大腸や肛門の悩みを
ワンストップで解決。
痔の日帰り手術も可能
お尻と大腸のスペシャリストがスピーディに診断し、すぐに痛みと負担の少ない治療を提供します。
- ニコタマ大腸・肛門クリニック 東京都世田谷区用賀
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- 黒田 敏彦 院長
頼れるドクターが教える治療法vol.100
消化器内科
目次
日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医として、私はこれまで地域の中核病院や大学病院で勤務してきました。その経験から胃腸内科と肛門外科を標榜しています。つまり「おなか」と「おしり」を専門とするクリニックです。また、「おなか」と「おしり」に密接に関連するおしっこの悩みや生活習慣病にも対応するため、泌尿器科、一般内科も併設しています。患者さまは近隣の方だけでなく、名鉄神宮前駅直結という立地のため、遠方からの方も少なくなく、夕方遅くまで診療しているため、仕事帰りや学校帰りの20代〜50代の比較的若い世代も多く来院されます。便秘や下痢、腹痛といった胃腸症状、出血や痛みなど肛門症状、泌尿器科では膀胱炎や頻尿、尿もれ、前立腺肥大や尿管結石、性病まで様々な患者さまが来られますね。
「ALTA療法(四段階注射法による痔核硬化療法)」は、「ジオン注®」という痔核硬化剤をいぼ痔に直接注射して、痔の脱出や出血といった症状を改善する治療法です。肛門には血液の流れによってしぼんだり膨らんだりするクッションのような機能があって、この部分に静脈が密集しています。このクッション部分の血流異常によってイボのような塊ができるのが痔核です。直腸側(奥の方)にできるものを内痔核、肛門側(外側)にできるものを外痔核といいます。ALTA療法は内痔核に対する治療方法です。
ALTA療法が適応となる内痔核は、主に排便などの力みで痔核が肛門の外側に脱出してしまう場合です。ただし、脱出した痔が自然に戻るまたは自分で押し戻せる場合が適応で、脱出したままで戻すことができない「嵌頓(かんとん)痔核」は適応にはなりません。痔核が肛門の内側にとどまっている場合には、排便習慣の改善や、坐薬・軟膏による保存的治療を行います。ALTA療法は専門的な投与技術(四段階注射法)が必要なため、この手技の講習会を受講した医師が在籍する登録された医療機関でなければ治療を行えません。
当院では、術前処置として直腸にたまった便を出す坐薬を手術2時間前に入れてきていただきます。浣腸はしません。時間に来院いただき、診察室の電動ベッドで左側臥位になり手術をします。肛門鏡を挿入して痔核の状態を観察しながら、ひとつの痔核に対して4段階に分けて「ジオン注®」を注射していきます。痔核のサイズによって投与する量を調整します。注射することで痔核内に炎症が起きて組織が線維化するため、痔が小さくなり脱出や出血が改善するのです。注射後は注射部全体を指でマッサージして手術は終わります。これは注射部位の過度の炎症を予防し、効果を十分に得るためです。手術そのものは15~20分程度で終了します。手術終了後は点滴をしながら30分程度お休みした後に帰宅となります。
最大のメリットは、ほとんど痛みがなく、入院が不要で日帰りで治療を行える点ですね。さらに即効性もあり、注射してすぐに痔は脱出しなくなります。いぼ痔に対する手術療法としては、これまでは「結紮(けっさつ)切除術」が主流でした。これはメスやハサミを使った外科手術によって痔核を切除する治療法で、どのような痔核にも適応可能かつ根治性が高いのですが、数日から1週間の入院を要します。術後の痛みが強く、術後出血などのリスクもあります。この点ALTA療法は、手術も短時間で終わり、術後の痛みもほとんどなく、術後出血の心配もまずありません。問題なければ翌日から仕事復帰も可能です。
一番は再発の可能性があるということですね。再発率は十数パーセントとの報告もあります。即効性がある治療ですが、注射部位の炎症が引いて安定するまで3~6か月かかり、少なくとも術後1年は通院して観察が必要です。術後は、便秘や強い力み、長時間の排便などの習慣に気を付けなければ再発の可能性が高くなります。再発した場合には、状況によりますが、再治療も可能です。「ジオン注®」の副作用として、手術当日は気分不快、血圧低下、翌日以降には発熱、おしりがふさがった感じや重たい感じがするといった症状があります。極めて稀ですが、直腸の潰瘍や膿瘍、狭窄といった重篤な合併症の報告もあり、注意深く経過観察が必要です。
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三吉博院長が20年以上積み重ねてきた信頼を基に、高度な検査と親しみやすい診療で地域に寄り添います。
大阪府堺市の小児科・発達外来。多職種で連携しながら「子どもファースト」の診療を実践していきます。