尾張旭にいのみ内科消化器内科クリニック 新家 卓郎 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れるドクターが教える治療法vol.086

消化器内科

過去の苦手意識も払拭できる、苦痛の少ない大腸内視鏡検査
過去の苦手意識も払拭できる、苦痛の少ない大腸内視鏡検査
尾張旭にいのみ内科消化器内科クリニック
  • 新家 卓郎 院長
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名鉄瀬戸線旭前駅から徒歩10分の「尾張旭にいのみ内科消化器内科クリニック」は、風邪から生活習慣病まで内科診療全般を実施している。地域のかかりつけ医である同院では、内視鏡検査にも注力。大腸内視鏡検査は、大腸がんの早期発見に有用な検査として知られているが、過去の経験や周囲から聞かされる経験談によって「苦しい検査」というイメージが先行し、不安を感じている方も多い。「大腸内視鏡検査が苦しくなってしまう原因はいくつかあります。患者様の苦痛を少しでも取り除けるよう、当院ではさまざまな工夫をしています。」と、新家卓郎院長は語る。大腸内視鏡検査の重要性と、同院で実施する検査について伺った。(取材日 2022年9月20日)

苦しくない検査の秘訣は、鎮静剤の使用と丁寧な内視鏡操作

― 大腸内視鏡検査は、どのような症状や不安があるときに受ける必要がありますか?

下部消化管に関する症状が見られる時です。たとえば下痢なら、感染性胃腸炎などであれば発症後3日ほどで軽快しますが、長期間続くようであれば、腸管そのものの異常を確認するために大腸内視鏡検査をご提案します。便秘の場合、便通は元々個人差がありますので、いつもと違うと感じたらご検討いただくのがよいでしょう。血便がみられる場合は、比較的若い方であれば痔の可能性も考慮しますが、大腸内視鏡検査を受けていただくべきタイミングです。
上記の症状がなくても、40歳以上かつ過去に大腸内視鏡検査を受けたことがなければ、一度は受けていただくとよいでしょう。

― 検査でポリープが見つかった場合、どのような対応をしていただけますか?

基本的には、その場で切除し止血します。切除したポリープは回収したのち、性質などを詳しく調べます。なお、当院の内視鏡検査では焦点範囲が広いオリンパス社の内視鏡システム「EVIS X1(イーヴィス エックスワン)」を使用しています。検査完了後、結果と今後必要な対応についてご説明しますので、気がかりなことがあれば遠慮なくご相談ください。
なおポリープの数とサイズによっては、より専門的な検査と処置が必要になります。その場合は、現在の状態を説明して対応可能な医療機関をご紹介します。

― 検査に伴う苦痛は軽減できるのでしょうか?

検査時の工夫と、内視鏡を操作する技術次第で軽減は可能です。痛みを心配する患者様には、事前に鎮静剤の使用をご案内しています。鎮静剤を使用すると意識がぼんやりするので、眠っている間に検査が終わることでしょう。また検査中に腸管をふくらませる際には、体内に吸収されやすい炭酸ガスを使用し、検査後のお腹の張りが早く引くようにしています。
内視鏡の操作においては、腸壁にぶつかると痛みや違和感の原因になりますので細心の注意を払って行います。患者様はもちろんのこと、看護師などのスタッフが安心して検査をアシストできる状態が理想ですね。

プライバシーにも配慮、リラックスできる環境で安心して検査を受けて欲しい

― 大腸内視鏡検査を受けやすい環境づくりをされていると伺いました。

検査には前処置が必要になりますので、下剤服用後から検査開始まで待機する前処置室を3部屋用意しました。前処置中の方がお使いいただけるトイレは2つ用意しています。院内はFree Wi-Fiが使用可能ですし、雑誌読み放題サービスアプリを入れたタブレットのご用意もありますので、検査開始までリラックスしてお過ごしいただけます。
検査は、電動昇降機能付きのストレッチャーに乗っていただいた状態で実施します。クッション性に富んだマットを使用しているため、長時間横になっていても身体への負担が少ないです。検査後はスタッフがリカバリールームまでお連れし、鎮静剤が切れるまで待機していただきます。カーテンで中の様子が見えないようになっているので、他の患者様の目も気になりません。

― 実際に検査を受けた患者様のご感想はいかがですか?

大腸内視鏡検査を初めて経験された患者様からは「ものすごく苦しいと聞いていたけど、受けてみたらあまり苦しくなかった」、過去に他院で検査を受けたことがある患者様からは「こんなに楽なら、また次もここで受けたい」という、嬉しい感想をいただくこともありますね。
もし検査で苦しい思いをして、それがトラウマになると、早期発見できたはずの病気を放置することにもなりかねません。消化器内科の医師として診療経験を積む中で、内視鏡検査に対してトラウマを持つ患者様も担当してきました。便潜血検査などで異常を指摘されても、「大腸内視鏡検査は苦しい、怖い」という気持ちが先行している患者様にも多くお会いしました。
こうした経験から、初めて検査を受ける方に苦手意識を植え付けない、すでに苦手意識がある方の場合は過去のネガティブなイメージを取り除き、心をほぐせるような検査を提供したいと考えています。

ドクターからのメッセージ
  • 新家 卓郎 院長

大腸がんは、大腸内視鏡検査で早期発見と早期治療が可能な病気です。下痢や便秘、血便などの自覚症状がなくても、40歳を過ぎたら身体のメンテナンスとして検査を受けていただくのがよいでしょう。特に親や兄弟が大腸がんを経験しているなら、なおさらです。
検査による苦痛が不安な方には、少しでも気持ちが和らぐよう心を尽くしたご説明、ご提案をするよう努めています。検査に興味があるけれど踏み切れない方も、まずはお気軽に相談にいらしてください。

過去の苦手意識も払拭できる、苦痛の少ない大腸内視鏡検査
過去の苦手意識も払拭できる、苦痛の少ない大腸内視鏡検査

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住所
愛知県尾張旭市城前町1丁目10−12
電話番号
0561-56-7782
診察領域
内科、消化器内科、胃腸科、肛門科、内視鏡、予防接種、健康診断、人間ドック
専門医
総合内科専門医、消化器病専門医、肝臓専門医、消化器内視鏡専門医
専門外来
肝臓専門外来、胸やけ外来、アレルギー(皮膚科)専門外来、糖尿病専門外来、肥満専門外来、生活習慣病専門外来