充実した設備と体制で、
“胃腸と肝臓のお悩み”
解消に取り組む
苦痛の少ない内視鏡検査のほか、肝臓の硬さ・脂肪量を測るフィブロスキャン検査にも注力しています。
- 小幡 和彦 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.108
消化器内科
目次
そもそも大腸内視鏡検査とは、先端部にカメラを搭載したファイバースコープを肛門から挿入し、虫垂から肛門に至る全大腸の状態を観察、炎症やポリープ、がんなどの病気を発見し、最適な治療方針を検討するための検査です。当院が導入している内視鏡システムでは、最大135倍の拡大観察によって病気の状態を細かく分析するとともに、通常光(白色光)とは異なる波長の特殊光により、病変に対して良性・悪性の鑑別まで行うことが可能となっています。また、できるだけ苦痛の少ない内視鏡検査を実現するために、「無送気軸保持短縮法」や「水浸法」といった検査方法を併用しているのも大きな特徴です。
これまでは「ループ法」といって、内視鏡スコープを押し込むようなかたちで挿入していく検査方法が一般的でした。この方法だと、大腸のカーブする部分で内視鏡スコープが腸管を押したり、腸管に突き当たったりして、患者さまに苦痛を感じさせてしまう可能性が高かったのです。この点「無送気軸保持短縮法」は、大腸のカーブを手前に畳み込むようにして短縮し、内視鏡スコープの軸を保ちながら、腸の形に沿ってできるだけ真っすぐに挿入していきます。ループ法に比べて複雑な操作が必要となるため、ドクターの熟練した技術が求められますし、腸を畳み込むプロセスが必要な分、時間がかかるといったデメリットもあります。しかし腸を無理に伸ばすことはありませんし、内視鏡スコープが腸に突き当たるということもないので、患者さまに苦痛を与えるリスクを大幅に減らすことができるのですね。
従来の内視鏡検査は大腸に空気を入れながら行っていましたが、「水浸法」では空気の代わりに少量の水を使いながら内視鏡スコープを挿入します。大腸に空気を入れすぎると腸管が伸びてスコープの挿入が難しくなったり、お腹が張ったりすることがありますが、水を使うことで腸管を伸ばすことなく、内視鏡スコープをスムーズに挿入することができるのです。内視鏡検査にはさまざまな手法がありますが、患者さまのご負担を最小限に留められるよう、お一人お一人の状態を見極めて、適切に選択することが大切だと考えています。
大腸カメラ検査当日は、腸をきれいにするために1~2リットル程度の下剤を飲んでいただきます。院内もしくはご自宅での内服をお選びいただけますが、当院では院内で服用される方向けにトイレ付の個室を4室ご用意しました。「人前で下剤を飲むのは恥ずかしい」「トイレが満員になりそうで不安」「頻繁にトイレに駆け込む姿を見られるのは嫌」といった心配もなく、落ち着いて前処置を行うことができます。消化器内科クリニックはもちろん、総合病院を含めて、これほど充実した設備を整えている医療施設は珍しいのではないでしょうか。
静脈麻酔をされた場合には30分から1時間程度の安静が必要ですが、当院は8床分のリカバリールームを設置しており、広い回復スペースで横になってお休みいただけます。検査ベッドでうとうと眠った状態のままリカバリールームまでお運びしますので、ふらついた状態で歩いたり、座って待機したりする必要はありません。
「スマート大腸カメラ」ですね。従来、大腸カメラ検査を受診するためには、事前診察と検査当日の計2回の通院が必要でした。「スマート大腸カメラ」は、事前診察をオンラインで完結させることで通院回数を1回に減らし、受診に向けたハードルを下げる取り組みです。具体的には、あらかじめお送りする問診票の回答内容を基にドクターがオンラインで診察を実施し、大腸カメラ検査の要否を見極めます。そして必要性が認められれば検査の予約を行い、注意事項などを説明する仕組みです。ちなみに、検査後の病理結果の説明についてもオンライン診療をご利用いただけます。
さいたま胃腸内視鏡と肝臓のクリニック 和光市駅前院 地図を見る
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