 永井 良 院長

性感染症は、誰もがかかる可能性のある病気です。自分の身体はもちろん、パートナーの身体を守るためにも、定期的な検査を通して性感染症の早期発見・早期治療を心掛けてください。なお2024年10月には、渋谷と名古屋に新たなクリニックを開設する予定です。誰にも言えない不安をお持ちの方を、一人でも減らしていきたいと思っております。

性感染症の早期発見を目指し、検査を受けやすい仕組みを徹底追及
性感染症の早期発見を目指し、検査を受けやすい仕組みを徹底追及

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住所
神奈川県横浜市西区南幸2-8-9 ブライト横浜4階
電話番号
045-900-4922
最寄駅
横浜駅
アクセス
各線「横浜駅」みなみ西口より徒歩5分
診察領域
泌尿器科、性病科、婦人科
専門医
総合内科専門医、腎臓専門医